あと一日準備は万端
ちょっと短めです
約束の日まであと一日、今日は村人総出の集会で冬支度についての提案をして了承された。
特にシブガキの実は良い具合に色づいているので、さっそく作業することになった。手順を説明して男達が収穫した実の皮を皆で剥き、ロープで結んだ物を噴水広場に美波が建てた四角い小屋に吊るしてゆくのだ。
大半の村人にこの作業を任せて、ビニールハウス(ビニールではないけれどイメージとしてはコレ)に取りかかる。畑の一部にカマボコ型の建物を作り、室内の温度を一定に保つ機能をつける。
ルリさんに準備してもらっていたスプリンクラーも問題なく作動し、壁の一部には開閉機能もつけてみた。
「どうでしょうか、元の世界だと大体こんな感じだったはずなんですけど。」
農作業に詳しい年配組の皆さんに聞くと、日の光も入るし水やりも出来て害虫もつかないので、冬以外でも使えそうとのお墨付きを頂いた。
せっかくなので、初夏に植える葉物の種を蒔き温度も合わせて設定し、実験してみる事になった。
畑での作業を終えて戻ると、干し柿作りはあらかた終了していた。その後は手の空いた女性達と明日フェラリーデ様達に披露するお菓子を作る、エルフは甘党らしくお菓子に目がないそうな。
琥珀酒漬け干し葡萄入りバターケーキと、キビ酒漬けの干し葡萄を混ぜ込んだミルモンアイス、クリームパン用のカスタードクリームも作っておく。プリンを作り、ついでに卵ボーロも作って子供達と村人のおやつにする。
噴水広場のライトアップは宴会の時のままにしてあるので、夜になったらびっくりされる筈だ。
せっかく来てくれるのだからと、美波が凝りに凝って作成した様々なランプも公民館にスタンバイ済みだ。ガレ風あり、モダンな白いキューブの組み合わせあり、ちょっとふざけて海をイメージした青い円柱の側面に、クラゲや魚の泳ぐレリーフを施した物まで作ってしまった。




