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フェラリーデ様とお話を

「こんにちは、大盛況ですね。初めて食べる味だと評判になっていますよ。」


にっこり微笑まれてクラクラしそうだ、今日もとても美しい。


「お久しぶりです、フェラリーデ様。美波のアイデアと村の皆の協力で良い物が出来ました。

是非召し上がってみて下さい。」


ミナトさんの指示で、クロがすぐにミルモンアイスとクッキーとジュースを手に戻ってきて、フェラリーデ様をテーブルに案内する。

美波とミナトさんも、話したいことがあるというフェラリーデ様の申し出で同じテーブルに着き、ジュースを飲みつつお話をする事になった。

ジュースはクロが三種類持ってきてくれたので、フェラリーデ様に先に選んでもらう、瞳の色とマッチした双子ベリーの炭酸ジュースはお気に召したらしく、作り方を尋ねられた。

こちらのエルフの皆さんは肉・魚はNGだがミルクと卵はOKだそうで、ミルモンアイスとクッキーも褒めて頂いた。食べ進めたアイスのカップをつまみながらフェラリーデ様は話はじめた。


「先日の花の形の卓上ランプを拝見しました。とても美しく繊細なデザインで、王都の同胞達も気に入るでしょう。

冷蔵庫も素晴らしい品でしたね、価格の設定も良く考えられていて、既存の品に関わる職人の不利益になる事はないでしょう。

町に寄贈して頂いた照明と冷蔵庫についても、感謝致します。」


丁寧なお礼の言葉に恐縮してしまう。


「お褒めいただき光栄です、町への寄贈についてはほんの気持ちですから。」


ミナトさんの返答に微笑みつつ、フェラリーデ様が続ける。


「先日美波さんにもお伝えしましたが、一度ハクロウ村へ伺って色々教えて頂きたいのです。

美波さんの能力の事を詳しく確認した上で、もしかすると王国からの依頼としてお願いする事があるかもしれません。

それも含めて、ハクロウ村だけで使用している技術や料理についても見せて頂けたらと思っています。

協力して頂けますか?」


ミナトさんを見ると力強く頷かれたので、美波は自分の気持ちを正直に伝えた。


「勿論です、フェラリーデ様。今までに町で披露したアイデアや品物は先日申し上げた通り、この世界の人々の経済活動を脅かさないという前提で選んだものです。

そういった制約無しで無償提供できるなら、是非使って欲しい品物やアイデアが沢山あります。

助言して頂ければ、私としても嬉しいです。」


「ありがとう、美波さん。

では四日後に私と、王都から派遣されてくる者と二人で村へ伺います。ミナトさん、この書状をシロガネ殿に。では四日後にお会いしましょう。

ご馳走さまでした。」


フェラリーデ様はそう言って優雅に一礼して去っていった。


「ふぅ、まだ緊張します。ミナトさんは慣れてるんですか?」


「いや、私も緊張するよ。彼等の知識には到底敵わないからね、まぁ今回は協力依頼ってところだし、あまり構えずに誠意を持って応対すれば間違いないさ。」


ポンポンと頭を撫でられて緊張がほどける、その通りだ。自分に出来ることを説明して、何か役に立てるなら協力すればいいだけの事だ。


ミナトさんに礼を言ってミチルとクロと合流した。祭の終わりまでまだ時間がある、まだ見ていない店をチェックしなければ!

こうして二日目も無事に終了し、最終日は待機組の美波は帰りの馬車でひたすらボールを作り、夕食という名の宴会後にも作り続けて、最終日用のボールを確保した。念のため孤児院の子供達用のボールは別にして、売り切れでプレゼント出来ないなんて事にならないようにした。

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