25話、2 サラ
25話
2 サラ
俺は今帝国の特殊部隊の隊長と武器を向けあって
いる
「一応、名乗ってやる、俺の名前はギル、特務隊
ミステルティンの10番隊隊長だ!嬢ちゃんの名前
は?」
「私の名前はサラよ、でも、これ必要かしら?戦
士でもないクズにしかも、これから死ぬ人間に名
乗り上げをしてもね?」
「はぁ!俺が貴様に殺されると?寝言はねてい
え!俺が貴様の名前を知りたがったのは、俺が勝
って貴様を犯すのに名前があった方が萌えるから
だぜ!女なんて男の前で股を開いてればいいんだ
よ!」
そう言って、ギルはガトリングガンの引き金を引
く
[ガルルルルルルルルルルルルルル!]
「俺のデバイスのガトリングガンは弾切れがね
え!しかも、弾は着弾すると爆発するんだぜ!躱
すか、物陰に隠れるしかない!肉ミンチしてやる
ぜ!」
俺は、ガトリングガンの弾を躱す、簡単だった、
なぜなら銃口から真っ直ぐしか飛ばないからだ!
試しに刀の腹で弾の横を軽く弾いてみる、簡単に
軌道がそれた
(なんだ、こいつ弱いな?ただのトリガーハッピー
なだけで、刀で弾の軌道もそらせるし、未来視も
あるので楽勝だな)
俺は逃げるのをやめた
「なんだ!逃げるのをやめるのか?だったら肉ミ
ンチにしてやるぜ!」
[ガルルルルルルルルルルルルルル!]
俺は刀で弾を切り払いをして、弾の軌道をそらし
ながら少しずつギルの方に近づいていく
ギルもその事に気付いて少し焦る
「オイオイ!マジかよ!お前その技術どこで手に
入れたんだ?資料だと、孤児院育ちで戦いの経験
なんて、ないはずだろ?」
俺はギルの質問に無視をしながら近づいていく、
そしてギルが俺の間合いに入ったのでとりあえず
袈裟斬りで斬りかかる
[ガキィ!]
「硬い!なんで?斬撃が弾かれた!」
「ハハハ!これが俺様の能力よ!俺の皮膚が鋼鉄
の様に固くなる能力だ、しかも、俺のデバイスは
弾切れがないガトリングガンだ!何もできないだ
ろ無力を味わって死にな!」
[ガルルルルルルルルルルルルルル]
俺は距離を取りながら弾を躱す
「なかなか、嫌な能力ですね、でも、大した事な
いかな?」
「はぁ!何も出来ないくせに何をほざく!」
その時!アリスの方で悲鳴が聞こえて来た、俺と
ギルは悲鳴の方を見る
「ヒイィィ!やめて!」
「嘘だろ?なんで体が溶けていく!誰か!」
「グワァー!痛い、痛い、痛い!」
よくみると、微笑えんでいるアリスの背中に青白
い光の羽が生えていた、俺は初めて見たので少し
感動した、アリスの周りのギルの部下達が、地面
を転げまわりだんだん解けている様に見えた
「うわ!アリスのデバイス凄く綺麗だね、それに
ヤバそうだね、人が溶けてるの?」
「溶けてるというか、分解してるの!姉さんは対
人戦では最強だけど、私は広域兵器なんだ、本気
を出せば1つの都市ぐらいなら簡単に滅ぼせるか
らね、凄いでしょ!」
「怖!そんな極悪なデバイスなの?いいなー!私
もそんなデバイスが欲しかったよ、なんか、アリ
スに比べると地味だし」
「おい!俺様を無視してんじゃねぇ!俺様はミス
トルテインの10番隊隊長なんだぞ!」
[ガルルルルルルルルルルルルルル]
ギルがアリスにガトリングガンを放つ、しかしガ
トリングガンの弾は、アリスに触れる前に光の盾
に飲まれて分解される
「ねぇ、アリス、そんだけ分解が早くされるのな
ら、そこの兵士達もすぐに殺せるんじゃない
の?」
「うん、殺せるよ!でも私、敵は痛めつける主義
なんで、ゆっくり、ゆっくり痛めつけて殺すん
だ!ところで姉さん遊んでいるのなら、私がその
男を殺すけど、どうする?」
アリスが少し機嫌が悪くなった、声が急に低くな
って怒ってるのがわかった
「あっ!ご、ゴメン、ごめんなさい!私がやるか
ら、本気出すから怒らないで!」
私はアリスが怒ったので、涙が出て挙動不審にな
ってしまった、危なく失禁するところだった
「ならいいよ、なるべく早めにね!」
アリスはそう言うと、ギルに背中を向ける、ギル
はアリスの盾にはガトリングガンが効かないと判
断して、俺にむけた
「クソ!あの女マジでヤバイな!取り敢えず金
髪!テメエは人質にさせてもらうぜ!さっき本気
を出すとか言っていたけど、どうせ、俺様に傷を
つける事が出来ないんだよ!いくぜ!」
[ガルルルルルルルルルルルルルル]
俺は、本気を出す、刀で弾を切り払いをしなが
ら、一気に間合いを詰める
「クソ!マジで早いな!だが、俺の能力には剣が
効かないぜ!」
俺はギルに近づき、間合いを詰めて
「桜花流、1の太刀」
[ガッギャリィー!]
俺の刀がギルのガトリングガンを持っていた腕を
切りとばす
「はぁ!なんでだ!俺様の能力で鋼鉄並みの硬さ
なのになんで切れる!あぐぅ!いてぇー!」
私はキメ顔で言った
「我に断てぬ物なし!」
俺がキメ顔でいたら、アリスが目をキラキラさせ
「きゃーー!カッコイイ!さすが姉さん前世でも
斬鉄ぐらいできる腕があるんだから、鋼鉄ぐらい
ならこの世界なら楽勝に切れるよね」
「あり得ないだろ!普通の刃なら折れるぞ!その
剣の能力か?それともお前の能力か?しかも、前
世だと、なんだそりゃ!」
「残念!どちらも不正解だよ、能力は使ってない
んだ、私のは単なる技術だよ!この刀の切れ味は
そこらにある剣と変わらない普通の物なんだ」
「なおさらあり得ない!鋼鉄を技術だけで切るな
んて、本当にできるのか?」
「やれやれ、今お前にやってみせたじゃないか!
私の30年間、刀を振り続けた人生を否定して欲し
くないな!」
俺はギルの質問に少しキレながら刀を振るう
[ガッギャリィー!]
ギルの右足を斬りとばす
「くあーー!俺の、俺の足がー!」
そろそろ、うるさくなって来たトドメをさすか
俺はそう考えて刀を構える