In a way
手にした武器は「抵抗」の二文字
かなぐり捨てたのは「従順」というレッテル
放課後の教室で
気紛れな出逢い方をして
燻っていた僕らは
拙い夢語り合った
幼すぎた僕らは
まだまだ世界を知らなくて
儚すぎる望みが
叶うのだと信じてた
無邪気だった僕バイバイ
君の面影と共に
小さかった僕バイバイ
君の笑顔と共に
譲れないものを
初めて見つけた気がした
僕の中に潜む闇を
湿りきった未来の地図を
君ほどとても容易く
解ってくれた人はいない
粋がることだけに長けて
何も分かっていなかった僕
君のささやかな願いの
本当の意味を知ることになる
独り善がりな僕バイバイ
気付いたら君は傷ついて
最高の日々はバイバイ
戻れなくなっていた
もう僕の握る手に
あの日の君の温もりはない
「自由になりたい」と
声が枯れるまで叫んたね
「飛び立ちたいんだ」と
空に手を伸ばし
本当に君は 君は
君は独りきり
冷たくなっていて
無知な僕はやっと
世界の真実を知った
何度朝が来たって
もう君は「こっち」にはいない
色褪せたフェンスの向こう
鳥になって旅立った
朝が来るってことの
優しさを教えてくれた君
今なら分かる気がする
君が持つ孤独の深さを
膨らみすぎた理想を
鮮やかすぎる夢を
君という存在の大きさを
(C)Aoi Tact
旧HPの作品引っ越しはあらかた終わり、と思ったらあれこういうの昔載せてなかったかな・・・?と最後までファイルを探せてなかった作品がこちらだったりしました。
人間誰もがしんどさをどこか抱えてるけど、しんどさの深さとかレベルとかは人それぞれ違うよね、とか思いながら書いていたと思います。
タグには友情と恋愛を入れてますが、書いていた当時どっちを想定して書いていたかをすっかり忘れてしまって(2005年頃の作品でした)
どちらかというと友情かなあと思いつつどちらも入れてます。
久々に読み返していてしばらく会っていない親友に会いたくなりました。