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18.本当にやりたい事

ーーーーー冒険ってなんだろう。命をかけてまでやる事なのかな………わからないよ。それに俺は勇者なのに、助けることができたのに、何もできなかった。怖かったんだ…………


「カイ、やっと見つけた!どうしたの?」


少し入り込んだ裏道でカイは目に涙を溜めて座り込んでいた。


「わからないんだ、命をかけてまでやる事なのかって、彼らが何を目的で戦ってるのか、もう僕には怖くてできないよ。」


「そうだよね。私もそう思う事はあるよ。魔物は怖いし、正直いつ死ぬかわからない。死んだとしても死体だって回収されないかもしれない…」


「だったらどうして!!どうしてそんな危険なことを………」


「守りたいからかな、街の皆んなを、自分の大切な人を。昔、私は大切な友達を失ったの。彼女は私達を守るために自分から勝てるわけのない敵に突っ込んで行ったの。その時私は何もできなかった。怖かったから。今でもその事は後悔してる、一回カイとおなじ質問をしたの。その時彼女にこう言われた、私は大切な人を守りたい。って私が戦う理由はこれだけで十分だって。」


「俺には、できなかった。勇者なのに、助けることができたはずなのに……もう戦えないよ。」


「カイが勇者って事は、召喚された人。元々はこの世界の人じゃないっとことだよね?」


「そう。俺は元々日本っていう国に住んでいたんだ。そこでは魔物もいなければ、魔法、スキルもない。剣を持って戦う事すらなかった。これからどうやって生きていこう…………もう戦いたくないよ。」


「私はみんなを守るそれに大切な仲間、カイを必ず守る!それに魔物のいない世界から来たなら怖くて当然だよ。ゆっくり探そうよこの世界での生き方。カイの本当にやりたいことを!」



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