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第18話 ダークエルフ

「あ、あんた?!それはいったい…」

「これは私のスキルです。内緒ですよ」

「も、勿論だ。口外はしないさ。しかし凄いものだな。私では到底できない」

「まあ、近距離や状況にもよりますけどね」

「それもそうだ。街中であんな全方位の魔法を使われたら、建物や味方はたまったものではない」

「えぇ、それなので戦う場所が限られてしまって…」

「しかしそれでも凄い。Cランクの私よりよほど攻撃力が高い」

 えっ!ジゼルさんて、Cランクだったの?

 そういえばランクの評価は強さだけではないと聞いたわ。


「しかしサーベルウルフは何体いたんだ?」

 そう言われ私はストレージの中を確認する。

「265匹です」

「そんなにか?!信じられん。レナのレベルはいくつなんだ?」

「さっきの戦いでレベル5から15に上がりました」

「5から15だと?!ありえない。絶対にありえない」

「いえ、あります。攻撃力があれば遠距離から攻撃すればレベルは関係ありません」

「そう言われてみればそうか」

「冒険者ギルドに行ったら折半しましょうね」

「いや、それには及ばない。私は助けてもらったのだ。何もしていない」

「わかりました。ギルドに帰りますがジゼルさんはどうしますか?」

「私も今日は戻ることにしよう」


 帰りの道すがらジゼルさんと色々と話した。

「どうしてパーティを組まないのですか?弓のみでは討伐も大変なのでは?」

「それを私に言わせるのか?」

 あれ?どういうことだろう。

「わからないなら教えよう。私がダークエルフだからだ」

「どうして?」

「レナは本当に何も知らないんだな」

「えぇ、田舎から出て来たもので街の常識は分からなくて…」


「ダークエルフは神話の時代から嫌われ者だからだ。女神から嫌われ地下世界に閉じ込められたエルフの変種だと言い伝えがあるくらいだ。だからエルフは容姿で人族からは受け入れられダークエルフは疎遠にされる。だからダークエルフと組む奴は居ないのさ」


 風評被害という訳ね。

 大昔に何があったのかは知らないけど、子孫には関係ないことだわ。

 しかし私と組んでも遠距離攻撃同士、意味がない。

 私もソロでやるしかないのね。


「ジゼルさん、質問ですけど、魔物の肉は食べれますか?」

「もちろんだ。猪系や熊系の魔物の肉は旨くて喜ばれるぞ」

「へ~、そうなんだ」

「でも狼系の魔物の肉は毛皮に魔石だな」

「お肉は食べないのですか?」

「狼系の魔物の肉は硬くてまずいんだ」

「あぁ、やっぱり…」


 今度、魔物を討伐するならお肉が採れる魔物がいいな…。

 そんなことをレナは考えていた。

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