34話
「いやいやユキさんや、それは人に向けてはいけません。」
「...そう...でも犯罪者には向けていい...」
「確かに...犯罪紛いか...いやまだユキに手は出していません。」
「...そっちは合意する...」
「ダメです。」
「...女の人攫ってきた...セリアも悲しんでる...」
「あれはいいの。ウチの従業員だから。」
スタスタとユキの横を抜け、元俺の部屋に行く。そこには金髪巨乳のナイスバディが裸で寝ていた。そりゃ~ピンクのゲフンにむしゃぶりつきたいですがここはユキさんもいらっしゃいます、魔法をといてゆっくりお話からはじめようと思います。
「ん...んぅぅん...」
「目が覚めましたか?」
「あ...私生きてますね...でも身体が...」
自分の体が動く事に気付いたのか、目を大きく見開いている。
「そうですね。ほぼ死んでましたんで、死んだ事にしましょう。」
「...はぁ...」
よくわかっていないようなので言葉を続ける。
「新しい人生を謳歌してください。名前は...ミレイにしましょう。捻りがなくて申し訳ないですが...」
そう言うと、段々とわかって来たのだろうミレイは嬉しそうに微笑んでくれた。もしかしたらいつも会ってた時の微笑みかたも、作り物ではなかったのかもしれない。
「少し身体を見させてもらいますね...寝ている間にすればよかったですね...」
「大丈夫です慣れてますから。」
体にはやはりいくつか傷跡は残っていた股の間や顔などに腕や足。一つ一つを丁寧に消していく。
結構な時間がかかったが、つやつやのお肌にすることが出来た。ただ股の間をするときの恥ずかしそうな顔が最高だった。
ただ…また愚息をユキに殴られた。クレイジーユキと今度から呼ぼう。
俺だけ一度屋敷に戻り、屋敷組みを一度泉の方へ連れてくる。今後の話しと強化プランを全員へ話すためだ。夕食の準備を手伝い、ミレイに付き添っていたユキとセリアを呼ぶ。
夕食も食べ終わり、皆が落ち着くのを待ってから話し始めた。
「ミレイ。申し訳ないがここからの話しを聞くなら誓約の魔法をかけさせてもらうがいいか?」
「どちらでも構いません。」
「そう言うわけにはいかないから選んでくれ。」
「では...かけて下さい。」
ミレイに誓約魔法をかけ、セリアの事を話した。セリアはやはりわかっていなかったらしく、性欲魔人から逃げることしか考えてなかったようだ。元々が天然系らしい。
詳しい話はアランがしてくれ、全員がこのままでは遅かれ早かれ危険な状況に巻き込まれる可能性があることを教える。
「主よ、我とアンチェは大丈夫だ。レベルも200近い。アンチェはまだまだだが私が守る!」
犬が何か言ってたので殴った。殴られた頰に手を当ててプルプルしているのがキモい。
…俺は知ってるんだ…
「おい犬、テメーアンチェに手出しただろ?」
犬がプルプルしていたのがガタガタに変わった。
アンチェが心配そうに俺と犬を交互に見ている。
つい二週間前にアンチェは12歳になった。お祝いをした時にこそっとアンチェが犬との事を教えてくれた。おめでとうと言って頭をなで、犬に憎悪の念をぶつけていたのだが全く反応無しだった。今回は珍しく発言したのでイラッときて殴った。後悔も反省もしていない。スッキリした。
「ちゃんと責任持てよ。じゃないと殺す。奴隷からは解放してるからそこまでは干渉しないが、泣かせたら殺す。
アンチェ〜。この家はアンチェにあげるから好きにつかってな〜。おい。テメーはもっと強くなれ。」
羨ましいとは言えない。いったら後ろからの熱い視線に応えなければならなくなる。それだけは…それだけは…
「ありがとうタカ兄ちゃん!」
そう言って抱きついてくる。前とは話し方が違う?そんなもん調教済みよ。あんま旦那様とかご主人様は性に合わん。まして奴隷でもない家族みたいなもんだ。問題ない。妹ができて私は嬉しいです。
なので、妹を襲っていた犬が憎い。12になる前など異世界でもアウトだ。殺したい程憎い。まぁ最初から犬には懐いてたから仕方ないとは思うが…
席に戻りユキを定位置に戻す。話しを始めようと思ったらアンネからも何か話しがある様だ。
「旦那様に一つご報告がございます。」
「ん?どうぞ?」
「実は…また産める体になりました。」
「……ファッ!」
待て待て待て。あんたもう60過ぎてただろ!?確かに最近見違える程若くなったが、なんで?どうして?体の構造的に1回止まったらそれまでじゃないの?
