19.未来の話
―――――ギルド内にある飲食店「GOOD TIME 」ここは冒険者の数多くの者達が、冒険に行く前に腹ごしらえで利用する。そんな場所でカイ、ルナ、アヤ3人の、会議が始まろうとしていた。
「はい!注目!今日は今後の動きについて色々話してくよ!いい時間にしよう……ってことでよろしく!」
一番最初に話し始めたのはルナだった。それもいつもの可愛らしい声ではなく、それはまるで、可愛いを感じさせないかのような渋い声だった。
「はーーいってルナ?何でそんな渋い声で?なんかキモいだからからやめて?」
「ちょっとアヤそれは失礼だよ!それに、理不尽だと思います!!カイはどう思いますか?」
「と、このようにルナは今日テンションが高いのでよろしく。アヤ、ごめん。急に呼び出してしまって。」
「それは大丈夫!カイとルナのパーティは私の担当だからね〜ちなみに今日の本題は?私に話すこと大まかには決まってるんでしょ?」
その言葉を受け、カイとルナは目を合わせたルナが話し始めた。カイが召喚された勇者だと言う事。以前あった出来事の全てをそして今後の動きはカイに託すとアヤに話した。
「ルナがそう言うのならわかったわ、にしてもカイが召喚された勇者だったなんてね〜それは色々と規格外なわけだ、でこれからどうするの?」
「まずは、ポイズンスライムがどうなったか視察に行くよ、そのついでに空き家があるか探す事にする。」
「まっって、って事はこの街から引っ越すの?2人で?確かにあの村にはギルドもあるし、冒険者としては活動できるけど、ここじゃダメなの?」
アヤは驚きのあまり、カイを質問攻めしていた。しかし、カイの隣には目をキョトンとさせたルナがいた。
「アヤ、少し考えて欲しい。ここは王都だから武器やポーションは確実に揃うと思う。けど、王都から離れた小さな村だったらどう?」
「確かに手に入らないけど、それが今回との一件と繋がって見えないんだけど…」
「俺のスキル創造は何でも作ることができる。だから、あの村で俺は鍛冶屋を始めて、誰もが自分を守る術を手に入れて欲しい。」
アヤはその話を聞き大きなため息をついた。まるであきれたかのように。
「ルナはどう思うの?この話」
「今初めて聞いたからわかんない!でも、私はとてもいい考え方だと思うの。どの道冒険者やってる限りこの先何があるかわからないんだから。」
「そっかーわかったよ、私は正直乗る気になれない。素直に認められる話ではないの。だって。お店を開いたとこで、売れるとは限らないし、赤字が続いたら生活すらできなくなるからね、それに2人とも商売の経験ないし、」
そのあと少し間が空いた、ルナが話し出そうとした瞬間アヤが再度話し始めた。
「2人ともひどく落ち込まない、全部を否定してる訳ではないの。考え方は素晴らしいと思う。だからこそ応援したい。だから私も連れて行って。」
「ど、ど、どうゆうことぉぉぉぉぉ!!!」
アヤの発言にカイとルナは声を揃えて叫んでいたのだった。
お久しぶりです。SUZUです。19話を読んでくださりありがとうございます!
最近更新をできていなくてごめんなさい。
さて、皆さんは小さな頃なりたかった職業らありますか?僕は正直そこまでありませんでした。
まだまだ、カイ達の冒険は始まったばかり、どうぞ応援のほどよろしくお願いします。
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