46話、4 アリス
46話
4 アリス
私とララのお姉さんをかけた戦いが始まった、お
互いに光の羽を広げ空を飛び睨み合いをする
ララがハンマーを出し、光の羽を纏わせて構え
る、私は羽で剣を作り構える
「じゃあやりますか!僕のララハンマーで肉ミン
チしてやる!」
(自分の武器に自分の名前を付けるなんて、子供ぽ
っいなコイツ)
「はぁ!自分の武器に自分の名前を付けるなんて
センスを疑いますね!」
「はぁー!うるさいな!そう言ってバカにした奴
はもれなく全員殺してるんだ、お前もすぐに殺し
てやる!」
私は馬鹿にきた感じで
「あー、そうですか、じゃあやってみてください
よ!出来るもんならね」
「ぶっ殺す!」
ララがハンマーを振り上げなから、私に接近する
私は剣を構えて
「桜花流、1の太刀!」
「ララハンマーブーストオン!」
ララのハンマーの裏からブースターが発動して加
速する
[ガキッイ!]
「チィ、パワーで押し負ける!」
私が押し負けて、躱す
「ふん、お姉さんの剣技を使ってこの程度か、底
が知れたな!」
「なっ、まだ習い始めてなので、普通こんなもの
でしょう?姉さんレベルは相当な修行しないと無
理ですよ」
(いきなりあのレベルは、無理だコイツわかって言
ってるのか?)
「まあ、そうかも?いきなりアレのレベルは無理
か?でもこれ僕の勝ちかな?やはり修羅場の数が
違うならね!降参してお姉さんを諦めるのなら許
してあげるけど」
「誰が、姉さんを諦めるくらいなら、死を選びま
す!」
「ねぇ、アンタそんなにお姉さんに、こだわらな
くてもいいんじゃない?他の子でも別にいいんで
しょう?」
私は一瞬ドキッとした、確かにアニーとかに手を
出しているからだ
「な、なにを、そんなわけないじゃない!た、確
かに姉さん以外にも、手を出してますが姉さんに
やるには、可哀想なプレイを他の子にしてるだけ
ですよ、だから誰でもいいわけないじゃないです
か!」
「ふーん?僕だったらお姉さん以外にいらないけ
どな?今日会ったばかりだけど、あの人は特別だ
よ、多分そんな能力を持ってるのかもね?」
「う、確かに、そんな気がしますね、私も初めて
会った時に欲しいと思いました」
(確かに、今思うと不思議だ、姉さんはあの時なん
の能力を持っていなかった、なのに私は姉さんに
固執してしまった)
「まあ、いいや!僕はアンタを再起不能にして、
お姉さんに近づけなくする、命は取らないであげ
るお姉さんが悲しむと思うしね」
「く、舐められたままで終われない!全力で行き
ます!」
「そう、ならララハンマークラッシャーモード!
全てを砕く力を受けろ!」
「光の羽よ!私の敵を殺せ!」
私の光の羽が集まり触手のようになり、ララに襲
いかかる、ララは躱しながら
「全てを打ち砕くギカントララハンマー!!」
[ドゴッォーン!]
私の羽の触手を打ち砕きなから、ララのハンマー
が私の左腕に当たる!すぐに光の粉になり左腕が
なくなる
「あがぁ、痛い!痛い!」
(嘘でしょう!痛い!痛い!痛い!初めてこんなダ
メージを負った!滅茶苦茶痛い!)
「どうする?まだやる?選ばせてあげる!」
ララがハンマーを持ち上げて、余裕の表情で私を
見下ろす
その時、謎の声で戦闘が止まる
「待ちなさい!魔族同士で殺し合いは許しませ
ん!」
謎の女が立っており、見た目は20歳ぐらいのピン
クの髪の女だった
「あれ?ジブリールじゃん!どうしたの?」
「はぁー、ララ、貴方殺すつもり?ただでさえ魔
族は少ないのよ!せっかくこの世界を救う段取り
を整えたのに、それを支配する魔族の数を減らし
てどうするのよ?」
「へぇー!ジブリールの企み成功したんだ!よか
ったじゃん!」
「で、まさかミストルティンがほぼ全滅してるな
んて思わなかったよ、なにがあったの?レナード
どこにいる!」
レナードとレベッカが出てきた
「私はここだ、まさかお前まで魔族か…帝国は無
意味な戦いをしていたのだな」
「そうでもないさ!私はこの世界の為に色々して
いたのだから、君が頑張れば頑張るほど、私は動
きやすかったよ」
「で、私に何の用だ?殺すか?それとも助けて欲
しいなんてないよな?」
「あぁ、実は助けて欲しいんだ!皇帝がナノマシ
ンの暴走体になってしまってね、手に負えなくて
さ?」
私は話を聞いていて、爆笑してしまった
(バレッタの計画だ!あの子成功したのね、凄いわ
自分が死んでその後を完全にその後の動きを読ま
ないと成功するわけがない…惜しいわねあの才能
は人形にしてでも取っておくべきだったか…)
「アハハハハハハ!バレッタの復讐が成功したん
だ!まあ、あの子ならやりかねないと思っていた
けど!」
ジブリールが驚いた顔になり
「貴方、バレッタと知り合いなの?教えて欲しい
な?バレッタに託された薬を皇帝に投与したら、
暴走体になって首都は落ちたわ、このままだと世
界が暴走体に飲まれる事になるわ」
「へぇー、あの子世界規模の復讐をしたんだ!大
した事出来ないと思っていたけど、凄いじゃな
い!」
「で、教えてくれるのかしら?」
(チャンスはここしかないか?このままだと姉さん
をララに取られる)
「いいよ、姉さんを渡してくれるのならね、私は
姉さん以外に欲しいのはないから…」
「はぁー!お姉さんは僕の物だ!お前に勝ったし
負けた奴にお姉さんを譲る気はないぞ!」
僕とアリスが言い争いをしていると、ため息をつ
いてジブリールが
「はぁー、もう2人でシェアすればいいんじゃな
いの?アリスはサラさん確保したいけど、ララが
強くて無理!ララはサラさんが欲しい!だったら
シェアするしかないんじゃないかな?サラさんも
2人にシェアされるのは悪くないと思うかも
よ?」
(へぇ、ジブリールって言ってたっけ、この女、私
の目的を察してちょうど良い着地点を提案してき
たわね)
「私はそれでいいよ、この女に勝てないし、この
ままだと姉さんを取られるだけだし」
「うーん?まあ、いいか!いいよ、アリスとお姉
さんをシェアしよう、その方がお姉さんも喜ぶか
もしれないし?」
(こ、コイツ、姉さんを第一に考えている?私も少
し見習わないといけないかも?)
「じゃあそれで決定ね!アリスさん裏切ったらま
ずい事になるからね、変な事しないように!」
私がなにが起こるのか聞く
「まずい事?なにが起こるの?」
「私の能力よ、一度口約束でも契約を結ぶとそれ
を違えるとその人の居場所がわかるの、意味はわ
かるよね!」
ジブリールの言葉に私がドン引きした
(つまり追っ手がかけ放題かヤバイな!)
「エグいわね、わかったわ約束は守るわ」
ジブリールが提案してきた
「じゃあ、生き残りを集めて話し合いをするわ、
いろいろすり合わせをしないとマズイし!」