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17話

「.......ッ!」


意識が戻ると、最初はボーっとしていたが直ぐに再起動。立ち上がり当たりの様子を見る。


「ボス部屋でよかった...」


時計を見ると時間は経っておらず辺りを見回すとゴーレムの残骸が溶けているだけであった。


「なんかあると困るしな...戻るか。」


ゴーレムの残骸を回収して一度家に戻ることにする。







家に戻り昼食を食べる。


最初は肉ばかりで米やパンが食べたいと思ったが、案外慣れていくもので無ければないなりに満足出来るようになるものだ。じゃがいもを収穫できるようになってからは、昔の某国人の気持ちがよく分かるようにもなった。

食べるものがあるだけ幸せ、食うに困ると生活が成り立たなくなる。

今日はかなり腹が減ったようで、いつもの倍以上食べても満足出来ない。最初は作ってからテーブルで食べていたが、減りすぎなので調理しながら食べることにした。揚げたてのポテトは最高である。




腹いっぱいにポテトや、竜田揚げを食べ。食べながら夜の仕込みを終えた。


「ふぅ~...落ち着いたなぁ」


椅子に座りながら水を飲む。

今回のゴーレムの残骸と意識を失った事を考えながら。ゆっくりと休憩する。


 なんで意識なくなったんだろうなぁ...直前までステータス見てたけどHPもMPも問題のあるレベルではなかったはず。時間は正確にどれくらい経ったかはわからないが、そんなに長い時間はたってないはず。もしこれから先同じようなことがあれば場所によっては命に関わるし、どうにか対策を考えないとな...原因が分かるまではダンジョン探索は中止するかな。今はゴーレムの残骸もあるし家の中で養生しよう。今の時間から夜が耽るまでは作業でもするか。


なんの気なしに時間を確認しようと腕時計を見る。


「...マジで!」


針の奥にあるデジタル表示に目が行き唖然となる。


「二日も経ってる...」


デジタル表示には二日経過した数字が出ていた。


 二日も意識失ってるとか...そういえば身体結構臭いな...先にシャワー浴びてしまうか。トイレいかなくて大丈夫なのがファンタジーだけどな...


苦笑いしながら風呂場に向かう。












さっぱりした体で作業に移る。ゴーレムの残骸を取り出し実験を行なっていく。


 ほうほう、魔力の流れがミスリル以上だなぁ。これはコートを作る糸になりそうだ。変形させるのも全く苦にならないし...素材としては最高だな。しかしアダマンタイトクラスに重いな...次は強度かな...


そう言ってアダマンタイトのナイフで切りつける。


...カキンッ...カキンッ...


最初は弱く次に強く。刃と残骸を確認する。


 残骸は...少し傷が付いてるな...刃の方は全く大丈夫か...


次に残骸に魔力を流しながら切りつける。


...キンッ...キンッ...


少し音が代わり同じように確認すると残骸に傷はついていなかった。


 魔力を流すと硬化する、なくとも少しはオリハルコン製の武器に耐えられる。もしかしなくてもオリハルコンとか言う金属かな?いいもんゲットできたなぁ。


アダマンタイトと同等に固くなり、加工もし易いとなると使用出来る幅が広がる。


 アダマンタイトとサンドすれば魔力も通せる武器も出来るな...ただ、金ぴか武器は作りたくないから真に利用したりアクセント程度にする必要があるけど...装備の新調も考えてみるか。


蜘蛛の糸での装備品もずっと止まったままなので、この機会に全ての装備を一新することにする。

装備はこれまで採取してきた素材に加え、オリハルコンの糸で魔法刻印を行う。魔石に付与を行なったときに中に表れる刻印だ。

一番まよったのはジャケットにするかコートにするかだが、ひざ下まで防御出来れば魔力や気力でカバーする頻度が減ることを考えコートを製作することにする。


他にもブーツやグローブ(指ぬきではない)、下着やワイシャツもどき、スラックスやジーンズもどきなどを作る事を計画。防具は全てコートに任せる事に決め、付与魔法と回路組立で温度調節や浄化等の生活機能をつけておく。


ある程度制作物のデザインや、もともとあった服をばらしての型紙製作を終えて寝ることにする。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






翌朝、日課のステータスチェックで驚いた。


「おぅ...バグった」



タカユキ(ハイヒューマン)18歳

LV1

HP--------/--------

MP--------/--------


スキル なし

称号 見放されし者、運命(みち)を切り開く者


 進化系モンスターじゃないんだからさぁ...レベルが下がったのは多分highになったからだろうなぁ。とりあえず内容がわからなくなったのは困るな。もともとそこまであてにしてなかったけど...


