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蝋人形と王子様  作者: 太陽
第2部
22/44

近衛騎士のプロローグ

 佐倉えい、ならびに佐倉ひさ

 地元では知らぬ者がいない双子である。


 180cmの長身に、鍛え上げられた肉体。

 鋭い目つきが勇ましくはあるが、暑苦しくは感じさせない端正な顔立ち。美丈夫と言う言葉がこれほど似合う人間も珍しい。


 分かりにくいであろうことを重々承知でギリシャ神話で喩えさせて頂くと、六原稔をナルキッソスやガニュメデスまたはアドニスとすると、佐倉永および久はヘラクレスやオリオンまたはアキレスと言ったところか。

(詳しく知りたい方は、辞書なりWikipediaなりで調べて頂きたい)


 さらには、地元国立大法学部に現役合格。

 ぶっきらぼうではあるが、フェミニストで弱き者を助け悪を憎む正義漢。

 女性からの人気は絶大であっても、浮ついた噂は一切なし。


 美丈夫、文武両道、おまけに硬派。


 身内でなくとも、思わず自慢したくなる人物――それが佐倉永そして佐倉久である。



 そんな彼らであるが、実はあまり知られていない最大にして最悪の欠点があった。

 彼等自身はそれを欠点とは思っていなかったが(むしろ最大の存在意義だと思っていたのだが)、それ一つですべての名声を失うばかりの問題点であった。


 彼等はその存在意義である欠点をして、自らを「近衛騎士」と位置づけていたのである。


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