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13話



帰宅後のステータス確認でレベルが8も上がっていることが解り、数日探索は休み魔力を上げることにする。

魔力上げは体から魔力を0にしなくてはいけないため、色々な研究開発も同時に行える。


 このに魔力を流して...


糸の魔力に対しての反応を実験している。

普通でも火魔法で作り出したバーナーが一切効かず、プラズマカッターでやっと燃える。魔力付与したミスリルナイフでもまったく切れないのでそのままの素材でも問題ないのだが。耐性実験を行う必要はある。

実際魔力付与は出来なかった。中に魔力を通そうとすると弾かれる。強引に通す事は出来るが今の魔力をほとんどつかってやっと通るほど強力に弾き、通したあとはぶつ切り状になってしまう。


 もしかしたら弱い属性があるかな...


そう言いながら、色々な魔法を試していく。






結局そこまで弱い属性はなかったが一緒に開発していた空間断裂魔法や氷結魔法にはかなり耐性がないことがわかった。


 空間断裂は...まぁ当たり前として、氷結系が弱いとなるとマズイな...


氷結系でも弱い魔法であれば問題はないのだがすこし強いものになると、外側と一緒に凍ってしまうようで衝撃に脆くなってしまう。


 水は弾くから最高のコートになるんだけどなぁ


片手で魔石を転がしながら黙考する。







 ミスリルの糸ならどうだろうか?


すぐにまだ残っているミスリルを糸状に伸ばし氷結耐性を付与し、蜘蛛の糸と編んでいく。


 よし!でわでわぁ~フリーズ!


魔力を強めに魔法を放つと、見事に凍らなかった。


「キタキタキター!」


大喜びで出来た糸を振り回していると重要なことに気がつく。


 ミスリルもうないんだよな...


なんやかんやで色々ミスリルで作っている。あったらあったで錆びない軽い強いの金属だけに使用頻度も高い。現状残っているものは何かあった時の為にとっておきたいので使用できない。

前にオークの集落で見つけたのでそのへんの山に或だろうと思い調査したがほとんど取れなかった。


 本当に必要になったときに他のものを溶かして使うかな。


今すぐに必要では無いため今回は見送ることにする。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




魔力も順調に上限まで達し、数日ぶりにダンジョン探索に向かうことにする。

今回の15Fも何かしらの休憩スペースになっているのは見当が付いていた為、今回は何が収穫出来るか楽しみであった。


「むむむ...]


結構期待してきたが以前とそこまでの変化は無く、森が林程度になった感じだった。


 これじゃぁ外の森で収穫出来るものと大差ないかもしれないなぁ


そう思いながら索敵を行い状況を確認する。

やはり前回同様に魔物は居ないようだが動く物がまばらにいる。空間の大きさ自体はかなりひろくなっているようだが、この前の階層のように終わりが見えそうにない程広大ではなかった。


 野生の馬か?


林のを抜けていくと草原地帯があり馬が走り回っていた。林の中でも普通のうさぎやその他草食動物が結構いた。


 馬肉にして食べたいな...


もう昔のように乗ってみたいや触ってみたい等思うことはなく、一番最初に出てくるのは食べてみたいであった。こんな場所で生活していれば当たり前にそうなっていくのかもしれないが。

その考えを感じ取ったのだろうか、二頭の馬がこちらを見たあともの凄い勢いで離れていった。


 あぁペットでもよかったな...


魔物は攻撃的すぎてペットにはならず今までも何度となくゴブに話しかけてきたが元気よく襲いかかってくるだけだった。







ある程度歩き回ると面白い物を見つけることができた。じゃが芋である。

最初はわからなかったが葉を見ていると、昔に見たことがあるような気がして引き抜いてみるとやはりじゃが芋であった。

久しぶりにまともな炭水化物に出会う事ができ、果物同様引き抜きまくってしまった。

その他にも大豆に似たものや、トマトみたいなモノなど結構充実していた。

林の中でも蔦を辿ると山椒があったり唐辛子っぽいものがあったりと充実しすぎて泣いてしまいそうになった。

一番感動したのは、山椒と同じように胡椒があったことである。昔、社会の資料集なので見たことがあったので直ぐに分かった。採取したらすぐに乾燥魔法をかけ風魔法で粉砕味を見てみる。


