39話、 1 ララ
39話
1 ララ
僕は帝国の首都の城に待機していた、ジブリール
以外の他のメンバーも待機していた
僕は暇すぎて、レナード隊長に文句を言う
「隊長暇だよ!まだ見つからないの?」
「目標はいつも2カ月おきに買い物をしに町や村
にくる、一般の兵士達をかく町や村に配置してい
るので、来ればわかるようになっているから待つ
んだ」
その時、部屋の扉が勢いよく開く
[バン!]
息を切らせてレベッカが報告してくる
「レナード隊長見つかりました!ラーマです」
「ジュリアン準備はいいか?皆んないくぞ!」
「「おう!」」
「騎士ララお前に新しい命令をする、目標に近づ
いてこの地点に誘導して欲しい」
「えー!面倒だな?なんで?」
「ふむ、人のいるところで戦うと人的被害がでる
なるべくなら被害を減らしたい」
「むっ、そう言う事ならいいよ!やるよ」
ラーマに到着して、すぐに目標を探す…すぐに見
つける
どういう風に近づくか悩んでいると、石畳につま
ずいて転ける、膝を怪我をする
ちょと涙目になる
(痛い、子供じゃないから泣かないけど)
すると目標の金髪の女が近づいてきた
(あっ、マズイ目立ってしまった!任務失敗だ)
「大丈夫?今治してあげる、ヒール!」
(この人優しい人だな)
「あ、ありがとう、助かったよお姉さん!」
僕はお礼を言ったら、金髪の人が僕の頭を撫でな
がら
「足元に気をつけてね、そうだ、これあげる」
(うん、完全に子供扱いだ、でも嬉しいかな)
「あ、ありがとう、お、お姉さんは観光か?なん
ならここら辺の観光スポットを紹介するよ」
「本当?嬉しいな君みたいな可愛い子にガイドし
てもらえるなんて、ねぇ、アリスいいでしょ
う?」
「うーん?そうだな?いいじゃないかな、お嬢ち
ゃんお願い出来る?」
(可愛い!なんて、初めてかも化け物とか、モンス
ターとかなら言われたりしてたけど)
「僕の名前はララ、可愛いなんて初めて言われた
よ!任せて!」
(て、適当に時間をかけて、案内してればいいよ
ね)
案内しながらお姉さんの手を繋いでみる
(嫌がるかな?でも、こんなに優しければ受け入れ
てくれるかも)
お姉さんは微笑みながら手を握り返してくれた
「お姉さんは優しいな!僕はいつも皆んなから変
な目で見られるんだ、だからこんなに優しくされ
たのは久々だよ」
お姉さんは僕を抱きしめながら、頭を撫でる
「ララは変じゃないよ、ララは普通の女の子だと
思うな、そう言う風に傷ついたり出来るんだから
だから、気にしない方がいいよ、いつかララの事
を理解してくれる人が現れるから」
(僕が普通の女の子か…嬉しい、初めて言われた!
この人は僕が欲しい言葉を言ってくれる…この人
が欲しい!)
「あ、ありがとう、お姉さん、嬉しいよ」
ちょと嬉しくて、少し挙動不審になる
お姉さんといろんな所をみて人気の無いところに
案内した、ここは指定ポイントだ
「ここは絶景ポイントなんだ!この町に来たらこ
こに来ないと」
お姉さんと手を繋いで案内する
黒髪の女が少し不機嫌な声で
「姉さん、その子にご執心ですね!連れて行きま
す?」
「イヤイヤ、ダメだよ!ダメだからね、確かに可
愛いけどこの子も家族とかいるわけだし、アリス
無理やりはダメだからね」
「姉さん冗談ですよ、まあ、少し本気でしたけ
ど」
(そろそろ時間だ、嫌だなお姉さんともっと話しを
して過ごしたかったな)
僕はお姉さんに抱きついて、逃げれないようにす
る
「あう、ご、ゴメンなお姉さん!これも任務なん
だ!ゴメン!」
お姉さんがびっくりしている、そこにミストルテ
インのメンバーが現れる
「姉さんデバイスを起動して!その子から離れ
て、多分敵だ!」
「わかった!ララ、ゴメン離れて傷つけたくない
から」
(ゴメン!お姉さんを無傷で捕獲するには、これし
かない…そうだ皇帝に渡す前に僕が奪っていけば
いいんだ!そうすればお姉さんは僕の物だ…)
レベッカがお姉さん達に武器をむけながら
「騎士ララ、誘導ご苦労様、もういいわよ戦闘準
備をしなさい」
「あ、あう、ダメだ!このお姉さんに傷をつける
のは許さない!」
「はぁ?何を言っているの?貴方もミストルティ
ンのメンバーでしょ!ここで決着をつけるのよ、
貴方も帝国の特務隊の隊長なのだから任務を優先
しなさい」
僕が涙目になりながらお姉さんの方をみる、お姉
さんは微笑んで
「ねぇ、ララお願いだから離して、私達は敵同士
なんでしょう?私達は自由が欲しい、貴方達は私
達の身体が欲しいんでしょう?だから戦うしかな
いよ!」
「でも、僕はお姉さんと対立したくはないんだ
よ」
黒髪の女がイライラしながら
「はぁ、うるさいな」
と声が聞こえた瞬間に2人とも真っ暗な空間に閉
じ込めらた、お姉さんはすぐに消えた
1分位したら、普通の空間に戻された
「あれ、お姉さん!急に真っ暗な空間に飛ばされ
たと思ったら、ここに?なんで?」
僕が混乱していると
「いいから、こっちに来なさい!殺されるわよ!
早く!」
レベッカに凄い剣幕で言われ、素直に従う
レナードが剣を抜いて
「いろいろあったがまずは自己紹介からしましょ
うか、私の名前はレナードこの特務隊の隊長でト
ップなんだギルとミッチェルの仇を撃たせてもら
おうか!」
デカイ盾を構えて
「私はレベッカよ、よろしくね!」
腕のドリルを回しながら
「ワシの名前はアーリントンじゃ!」
銃をホルスターから抜いて
「俺の名前はアシュレイだよろしくね!」
「僕の名前はララだよ、お姉さん」
自己紹介をする
(うーん?マズイな無傷で捕まえて逃げようと、思
ったけどできなそうだ、どうしよう?)
刀を抜いて構えながら
「我の名はオズワルドだ」
「私の名前はジュリアンです、まあ何度もあって
いるのでわかっていますよね、では、レナード隊
長私は逃げます、後はよろしくお願いします!」
「ああ、ご苦労様終わったら連絡するので待機し
ていてくれ」
「はっ!」
ジュリアンが消えた、黒髪がデバイスを展開す
る!光の羽がかなりの大きさで展開する
「さて、やりますか!姉さんも本気でお願いしま
す!ここは手加減は出来ない、戦いになりま
す!」
(光の羽か、あれ使えば大概は簡単に終わるから
な、魔族だとバレる可能性があるからやらないけ
ど)
「うん、わかったよ!」
お姉さんはデバイスの刀をもう一本作る二刀流で
構える