流れ星と氷と
感謝のインスピレーションと
季節の空想をマドラーで混ぜました。
流れる星というだけじゃ、
その本当の情景は浮かばない。多分。
手にしたグラスから感じる冷たさ
氷同士が触れたときに響く音色
背景は、オレンジジュースの香りと色
氷の音色が、空に開け放たれるかごとく、
グラスがどこかで交わされる
周りに氷の粒の空気が漂って
辺りは凪いで、しんとしている
そんな夏の空気と冬の空気が溶け合うよう
「誰そ彼」
光る氷の音と星の色
カランコロンとキラキラで済まされる情景
透明で青白く降り注ぐ音と色は
糸のようなシャワーとなって
全身に夕日を浴びている私を冷ます
暖かさか暑さか、落ち着いた頃
月夜に庇われた紺青の海、水面に月が映る
海に落ちた氷は
あのソーダの中みたいで
私に一つ笑みをもたらす
瞬間
ふと見上げた天空に―――――
その末尾の輝きに触れた目は
ずっとそれを覚えて
心の隅の、陰のところに光をあててくれるだろう
お読みいただきありがとうございます。
前回作に感想をいただきました。ありがとうございます。