44話、2 アリス
44話
2 アリス
姉さんとアーリントンとララとオズワルドとアシ
ュレイ達の戦いが始まった
私の方はレナードとレベッカの2人が相手だ
レナードが剣をこちらにむけ
「レベッカ、イージスの盾を起動してくれ」
「はい、レナード任せて!」
レベッカがイージスの盾を起動させ、レナードと
レベッカと私の周りに光の壁が発動する
「こんなもので、私を止められるか!」
私は光の羽で光の壁を砕こうとする
光の壁に私の羽が当たり砕いていく、しかし、光
の壁は再生してまた防ぐ
「ちぃ、めんどいなぁ!おっと」
また私が光の羽で砕こうとすると、レナードが剣
をこちらに突き刺してくる
「くっ、これも躱すか!」
レナードが悔しそうに言った、正直きりがない、
盾を破壊しようとすると再生するし、全力でやろ
うとするとレナードが斬りかかってくるのだ
「仕方ない、いくよ!桜花流、1の太刀」
[ズバン!]
「嘘!私の盾を切った」
私の刀が盾をきる、焦ったレベッカがイージスの
盾を起動する、光の壁が私にむかってくる、攻め
きれない
(仕方ない、姉さんの技を使うか!)
「桜花流、1の太刀、3の変型!」
[ズガガガガガ!]
私は斬撃を連続で繰り返す、3の変型は1の太刀を
連続で繰り返す技だ
レベッカのイージスの盾を切り裂きながら、レベ
ッカに迫る
「う、嘘でしょう?ヤバっ!」
そこにレナードの剣が私の斬撃をさばききる
[ガギギギギ!]
「ぐぅ、何という技だ!」
「へぇ、凄いね、さすがはミストルティンの隊長
さんだね、未来予測でも特殊能力がついてないと
止められないと思っていたけど」
レナードがビックリした感じで
「凄いな正解だよ、私の能力は未来予測だ、君の
斬撃を予測してさばいたんだ、レベッカ盾を二枚
重ねにしてくれ、それでさっきの技は受け止めれ
るはずだ」
「わかった、任せて!」
私は刀では勝負がつかないと思い始めた、姉さん
の方を見ると姉さんはオズワルドと剣の技を競い
合いをしていた
姉さんが、凄く楽しそうだった
(はぁー、姉さん剣馬鹿だからな、レベルが低い剣
士でもああして技を競い合いのが楽しんだろうな)
レナードが私に斬りかかる
「桜花流2の太刀!」
[シャオン!]
レナードの斬撃を受け流しつつ、カウンターでレ
ナードの腕を斬りつける
「クソ、当たるか!」
レナードはギリギリで躱す
(ちぃ、めんどい!そもそもイージスの盾がうざい
んだよ!先に潰すか!)
私は光の羽を触手のようにして、レベッカにむけ
る
「ちょっと!そんな気持ち悪いものむけないでよ
私はそんな趣味ないわよ」
「またまた!結構好きなくせに!気持ちいいから
楽しんでよ、すぐに逝けるよ!」
「ひぃ、レナード助けてよ!私はそんな趣味はな
いって言ってやって」
レナードはレベッカの前に陣取り、剣を振るって
触手を切り裂く
「全く、やり方がエグいな君はレベッカはまとも
な女性なんだ君とは違う!辞めてもらおうか」
(もう、面倒だな、普段から手加減して戦っている
姉さんが本気を出せば、あっちを全滅させて私を
助ける事も楽勝にできるのに、人相手だと姉さん
はどうしても手加減するんだから、そうだ!いい
事思いついた)
「本当はしたくないのだけど、貴方達が悪いんだ
よ」
「ほう、なにをするつもりかな?」
レナードと話をしていた、黒髪がため息をして
「仕方がないか、姉さん殺戮モード起動!」
その声に反応するかのように、姉さんが力が抜け
たように刀を持ったまま、だらんとして猫背にな
った、そしてすぐに刀を構える、姉さんは目が虚
ろになる
アシュレイがチャンスと捉えて襲いかかる、その
瞬間だ
[ザン!]
アシュレイが真っ二つに斬られ崩れ落ちる、騎士
達が驚きの声を上げる!
「はぁ?アシュレイ?」
「えっ?嘘だろ!」
私は爆笑した、
「アハハハハ!真っ二つだ!さすが姉さん本気で
やればそうなるよね!」
レナードが焦りながら聞く
「なっ、どう言う事だ!アシュレイはかなりの使
い手だぞ!それが瞬殺なんてあり得ない!」
「姉さんは、いつも、いつも手加減していたんだ
よ!本気を出せば、私いや、世界を敵に回しても
1人で勝てる、そんな存在なんだよ」
レナードは驚いた顔をして
「ほう、君よりも強いのかい?君の羽は最強だと
思うんだが」
「アハ!姉さんに私の羽なんて、無意味なんです
よ、桜花流の奥義を使われると魂や精神を斬られ
るのですよ、物理的な防御は不可能ですから」
驚愕の事実にレナードがビビる
「それでは、レベッカの盾も効かないと言う事に
なるぞ!そんな剣技がこの世界にあるのか…」
「今の姉さんは私の能力で、自我無く敵意をむけ
られるだけで斬りかかる、人斬りマシーンになり
ました!貴方達は勝てるかな?勝てるのかな?楽
しみですね!」
レナードがドン引きしながら
「君は最強の魔族の意思を奪って操って思うがま
まに扱えるのか!魔族の王まさに魔王だな!」
「褒めてくれて、ありがとう!ミストルティンの
全兵力で戦うべきですよ、特別に私はなにもしな
いであげましょう!」
(魔王か……悪くないかも?)
私がそう考えながら空を飛び戦場から離れる、真
ん中にお姉さんがいる、レナード達は冷や汗をか
きながら、お姉さん囲って動けずにいた
(これ、剣の結界だね一歩でも入ったら斬られる
ね)
レナードが指示を出す
「レベッカ、盾を張りながら全員サポート、私達
でこの女を殺すぞ!殺す気で行かないと勝て
ん!」
騎士達は全員で頷く
「「はっ!」」
絶望的な戦いが始まった