そんな事を考えながら唸っていると、アランからも話しがあるようだ。
「私達の一人息子は先の戦争で亡くなってます…出来ればまたもう一人もうけたいと思っております。その息子か娘かを旦那様に仕えさせて頂ければ望外の喜びです。またセリアさんとの子供の面倒を見るにもいた方がいいかと。」
「いやいや、セリアにそんなことしてないから。セリアもね、いい男捕まえてたらすぐ結婚させるから安心しろ。」
セリアはアランの言葉で下を向いており聞いていない。ユキさんは肘鉄で腹を抉ってきます。やめてください。
「グフゥ…と、とりあえず二人が子供を作るのは了承するし好きにしたらいい。屋敷は俺たちの家だ。使用人の立場を固辞するのもいいが、その前に家族と言う事を忘れないで欲しい。基本は自由なんだから本人の意思に任せるよ。ただ、やっぱ若返ってるよな?」
「はい。旦那様に言われたように毎日魔力を枯渇させ、泉の水を飲んでいましたらどんどんと若返っていっております。」
若返りと言うよりは寿命が延びてそれに合わせるように体が造り変えられたのか?実験してみないとな…ジョエルさん辺りに試してみるか。あの人レベルも高いし、魔力上昇限界もかなり高いはずだ。
その後はこれからのレベルアップスケジュールを確認し。屋敷に戻った。ミレイは屋敷に滞在しながら一緒にレベルを上げてもらうつもりだ。そうすれば警備員も要らなくなる。しばらくは忙しくなりそうだ。
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レイリが「月の館」襲撃を知らせてくれた夜。
今日は珍しく真剣な表情でタカが風呂に入っている。いつも歌っている歌が無いのは残念だ。「世界を変える」って名前の曲らしい歌詞は全然わからないが心地いい。それが無いのが少しあれだが、タカに洗ってもらえるのは好きだ。タカを洗ってあげるのも好きだが前は洗わせてくれない。私は上手いんだが…
上がった後に部屋で乾かしながら櫛でといてくれる。タカの胡座の中に収まっているのは落ち着く。これは私の居住スペースだ。他の奴には渡さん。
そんな事を思っていると。セリビッチが入ってきた。あいつはいつも私に聞いてきては妄想を膨らませているようだ。まぁ誤解も誤解、このヘタレは全然手を出してこない。
何を勘違いしたか、どエライかっこで入って来やがったよ。一応タカは私が純真無垢と勘違いしてるらしいからここではしないだろう。アンチェはズコバコやってるってセリアも聞いてたからな…そろそろかと思ったのかな?残念でした。
それよりアンチェだ…羨ましい。私もそうなりたいものだ。ただあの犬野郎、遠慮と言うものをしらない。この前なんてアンチェが一人で泉に入ってた。腰が痛い?やり過ぎだ。タカにチクるぞ犬野郎。
何かタカが慌ててるようだ。その割には当たってるぞ。あ、でもいいかも。とりあえずこのままでいよう。気付いてないっぽいし。気持ちいいし。
話しが終わったみたいだ。セリビッチの去り際のあの表情…戦線布告か…受けて立とう。
ん?タカなんで焦ってるの?あぁ当たってたのね知ってましたご馳走様…別に気にしてないんだけどなぁ…ただ私の裸では反応してくれないのが残念だ…え?娼館行くの?いやいや私がしますよ!大丈夫ですって!ぁあ〜まぁいいか…いつでも機会はある。でも娼館通いは止めて欲しいな…
早いお帰りで!いつも通りそっちも早いのかい?でも女の匂いはしないな?
