41話、3 ララ
41話
3 ララ
お姉さんが虚ろな目で周りを見回す、レベッカが
全員にイージス盾を展開して、斬撃を防げるよう
に配置した、普通ならコレで勝てるのだがあの女
の言っていた事が事実なら勝てないかもしれない
アーリントンがドリルを上に構えてジャンプする
「では、いくぞ!ギガドリルインパクト!」
10メートルぐらいのデカさのドリルが落下してく
る
[キュィーーーー!]
「あのバカ!この状況で大技を撃つバカがいる
か、こっちが逃げ場無くなるだろうが」
オズワルドが文句を言いながら逃げる
僕達は一斉に逃げる
お姉さんは落下地点で刀を構えて
「源流奥義、鬼斬!」
[ドゴッォーー!]
ドリルが地面に触れ土煙が周りが見えなくなるほ
どでる
土煙が晴れるとアーリントンの右腕がなくなって
いた、ドリル事砕かれ切り落とされたのだ
「この、化け物め!」
アーリントンが逃げようとしたら、お姉さんは刀
を振るう、アーリントンの両足が切断されアーリ
ントンが地面で転がせれている
「ぐあーー!」
レベッカがこの結果に驚き
「なっ、私のイージスの盾が切断された?なんで
防げないの?」
レナードが難しい顔をして
「レベッカ、イージスの盾を三枚がけにしてく
れ、あの女の剣には何かの力が纏っている、それ
が盾を切っているのだろう」
確かによく見ると、お姉さんの剣に黒いモヤが纏
っていた
オズワルドが僕に
「ララ、我はお前と付き合いが長い、やりたくな
いのはわかるが、このままあの女性が黒髪の玩具
で良いわけがない、止めるぞお前も力を貸せ!」
(確かにその通りかも?なんか、黒髪にお姉さんが
玩具にされているところを想像するとムカムカし
てきた)
「やるよ!お姉さんを救う!」
僕が右手を空に掲げる、手が光る大きなハンマー
が出てくる
オズワルドと僕とレナードの3人で同時に攻撃す
る
「はぁー!」
「源流二の太刀!」
「ララハンマー!ブースターオン!」
お姉さんはレナードの斬撃を躱す、オズワルドの
斬撃を
「桜花流二の太刀!」
お姉さんが右腕で技を放つ、剣がオズワルドの剣
と合わさって
[シャオン!]
オズワルドの斬撃が受け流され
[ザン!]
そのままカウンターでオズワルドの脇腹と切り裂
き、両腕を切り落とした、僕のハンマーがブース
ターに火が付いた状態で加速して殴り掛かる
お姉さんはオズワルドの腕を切り飛ばして右手が
使えない、左手で
「桜花流二の太刀!」
僕のハンマーを受け流してカウンターを入れよう
とするが、僕がさらにブースターを加速させる
「ちっ!」
受け流しきれずにお姉さんが舌打ちして、躱す僕
のハンマーが地面に接触して爆発する
[ドッゴッオン]
爆発が起きお姉さんが爆発から、飛び出すその先
はレベッカがいた
「ちょと!なんでこっちに!」
レベッカがイージスの盾をフル稼動させる!
お姉さんが虚ろな目で
「桜花流奥義、神殺し!」
[ヒュッ]
お姉さんがレベッカとすれ違い、そのまま離れる
「えっ!うがぁ、痛い!」
レベッカが全身から切り傷が一斉にでき、出血す
る、レベッカの盾はそのまま展開しているのに盾
にダメージ無しでレベッカにダメージを与えてい
る
「ナニコレ!こんな技があるなんて!」
僕は初めて見る技に驚く
レナードが焦って、レベッカの元にむかう
「大丈夫か!クソ、もう私とララだけか、どうす
れば」
「ねぇ、レナードお姉さんを確保できたら僕にく
れない?それが出来るなら、本気出してもいい
よ!」
「ララ、君は本気を出してないのか?わかったあ
の女はお前にやる、好きにするがいい」
「約束だよ、嘘ついたらレベッカを殺すからね」
僕はお姉さんの方を見て笑う、お姉さんは目が虚
ろなまま僕を見ている
「久々だな、コレ出すのいくよ!お姉さん」
僕は光の羽を出す、レナードがびっくりしている
黒髪の女が焦った声で
「姉さん!その女を殺して!早く!」
お姉さんが僕に斬りつけてくる、僕は空を飛びな
がら躱す、お姉さんが頭を抑えながら攻撃してく
る
(もしかして、精神系の能力か!ならやり方はある
な、痛いのは嫌だけどお姉さんを救うならやるし
かないか)
僕はお姉さんに突っ込んでいく、お姉さんの剣が
僕の右腕を切り飛ばし、僕が抱きつく、お姉さん
が僕のお腹に剣を刺す
[ドッ]
(ぐぅ、痛い!だけどコレでお姉さんは僕の物だや
るぞ!)
僕は光の羽をお姉さんと僕の周りに展開する
「お姉さん目を覚まして!お願いだよ、お姉さ
ん!」
お姉さんが頭を抑えながら
「痛!あれ、ララ?」
「良かった、目を覚ましたんだね?本当に良かっ
たよ」
お姉さんはすぐに剣を僕の腹から抜いて、回復魔
法をかけてくれる
「なんで?もしかして私がやったのゴメン、ララ
今治すから」
お姉さんは回復魔法をかけてくれる、僕の傷が無
くなっていく、腕も再生が始まった
「ララ、ゴメンね、私がやったんだよね、本当に
ゴメンね」
「いいよ、お姉さんが元に戻ったなら、僕はそれ
だけでいいよ、本当に良かった!」
お姉さんは僕を治しながら、抱きしめる
お姉さんは自分がやった事を知って、顔を青ざめ
ている
黒髪の女がすぐにお姉さんの所に来て
「姉さん大丈夫?やっぱり頭が痛いの?」
「うん、頭が痛い!でもララが…もしかしてこれ
私がやったの?私、これをやった記憶がないよ」
黒髪はお姉さん抱きしめて
「大丈夫だよ!姉さんは私のいう事を聞いていれ
ばいいんだよ、だから今は少し寝ようか!」
「えっ、アリス私まだ戦えるよ、それにララの回
復魔法をまだお…っ…」
お姉さんは気を失った、僕が立ち上がり
「なるほど、そうやってお姉さんを自分の物にし
てたわけだ」
「はぁ、失敗しました、私以外に魔族がいるなん
て思いませんでした」
「さてと、じゃあやりますか!お姉さんは僕の物
にします!」
「なっ、姉さんは私の物ですよ!いきなり現れて
私から奪おうなんて許さない!だいたいその傷で
勝てますかね!」
「貴方と僕では、修羅場の数が違います!この傷
はお姉さんがほぼ治してくれました、後は貴方を
潰せば終わりです!」
「はぁ!言ってくれますね!じゃあやりますか!
どちらが姉さんを所有するに相応しいか!」
「「死ね!」」