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最弱でブスだった私が、宝石の女神になって元クラスメイトを皆殺しにします  作者: ジャクロの精霊


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支配のフルート

ルナは翌日の夜明け、ダリウスから渡された正式な通行証をポケットにしまい、ヴェイロン邸を後にした。


伯爵は彼女に明確な任務を与えた。事件以来封鎖されているパーティーハウスに戻り、英雄たちの失踪の謎を解く手がかりを探すことだった。


「見つけたものは何でも持ち帰れ」と彼は言った。


「覚えているもの全て、

見たもの全てだ。」


ルナはそれが試練だと知っていた。


ダリウスは彼女を見ていた。


しかし、それはまた一つの好機でもあった。


彼女は午前中にパーティーハウスに到着した。


そこは近衛兵と魔法の隔離テープに囲まれていた。


彼女は伯爵の通行証を見せた。


衛兵は何も尋ねることなく彼女を通した。


屋敷の中はまるで豪華な墓地のようだった。ひっくり返ったテーブル、割れたグラス、引き裂かれた旗、そして「襲撃」が行われた庭の床には乾いた血痕が残っていた。


メインホールには、こぼれたワインと恐怖の匂いがまだ漂っていた。ルナは一人で歩いていた。

彼女には付き添いは必要なかった。

彼女はアメジスト変身――幻影の女王(エネルギーを節約するため、目とオーラのみの、より繊細なバージョン)を発動させた。

まず、内部を巡回する警備員を操った。

彼女は脇の廊下にいる警備員の一人に近づいた。


「止まれ」と彼女は囁いた。

警備員は凍りついた。

ルナは彼のこめかみに手を当てた。


「バイオレット・パペット」


警備員の目が一瞬曇った。


「一体ここで何が起こったの?」ルナは尋ねた。


「まばゆい光…渦…英雄たちは消えた…襲撃者を見た者は誰もいなかった…後に戻ってきた白髪の少女だけ…」ルナは頷いた。


「話したことは忘れろ。巡回を続けろ。」

警備員は瞬きをし、何もなかったかのように巡回を続けた。

ルナは探索を続けた。

彼女は全てが起こった庭に辿り着いた。

地面には焼け跡と乾いた血痕がまだ残っていた。彼女は鉱物との親和性で地面を探り、大地に残留するエネルギーの脈を感じた。

彼女は跪き、地面に触れた。

水晶が脈打っていた。

束の間の幻影:庭の影に、フードをかぶった人物が、骨と黒い金属でできた小さなフルートを吹いている。

旋律は幻影の中では聞こえなかったが、効果は明らかだった。その後現れた怪物ゴブリンとオークはフルートのリズムに合わせて動いた。

遠隔操作だ。

ルナは眉をひそめた。

フルート。

遠隔操作によるマインドコントロールの魔法の道具。

しかし、襲撃者はどこでそれを手に入れたのだろう?

彼女はさらに探した。

庭の中央、焼けた茂みの下で、彼女は小さな破片を見つけた。ルーン文字が刻まれた黒い骨の切れ端。

幻影で見たのと同じルーン文字。

彼女はそれを手に取った。

水晶が強く脈動した。

二つ目の幻影。フードをかぶった人物が暗い部屋で誰かにフルートを渡している。受け手の声は聞き覚えがあった。低く、わずかに高貴なアクセントが混じっていた。


「よくやった」と声は言った。


これで、英雄はもう問題にならないだろう。

王はすぐに私の言うことだけを聞くようになるだろう。

視界が途切れた。

ルーナは破片を握りしめた。

ダリウス伯爵。

あるいは、彼のごく近しい者。

そのフルートはただの物ではなかった。

禁断の秘宝で、王家の金庫から盗まれたか、闇の魔法使いによって作られたものだろう。


ルーナは破片をポケットに入れた。


彼女は物理的な手がかりを持っていた。


そして、明白な容疑者もいた。


しかし、彼女はダリウスが彼女を駒として利用していることも知っていた。


彼女はパーティーの後、スタンプの押された通行証と破片をポケットに入れて屋敷を出た。


彼女はヴェイロン邸に戻った。


伯爵は書斎で彼女を待っていた。


「何か見つかったか?」彼はぶっきらぼうに尋ねた。


ルーナは黒い骨の破片を取り出した。


「これ」と彼女は言った。庭に埋めてあった。


制御装置の一部だと思う。


エルデンを襲ったモンスターは、誰かが操っていた。ホロウ…そしてもしかしたら英雄たちも。


ダリウスは木片を拾い上げた。


彼の目が一瞬光った。


「実に興味深い」と彼は言った。


「よくやった、ルーナ。

これで私の疑惑が裏切られた。


王国に裏切り者がいる。


王の立場を揺るがそうとしている者だ。」


ルーナは頭を下げた。


「伯爵、これからどうしたらいいのですか?」


ダリウスは微笑んだ。


「調査を続けろ。

そして近くにいろ。」もうすぐ、もっと重要な任務をあなたに与えましょう。」


ルーナは書斎を出て行った。


部屋に入り、ドアを閉めた。


ガラスがカチカチと音を立てた。


ダリウスが嘘をついていることは分かっていた。


少なくとも何かを隠している。


フルート…破片…制御装置。


すべてが彼を裏付けていた。


そして今…

ルーナは証拠を手にしていた。もうすぐ…


彼女は彼に立ち向かうだろう。


しかし、一人ではない。

彼女はエララに電話するだろう。


そして共に…


伯爵を倒すだろう。

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