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4話


ゴブリン戦の後、いつもなら10分少々の道のりを20分もかけて帰ることとなり。肉体的にも精神的にもかなり披露がたまっていた。


 眠いし体も重い...体が臭いままじゃ寝袋が臭くなるな...水浴びだけして今日は寝よう。


この森は季節がどれくらいなのかは、わからないがかなり温暖であり、いつも水浴びだけは欠かさず行なっていた。


 「痛つつつつ...」


 やっぱりな、肋は折れてるな。他にも切り傷がそこたら中にあるな、化膿したらまずいぞ。先に火で焼くか?


ゴブリンとの戦闘で折れた肋骨周辺は赤紫色に変色しており、傷口に関しても抗生物質なんて持っている訳がないので不安ばかりがつのっていく。


 まぁ生きてただけもうけもんか、そういえば魔物たおしたらステータスが変化するはずだよな。


「ステータス!」


タカユキ(ヒューマン)16歳

LV4

HP3/121

MP16/54


スキル なし

称号 見放されし者


 レベルが上がったのは素直に嬉しい。でも死にかけじゃん...そもそもHP0で死亡なのか?今日はちょうどいいからMPも使い切ってみるか。経験値みたいなものは二分の一にならんのかねぇ?


そんなことを考えつつ泉に入る。


「痛ったーッッッ!やっぱしみるわ~仕方ないか。」


そう言いながらタオルで体をこすっていく。


「痛いけど我慢我慢。骨継ぐ痛さよりまし。」


昔に骨折したとき骨を継がれる痛さが凄まじくて、それから痛いことがあっても我慢出来るようになってしまった。


「あれ?傷なくなっていってる?」


我慢してこすっていたが不思議と痛くなくなり、確認してみると傷は綺麗に治っていた。


「もしかして!ステータス!」


タカユキ(ヒューマン)16歳

LV4

HP100/121

MP54/54


スキル なし

称号 見放されし者


「やっぱりか!この泉の回りの環境もそうだけどこの水にも効能があったのか!」


 ここに送った糞ジジイに今日は結構イライラしたが、こんないいものがあるならまだやる気がでる!でもな...あの死体を含めよくわからない事が多い。あのジジイがなんの為にここに送ったのか?実際行く世界がもう決定していて選べてない。振り返ればおかしな事ばかりだ。冷静じゃ無かった自分も悪いが、そもそも俺が原因で何かが起きているとしても俺自身が確認できる証拠が提示されてない。


「まぁ、神様の前でごねても仕方ないか。まだ嘘でも状況説明されただけマシ。下手したら何も無しで送り込まれていたかもしれないと思うとゾッとする。」


もし、実際に何も無しで送り込まれていた場合は、一日も生きて居られなかったのは言うまでもない。この場所じゃなく人が生活している場所に送られても状況は変わらないだろう。ここは日本のように平和ではないのだ。


「水浴びしたからホーンラビットは放置しよう、腹もあまりすいてないし、魔法でも試しますか。」


テントから足を出し外に向かって火種を飛ばしてみる。


「.........。」


...シュボ...


人差し指の先に三センチくらいの炎を出し直ぐに消す。


「これじゃ攻撃に使えるようになるまで何年かかるやら。回復系の魔法も使いたいし何か効率がいい方法探さないとな。」


 そう考えステータスを投影しながら指先の火種の火力をあげてみる。


「...火力を上げても消費量が変わらない...漠然とした火のイメージより燃焼に必要なものをイメージした方がいいのか。」


この世界での普通の魔法は演唱することで発現する。それは演唱内容に、物理的にその事象を引き起こすために必要なものが含まれているからである。その為、無演唱で行うことは事象の起きた様相の明確なイメージと多くの魔力が必要となるのである。


 火種を付けるのに空気中の酸素と水素が混ざるイメージをして点火!


...ポンッ...


「水素じゃ燃焼が早すぎるんだったっけ?なら物質は特定せず可燃性ガスと酸素なら...」


...シュゴー...


「できたできた!バーナーみたいになったし魔力消費は上がったけど、火種にかかる魔力でバーナーと一緒なら上出来じゃん!今日は魔力使い切るまでやるか!火力を増大して...」


...シュゴーーーー!...


「なんかきもちわる...」


...バタンッ...


魔力の使いすぎは倦怠感や目眩を誘発し魔力消失自には最悪意識がなくなる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌早朝


「よく寝たな。しかし魔力切れで意識無くなるなら残量気にしながら使わないとけないな。次はどれだけ意識失うのかも計測しないとな。」


そう言いながらタバコに火を付ける。


 タバコもな...何故かカートンが二つあるけど絶対になくなるし...少しづつ吸わないとな。


消耗品が無くなっていく不安はやはり強いもので代替物を早急に探す必要に迫られている。


「とりあえず今日は朝からホーンラビットを捌くかな。」


 正直わからんけど、内蔵捨てて剥げばなんとかなるだろう。


「失敗だ...」


3時間も死骸相手に格闘しそこには無残なホーンラビットの残骸しかなかった。


「肉は少量は取れたからいいとして、毛皮がボロボロになるのがな。まぁ研鑽あるのみか。」


 あとは、果物系統と野菜系統、塩があればなんとか行けるな。昼飯食ったら探しに行こう。


そんなこんなでお昼過ぎ、いつもとは違う場所に足を運んでみる。


 境界線の確認の時にここらへんに木の実や岩場があったはず...やっぱり!食べれるかはガイドブックで検索して行けばいいとして、やっぱり岩塩が問題だろうな...


山菜や木の実果物系は数十種類とわりかし見つかり。問題なく帰途につくことができた。 


 やっぱりここから見える山まではいかなくちゃいけないな。明日からはステータス強化と魔力アップを中心として攻撃に使えそうな魔法を開発しよう。



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