53話、3 アリス
53話
3 アリス
私達は帝都のすぐ側にいた、帝都の城壁のとこに
は人間とは言えない異様な者達が並んでいる
人間と機械を融合して、腕が武器と融合して右腕
が銃と融合しており、左腕が剣と融合していた
「あれが、暴走体の眷属か…私達も捕まればああ
なるのかな?」
姉さんが嫌そうな顔で言う
「多分、私達魔族は大丈夫だと思う、でも普通の
人間はそうはいかないでしょうし、部下達には注
意させないといけませんね」
私達の後ろの方では次々と兵士達がジュリアンの
能力で次々と送られてくる
レナードがこちらにやってきた
「今から3時間後に作戦を開始しする、アリスさ
んとサラさんにはそれぞれの部隊を率いて動いて
貰う、ララは自由でいいぞ指示しても言う事聞か
ないだろうし」
「わかった、自由にさせてもらうよ!お姉さんと
一緒に行動しようかな?」
「こちらも了解よ!姉さんとは別行動になるかも
ね」
「うん、わかった、アリスも気をつけてね」
私達はそれぞれ別れた
私は自分の部下達と一緒行動した
「隊長、今回の作戦は民間人救出するんですよ
ね、何故ここに?ここは確か作戦会議では民間人
が捕らわれている場所では、ないですが?」
「私と貴方達は民間人の救出はしないわ、私達は
皇帝を暗殺する部隊よ、ジブリールの部隊と協力
でね行動するわ、何か質問ある?」
「「いえ!何もありません!」」
「結構!姉さんの部隊達も、民間人を救助したら
私達と合流予定だから安心しなさい、私の能力で
貴方達を守りながら戦えるしね」
「「はっ!」」
(さてと、皇帝の暗殺か…うまくいけば、いろいろ
な問題が解消されるかもね?そのためにも皇帝に
は死んでもらわないとね)
しばらくして無線が入る
「作戦開始!作戦開始!」
「全軍進め!私達の部隊は皇帝の命を取りにい
く!進め!」
私達が前進すると、暴走体の眷属達が隊列を組み
ながら前進してくる
「いいか!私からそんなに離れない様に離れると
私の能力が届かないので責任はとらないからない
くぞ!」
「「おお!」」
私は能力を発動させ、光の羽で部下達を覆う
暴走体が射撃を開始する
[ダン!ダン!ダン!ダン!]
私の光の羽が敵の銃弾を全てを分解する
「撃て!撃ちまくれ!」
兵士達が反撃する
[ダン!ダン!ダン!ダン!]
暴走体の眷属達が声も上げずに絶命していく
(暴走体は声も上げないなんて、もしかして声をあ
げる声帯を潰されているのかもね?やっぱり人間
とは言えないかも)
私の能力で帝都の城壁を分解して、大きな穴を開
ける、しかし、そこには無数の暴走体の眷属達が
そこかしこにいた
(うわっ!群れすぎじゃないの?どんだけいるのよ
面倒いな!だったら)
私は光の羽を触手の様にして、暴走体に突き刺し
てしく、突き刺された暴走体は分解されていく
「すげー!隊長についていけば勝てるぞ!」
「ハハ、楽勝じゃないか!いけるぞ!」
私は部下達と一緒に次々と暴走体は分解していく
「いいか!姉さん達と合流するまでにここら辺の
暴走体の眷属を殲滅させるぞ!撃ちまくれ!」
「「はっ!」」
[ダン!ダン!ダン!]
その時無線が入る
「こちら、サラ隊民間人の救出中です!後30分ぐ
らいかかりそうです」
「了解だ、こちらレナード隊こちらも民間人を見
つけたが、もう人の形を成していない皇帝暗殺部
隊と合流する」
私達部隊が次々と暴走体は殲滅していく、しばら
く前進していると、私の前にギルが現れる
「あれ?アンタ死んだんじゃないの?」
「ああ、死んだぜ!でも皇帝の力で戻ってきた
ぜ!さあ!暴れさせてもらうぜ」
ギルがガトリングガンを撃とうする、しかし私は
光の羽の触手でギルを突き刺す
「邪魔なんだよね?死んだらそのまま死んでて
よ!しつこい男は嫌だね」
「テメエ、普通何発か撃たせてから殺すもんだろ
うが、サラといいお前といいなんて性格が悪い女
だ、ぐぁ!」
私がギルを倒した時、奥からギルが4人現れた
「えー、ギルってそんなに兄弟がいたんだ?凄く
ない?」
私が部下に聞く
「隊長、自分はギル隊長が兄弟がいるなんて聞い
た事ないですけど」
「あっ、やっぱり?となると暴走体のコピーか
な?面倒いな」
「「ギャハハ!俺が一杯いるよ?なんでだろ?ま
あいいや女だ!女を犯すぜ!」」
「うわっ、シンクロして言うな、気持ち悪い!」
私が触手で次々と刺していく、その時無線が入り
混乱した様子がながれてくる
「こちらレナード隊、ギルが次々と現れて対処し
ているが、時間がかかる糞!数が多い!他の部隊
と合流する」
「こちらはアーリントン隊とオズワルド隊だ既に
合流して共闘しているが、既に厳しい状況だ皇帝
のとこにはいけそうもない」
「こちらサラ隊!民間人の救出成功!アリス隊に
合流するよ、ギルは何体も出てきたけど、劣化版
だから楽勝だね、無限再生がないぶんかなり楽だ
よ」
私達の部隊は合流地点で場所を確保しながら、迫
り来るギル達を次々と殺しながら待つ
すると姉さんの部隊がやってくる
「ゴメン遅くなったよ、ギルがしつこくてね?死
んでもまた出てくるなんて、執念を感じるよ」
「確かにね!ヤダヤダ男はこれだから嫌なんだ
よ」
「確かに、ギルは僕も嫌いだから、ハンマーでか
なり潰してやったよ!久々にスッキリしたよ」
私達は3人で談笑する、ジブリールの合流を待っ
ているのだ、彼女が揃えば皇帝を殺しに行くのだ