深淵の最後の裂け目
落下は果てしない地獄だった。
風が耳元で、まるで千の声が一斉に叫び合っているかのようだった。
一メートルも下るたびに、新たな衝撃が襲ってきた。岩肌、鋭い歯のように壁からぶら下がる割れたガラス、そして私を丸ごと飲み込もうとしているかのような虚空そのもの。
底に着いた時、それは柔らかい着地ではなかった。
肺から空気を、心から思考を奪い去るような、残酷な衝撃だった。
まるで乾いた木箱を踏んだかのように、肋骨が幾重にも折れた。
ゴブリンの短剣で既に傷ついていた左大腿骨は、二箇所に裂けた。骨が砕け、筋肉を貫くのを感じた。その痛みはあまりにも純粋で、一瞬、視界が白くなった。
無駄に身を守ろうと伸ばした腕は、自分の体重でねじれた。右肩は鈍く湿った音とともに脱臼し、既に出血していた左肩は鋭いガラスの破片にぶつかり、腱と肉が裂けた。
背中はありえない角度に反り返り、脊椎が砕けるか、あるいは骨折するかもしれないと感じた。
口、鼻、そして開いた傷口から血が噴き出し、熱く、どろどろと、窒息しそうになった。
それでも…私は即死しなかった。
氷の針のように肉を突き刺すガラスの破片のベッドに、仰向けに横たわった。
痛みはもはや鋭くはなく、ゆっくりと重く押し寄せ、私を内側から押しつぶしていくようだった。
息をするたびに途切れ途切れの喘ぎ、鼓動するたびに砕けた肋骨を叩くハンマーのようだった。
私は、たった今通り抜けてきた深淵の果てしない暗闇を見上げた。
こめかみと頬を伝う血に、涙が混じり合った。
「なんて情けないんだろう」と私は思った。
逃げられると信じていた自分が情けない。
最後の最後まで逃げ続けた自分が情けない。
私をただの重荷としか見てくれない人たちを信じていた自分が情けない。
ただ全てが終わってほしいと願っていたのに、まだ生きている自分が情けない。
嗚咽が砕けた胸を震わせた。
血を吐いた。
世界の端が灰色に染まっていく。
そして、私はそれを見た。
爆発と落下の瓦礫に半ば埋もれた、粉々になった私の体の傍らに、原初の水晶の大きな破片が横たわっていた。
上の部屋にあった水晶とは違っていた。より純粋で、より生き生きとしていて、内なる光がゆっくりと変化して脈打っていた。柔らかなターコイズブルー、深い紫、鮮やかなエメラルド、そして眩しいダイヤモンド。
それは私と一緒に落ちたのか、それとも爆発で引き剥がされてここまで引きずり込まれたのか。
残されたわずかな力を振り絞り、まだ少し反応する左腕を伸ばした。
震える指が冷たく脈打つ表面をかすめた。
苦痛に呻きながら腕を自分の方に引き寄せると、口から血がさらに流れ出た。
砕け散った胸に、まるでこの残酷な世界に残されたものがこれしかないかのように、腕をしっかりと抱きしめた。
涙がガラスに落ち、血と混ざり合い、まるで私の痛みに呼応するかのように、内なる光がより明るく揺らめいた。
「不公平だ…」私はかすれ、詰まった糸のように囁いた。「不公平だ…何もかも不公平だ…」私はさらに激しくすすり泣いたが、衝撃を受けるたびに内心では叫び声がこぼれていた。
「私はいつも浮いた存在だった…醜い存在で…役立たずで…誰からも求められなかった…
学校では、みんな私を後ろに押しやった…石を砕いた…臭いと言われた…
城では、みんな私を無視し、きれいにさせ…訓練から外した…
そしてここで…押した…蹴った…刺した…ゴブリンの手に委ねた…
そして誰も私を助けに来なかった…誰も私を助けに来なかった…」ガラスを強く握りしめたが、その動きは私の叫び声をかき消した。
「もし…もう一度チャンスがあったら…」私はしゃっくりと血を吐きながら言った。「…もし過去に戻れたら…
私は彼らを殺したい…
聖剣のケンジを…偽りの涙のアヤを…炎のリナを…
私は彼らを苦しめたい…彼らが私を苦しめたように…
私は彼らを打ち砕きたい…彼らに懇願させたい…
そして私は何も感じない…何も…」私はぎゅっと目を閉じた。涙は止まらなかったが、今度は流れが遅くなり、諦めたように流れていた。
「もう…死なせてくれ…」まるで旧友に語りかけるように、私はガラスに向かって呟いた。「もうこれ以上は嫌だ…もう耐えられない…」
呼吸がゆっくりになった。
痛みは冷たく灰色の霧のように消え始めた。
砕けた胸にガラスがぶつかる音は、私の胸の音と同期し、刻一刻と弱まっていった。
そして…
ガラスは稲妻のように私を突き刺すような強烈な閃光を放った。
それは穏やかなものではなかった。
それは、切断された神経、折れた骨、引き裂かれた筋肉を焼き尽くす光の爆発だった。
はっと目を開けたが、もはや暗闇は見えなかった。
あり得ない色が血管を駆け巡り、骨を癒し、肉を織り合わせ、毒された血を燃やすのが見えた。
私は叫んだ。
今回は痛みからではなかった。
純粋な怒りからだった。
ついに出口を見つけた憎しみからだった。
ガラスは、まるでずっとそこにあったかのように、私の胸に沈んでいった。
私の体は最後の痙攣で反り返った。
そして…静寂。
再び目を開けると、私はもはや以前の自分ではなかった。
鈍い灰色の髪は銀白色に輝き、腰まで完璧な波を描いて垂れ下がっていた。
つやのない茶色の瞳は、洞窟の薄暗い光を反射する二つの生きた宝石のように、まばゆいエメラルド色に染まっていた。
傷跡のある青白い肌は消え、滑らかで輝き、まるで現実離れしていた。
骨折は治っていた。
血を流す傷はピンク色の傷跡となり、目の前で消えていった。
痛みは…消えていた。
私はゆっくりと起き上がった。苦痛ではなく、何か新しいもの、つまり
絶対的な力に震えていた。
私は自分の完璧な手を見つめた。
それから、宝石で飾られた心臓のように、胸に埋め込まれた、残った水晶の破片を見つめた。
そして微笑んだ。
小さく、冷たく微笑んだ。先ほどまで泣いていた少女の面影はどこにもなかった。
「あかり、今日は死なないわよ」と私は心の中で囁いた。 「君は生き続ける。
そして、すべての涙を集めるんだ。
すべての突き飛ばしを。すべての笑いを。
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