「感動だ...」


1年間以上塩か砂糖の生活で、しかもそれが無いときもあったため味わった時の気持ちは何にも変え難い気持ちであった。


気候などにおかしい点は多々あるものの前回同様、手入れもされてないのに実っている時点でそもそもおかしいのである。あった事は素直に喜び不思議な事はダンジョンだからと納得し放置しようとはおもうが、


 ダンジョンってなんだろな...


このダンジョンの入口もしかり5階層毎に表れるこういう場所もしかり、モンスターが湧き出てくることも含めて謎だらけである。


 魔法もあるこの世界だ...不思議の1つや2つあってもなんら問題ないか。


深く考えるのは辞め今日の時間いっぱいまで採取を行うことに予定を変更する。


 案外ここでの生活も悪くないかも...


全然進まない大陸横断や妥協をしたことで出来た13年間。かなり余裕が出来てしまっている。元々人が存在しない世界だったら間違いなく定住していただろう。しかし知ってしまっている状況では一人で居るより誰かと居たい思ってしまうものである。










結構な時間を使い採取していると、毎度おなじみの噴水を発見した。


 今回は...修羅だな


いつも通り横には像があり、今回は女性の像と三匹の豚野郎(オーク)の像であった。

女性は像は憤怒の表情で剣を振り上げている。豚野郎(オーク)の像は一体が首が無い状態の立ち姿、もう一体が上半身だけ落ちていて下半身が無い。最後の一匹はバトルアックスだろうか?を振り上げている状態である。


 この女性は何処に向かっているのだろうか...


少しづつではあるが興味が出てきた。この女性の今後に期待したい。





時間も程よく経ち、階段の場所を確認後して帰ることにする。16Fは明日におあずけだ。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




翌日、胡椒やじゃがいも等の調理もしたいと思ったが、時間も止まっているわけなので今日の夜にする。




16Fに降りていくと少しやる気が無くなった。また閉鎖空間なのか洞窟ダンジョンである。

しかもジャイアントワームやセンチビート系等昆虫天国だった。さっさと終わらせようと見つけた奴から即焼却、素材云々は二の次三の次、どんどん進む。

しかしながら、今回は行き止まりが多い。結構進んで行き止まりとかになると、心理的の来るものがある。




また新たに行き止まりを発見しイライラしていると。


「ん?なんだ?」


とりあえず奥まで進んで見ると地層のように白い石が縦に入っていた。


「これは...金鉱石か?」


白い石の中にまばらに光る金色が見える。

すぐに採掘し分離魔法をかける。


「ファ!これで億万長者じゃい!」


あまり多くはないが金を取ることが出来た。しかし使用出来るものがあまりなく、ただギラギラして重くて柔らかい金属など現在欲しいとは思っていなかった。


「まぁ何かに使える時もあるかぁ」


そう思いながら白い石の部分が無くなるまで掘削し続けた。








今日一日で10kg近い金が取れ、とりあえず帰宅。現在夕食を食べながら考え事をしている。


 金が取れるなら他の鉱石もあるだろうな...気付かなかったが火山性の山なのかもしれない...なら宝石とかも取れるかもしれんなぁ...


そんなことを考えながらご飯を食べていく。


ちなみに今日はフライドポテトを作った。油がオークから取ったものしかなく、獣臭いのが難点であるが。久しぶりのジャンクフードは美味かった。

酒造りはまだ行なって居ないので、魔法で果汁に炭酸を溶け込ませる。たまらない組み合わせである。


 大陸は北上してばかりだったな...今度は南側に行くのもいいかもしれんなぁ...オリーブとかがあるかもしれないし。


やはり美味しいものをもっと美味しく食べたいとは誰しもが考えることである。









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