表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/52

第47話 バビト村

 あぁ~、眠いわ。

 昨晩はついつい『創生魔法』が面白くなって、物創りに夢中になってしまった。


 でも『創生魔法』は凄いわ。

 私のイメージしたことを理屈や構造がわからなくても創ってくれる。

 この世界に動力がないものは魔魔石で代用。

 大きな動力が必要な時は、それなりの大きさの魔石が必要になるけど。

 まあ、今の私には必要ないからこれでいいわ。

 まさに『終わりよければ全てよし』ね。


 今回、創ったのは卓上コンロと電子レンジね。

 それからヤカン。

 やはり温めができないと困るからね。

 それから防具や剣ね。

 これからは接近戦があるかもしれないから。


 まずはファンタジーといえば定番のバスタードソード。

 刺突と斬撃の両方が可能な刃を備えた刀剣。

 握りは長く、両手で力を込めて使う。

 しかも重量バランスは工夫されており、 片手で白兵戦に挑む事も可能だ。

【スキル】世界の予備知識から得た知識だけどね。


 それから盾。

 盾は2つ用意した。

 まずはバックラーと、腰を落とせば私の体を隠せるくらいの大盾ね。

 どんな攻撃でもこれで防げます、なんてね。

 そしてどの武具にも今の私のレベルで、扱いできる重さに創った。

 強度を出すために、『創生魔法』の『強化』と『不変』を付与しておいた。

 これが効かないような相手なら…、退散!ということです。

 はい~。


 それから柱時計、腕時計も姿鏡も創ってみた。

 おしゃれは欠かせないものね。

 そこに移る私の姿はまさしく黒髪の日本人だった。


 あと回復薬もかな…。

 その効果がある薬草があれば、創り出すことができる。

 これは人の役に立つから必要なことだと思う。


 取り合えず欲しいものばかりだから、だんだんと創って行こうっと。


 さてっと!

 私はストレージに荷物を収納し宿屋を後にした。


 城門をでた私は早速ストレージからキックボードだし走り出す。

 ほう~、風が気持ちいいわね~。

 バビト村まで日中歩いて一日なら、キックボードなら3時間もかからないわね。


 それ~!!

 私は風になるのよ~!!

 あははははは!


 ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、

 ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、

  ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、

 ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、

 ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、


 ささやかな柵で守られた小さな村だった。

 門番の初老の男に話し掛けられる。

「あんたはなんだい?どこからきた?さっきから『あははははは!』と、遠くから聞こえていたけど」

 まっ、恥ずかしい…。

「私の名はレナ。冒険者ギルドよりゴブリン討伐の依頼を受けてきました」


「ほう、こんなお嬢ちゃんが一人でかい?」

「これでもDランクですよ」

「ほう、そんな凄腕なのかい。しかし驚いたよ、ここ最近では村の街道にもでてきて、近づく人を襲うんだ。数体ならこちらでなんとかなるけど、数が多くなる前にどうにかしたいのさ」

「ゴブリン1体見たら10体はいると思え、ですね」

「あぁ、そうだ。レナさんは途中来るときゴブリンと遭遇しなかったかい?」

「えぇ、魔物には出会いませんした」

「それは運が良い。いや、レナさんの強さが魔物にも伝わって襲わなかったのかな?あははは!」

 男は冗談交じりに笑う。

「さあ、疲れただろう。中へお入り」

「はい、ありがとうございます」

「ようこそ、バビト村へ」


 レナは知らなかった。

 キックボードからでるガラ、ガラ、という音がゴブリン達にとっては、とても「嫌な音に聞こえ」出てこなかった。

 ある意味、『熊よけの鈴』のような効果がでていたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んで頂いてありがとうございます。
もし面白いと思って頂けたら、★マークを押して応援して頂けると今後の励みになり、とても嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