ん?なんかカッコよくはぐらかしたようだが、カッコよくないぞヘタレ。
何?私が性奴隷の意味を分かってないと?何年してきたと思ってんだ。私も何年か覚えてないが…撫でて済むと思うなよ。気持ちいから撫でられるけど。
まずはジャブからだな。いっつもさすってやってんだぜ私が。
お!結構入った!いいねーもはやストレートだよ。タカも涙目だぜ。ん?知ってるも何も毎日毎日意識失うまでやったからね。そりゃ〜口と手だけで昇天させますよお客さん。
あれ?あれあれ?いやその謝らないでよ!良かれと思ってしたんだから。それとも気持ちよくなかったの…?そうか!下を御所望でしたか!私初物だから…気に入ってもらえるはず…優しくお願いします…
あ"ぁ?子供だと?私は大人ではないけど子供ほど純真無垢じゃないわい!撤回だ!撤回を要求する!セリアで立つなら私でも立たせんかい!このヘタレが!飼い殺しか?それともいい具合に育てて売るんかい?
なに?そうじゃない?ずっと一緒…ならいいや…ムフフ。私もちょろいな…でも一緒ならいいや…タカの匂い大好き今日はスリスリしちゃう。
なに?大変だったね?前も言ってたよねそれ。まぁその分テクニックは上昇したからいいんだけどね。上手いよ?今してあげようか?ちょっと大きくなってるみたいだし?
おい!魔法で無理矢理寝るな!
「…ヘタレ…」
本日もガビガビなりフフフフフ…お手伝いしてやったぜ。今日もガビガビご苦労様。ぁん?今度したら一緒に寝ない?誰がテメーの愚息の面倒見てると思ってんだ!鉄鎚じゃ!玉には当てないぜ…峰打ちだ…私に赤ちゃん出来ないと困るしね…エヘヘ。
今日も疲れたな…まぁ私は皆んなより特に強くならないと。でも100レベル越えたのにアンチェやセリアの方が強いのは、やっぱ称号のせいなんだろうな…タカが来るまでログハウスで休もう。
あのバカ犬盛りやがって。セリアの顔が真っ赤じゃねーか。アンチェも、もうちょい声抑えて。仕方ない、タカに防音工事を頼むか新しく作って貰おう…あれ?嗅いだことない匂いだ…タカの部屋からする。
あの野郎。遂に女性を攫ったか。最悪セリアに手を出してもよかったのに…殺るか…道を間違ったなら正さないと…
来た!これはタカに効くんだろうか?黒い魔物も弾け飛んだけど?いけるはず。
罪状がわからないぃ?私へ手を出してないからまだ大丈夫だと!?それは合意のもとなら大丈夫だ!バッチコーイ!いやそれじゃない。人は攫っちゃダメ絶対!
なんだ知り合いか…てかこの人に店舗を任せたかったのね。でも、一回は断ったって言うより姿くらましたんだよね?私は気にくわない。特に体の凹凸が。憎い。
おい!治療しながらおっきくすんな!制裁じゃ!今晩好きなだけしてやるから今は起きるな!悲しくなる!
治療も終わってタカが出て行った。
「…なんでタカを捨てた?…」
「捨てた…ですか…そうかもしれませんね。私はもう一度両親に会いたかった。結局騙されて何もかもなくしましたが…今は…新しい人生を始めれました。」
この人は元々素直な人なんだろうな…だからこそ許せない。タカが悲しそうにしてたのが何よりも私には辛い。
「…嫌い…タカを悲しませる人…」
「ぁ…ごめんなさい…」
あぁ…やっぱ素直だ。これが演技かどうかぐらい分かる。セリアさん?そんな引かないで。ん?私の顔が怖いですか。そうですか。
「…前のあなたは死んだ…もう悲しませないで…それだけ…」
「はい…大丈夫です。ユキさんですよね?これからよろしくお願いします。」
「…うん…よろしくお願いします…」
よし!私の勢力が大きくなってる。外堀から埋めるのですよ。タカユキさん。ただ…この女も要注意だな…
あとは襲わせるだけです。頑張ります!
大好きなタカのためならドンと来い!