新しく増えた称号に意識が行き詳細が出てくる。


運命(みち)を切り開く者

 自分で命を勝ち取り、上位種族に変体した者に授けられる。

 前提として「見放されし者」の称号を獲得しておくことが必須。

 限定的に所属する世界を管理する神の情報に接続することができる。


 限定的にかぁ...ならステータスを詳細な物にしたいなぁ...こっちでステータスが付いたってことはこれが元々のステータスなのかな?...異世界のステータスってこれと同じか?違うなら合わせておきたいなぁ...


そう思っていると体から体力と魔力が奪われて行くのを感じた。

 

 また意識飛びますかぁ?


途中で奪われていく現象は止まり、意識を保つことが出来る。気力もかなりもっていかれたようで、体がだるい。


 これでステータスがかわったのかぁ?


意識をステータスから離してしまったのでもう一度意識を向ける。


名前:タカユキ

種族:ハイヒューマン

年齢:18

性別:男

職業:無職


LV:1

HP:12300/510000

MP:336000/1000000

状態:正常


気力:1000

筋力:510

魔力:1000

精神:1000

防御力:650

魔耐久力:700


*称号により全ての値が二分の一になっています。



<スキル> なし(任意に選択可)

<称号> 見放されし者、運命(みち)を切り開く者



「これだよこれ!」

 俺が見たかったステータスはこう言うのなんですよ!

 今までのステータスはなんだったんだ!

 俺はやっとこの世界に認められたと言うことか!



初めてみたステータスで興奮冷めやらない状態が続き、小一時間ほど分かりやすくなったステータスをニヤニヤ眺めていた。


 スキル作れるのか?選択か?選択肢は?...


スキルの欄に疑問が浮かび、そんなことを考えていた。


 もしかしたら合ってれば表示されるとかかな?ここはオーソドックスに鑑定が必要でしょう!


鑑定にが欲しい為に念じてみる。


 ...鑑定...鑑定...鑑定...鑑定...鑑定...鑑定...鑑定...


また、体から気力と体力を奪われ始める。


 「キタキタキタキター!」

 やっぱ鑑定はあった!やったぁ.............


...バタッ...


回復を忘れていたため、また意識を飛ばしベッドに倒れ込んだ。




数時間後には意識が戻りとりあえず確認を行う。


名前:タカユキ

種族:ハイヒューマン

年齢:18

性別:男

職業:無職


LV:1

HP:12300/510000

MP:336000/1000000

状態:正常


気力:1000

筋力:510

魔力:1000

精神:1000

防御力:650

魔耐久力:700


*称号により全ての値が二分の一になっています。



<スキル> 鑑定LV:1(任意に選択可)

<称号> 見放されし者、運命(みち)を切り開く者


 ん、よかった...まぁこれスキルが任意で表示されるだけで、多分魔法としてスマホの方に登録もできるだろうな...冷静にならんとな...


ベッドから起き上がり、食事にすることにする。










食事を手早く終わらせ製作に取り掛かっている。


 意識消失も多分種族変化によっておこったものだろうから心配ないし。下がったレベルを早く上げな。


実際は下がってはいないが上限が上がった事は間違いないので、ダンジョンに潜るためにも製作を急ピッチで行う。

 

 蜘蛛の糸とオリハルコンの糸を撚って...機織りして...

 コートの前は金具で止めるようにして...家紋を背中に刺繍で入れて...

 ブーツは編上げのものだから、蜘蛛の糸を紐にして...あ!消臭機能も付与しないと...

 グローブは甲にアダマンタイトのプレートを付けて...

 Yシャツは蚕の糸を使うか...パンツは綿を探さないと...

 アダマンタイトとオリハルコンくっつかねぇなぁ...









そんなことを1ヶ月近く繰り返し全ての装備が完成した。











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