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エルフさんをおもてなし

ゆっくり村内を案内したところで、お昼の鐘を合図に公民館へと向かった。異世界のお菓子と料理を振る舞うのだ、前日に作ったお菓子と二人の為にベジタリアン仕様の昼食を用意している。

料理上手の女性達に作り方を説明して作ってもらった、マヨタマサンドにベーコン抜きのポテトグラタン、ポテトサラダにキノコクリームコロッケ。

何だかジャガイモ尽くしになってしまった…

村人の為に唐揚げも作った、片栗粉の生産には成功しているし、味付けは塩コショウと大量のレモンでレモン唐揚げだ。

村人も集合して皆でランチタイムだ!!


「美波、このパンとっても美味しいっ!カスタードクリームって凄いわね、シナモンロールも葡萄パンも絶品よっ!!」


ミチルは新作のパンが大層気に入ったようで、お皿にパンが山盛りになっている。

ローザ様とフェラリーデ様も料理を次々に口に運び、作り方について美波に質問する。

特にグラタンやコロッケのホワイトソースと、カスタードクリームの作り方は衝撃だったようで、小麦粉とミルク、バターから出来るホワイトソースの滑らかさと、ミルモンの香りのする卵とミルク、小麦粉とバターで作るカスタードクリームには驚いている。

食事が済むとデザートに移り、その細い体のどこに入るんだという量を平らげていく。

お酒と干し葡萄の組み合わせには特にうっとりで、王宮で再現する為のレシピのメモに余念がない。

特許のように独占する気はないので、今日の料理は全て王宮で作ってもらってかまわないと伝えてある。


「美波、全部とっても美味しかったわ。必ず再現して我が君にも召し上がって頂くつもりよ。

他にも色々なレシピがあるんでしょうね、食べてみたいわ。」


ローザ様はすっかり異世界の新しい味に夢中のようだ。美波としては、ベジタリアンという制約があるので限界はあるものの、色々な味を紹介したいと思っている。

豆腐が作れればかなり色々出来るはずなんだけど…と、新食材の開発に乗り出しそうな勢いだ。


「もう少しするとサツマイモが収穫出来るので、スイートポテトとか芋羊羮なんかも美味しいですよ。他にも私が知らない食材がありそうですし、試したいことが沢山あります。」


「一泊じゃ足りないわね、今日のレシピを紹介すればドラゴンに頼むのだって夢じゃないわ。

そうしたら頻繁に行き来できるし、何なら美波に王都に来てもらう事も出来るわ。楽しみ!」


ドラゴン?今ドラゴンておっしゃいました?

不思議生物のオンパレードにかなり慣れてきたつもりだったが、ファンタジーの最強生物ドラゴンもいるのか。そして輸送手段として使うのか、自家用ジェット的な感じなのか?

頭の中でドラゴンが飛び交っている。


「いるんですね、ドラゴン…是非とも会ってみたいです!元の世界では想像上の生物だったので、憧れてます。」


「そうなんですか?まぁ、ドラゴンはこちらでもそんなに沢山いる訳ではないですけれど、王都には何頭かいますよ。というか、今回の視察で報告を上げれば確実に荷物運びの為にこの村にやってくると思いますよ。

彼等は退屈していますからね、誰が行くか絶対に揉めますよ。」


にこやかに告げるフェラリーデ様にローザ様も同意する、ドラゴンが村へやってくるのか、すごい!

今からワクワクが止まらない美波だった。


そして昼食後には公民館に集めた発明品を紹介していく事になった、同席したのはシロガネ様とミナトさんだ。特に雪対策のシールとレンガには質問が集中した。王国の北側は雪が深く、冬場の雪下ろしや雪かきはかなりの負担になっているらしく、大量生産して使用したいとの事だ。


とりあえずこの冬はコザクラ町とハクロウ村、王都の一部で使用してみて、使い勝手が良ければ来年の冬までに街道にもレンガを設置すれば、真冬の物流の維持も可能になる。

今年はテストで、大量生産は来年からになるだろう。


またパネルヒーターやブーツに防寒具、ベッドライトなども公共施設や警察などで試してもらう事になった。


「有意義な話し合いでした、後日作って頂いた品をまとめて運びましょう。」


「そうですね、王都へはドラゴンが運んでくれるでしょう。」


ローザ様もフェラリーデ様も満足気だ。

以前に相談した王様への献上品については、ガレ風と海をモチーフにしたランプと、意外なことにビーズクッションをご所望された。あの感触を是非とも試してもらいたいそうだ。

そして美波はその他の能力について説明した。

まずは今では村人全員にかけてある防御バリアについて話し、目の前で派手に転びコロコロ転がる姿に唖然とされてしまった……

平和な世界なので軍事目的などで使用する事はないものの犯罪者はいるので、大掛かりな検挙の時などに警察官に施せば安心だろうという意見が出た。

悪用されては堪らないので人選には気を配らねばならないが、治安維持の為に働く警察官になら是非とも使って欲しいところだ。


そして人工魔石だが、これには相当驚かれた。何しろ好みのサイズに破格の魔力を込められるのだ、これは公にすると魔石の価格がとんでもない事になってしまうので、オフレコにすることが決まった。

何か大掛かりな公共事業などで必要なら、幾らでも作ることを約束した。


最後にあのトンデモ治癒能力と魔力の上限が無いことを告げると、二人とも固まってしまった。

ハクロウ村でも、昔狩りで骨折して全力で走れなくなっていた村人に施しただけで、一度しか使っていないのだか効果は保証済みだ。


「それはまた、すごい能力ね……治癒能力についてはもしかするとお願いすることがあるかもしれませんが、公表すると大変な事になりそうなので、とりあえずは隠しておいた方が良いでしょうね。

欠損した肉体の修復はともかく、大抵の病は医師が治せますからね。」


ローザ様の言葉に、シロガネ様もミナトさんも頷いている。


「分かりました。上手く使う手段があれば協力致しますので、いつでも仰って下さい。」


笑顔で告げた美波と握手を交わし、説明会は終了した。

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