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最幸の人生に  作者: 語録
2/5

平和な日々と驚愕の事実

今の俺は前世じゃ考えられないほど、平和に幸せに暮らしていた。別に俺の家は裕福というわけではない。全体的に見れば貧乏の部類に入るだろう。


だが俺が生まれた場所は中くらいの村、真矢村である。その村は村人全員が仲が良く協力して暮らしていた。


で、今俺は市場に来ている。というのも俺ももう4歳で歩けるし、やっと喋れるようになっていた。


(はあ、ほんとに喋れないのがこれほどまでに大変だとは思わなかったよ。)


というのも喋れない状態というのはとても不便で、大人との意思疎通が困難などだ。いくら俺が意思を込めて伝えようとしたところで大人や親は「可愛いねぇ」で終わってしまうからだ。


喋ることには慣れてはいるが、1歳ぐらいのときは声帯があまり発達してなかったのだ。


おっと話を戻すが、この市場は畑で採れた野菜や山で採れた山菜、狩りで獲った動物などが売られている。


「おー、ユーグじゃないか。どうした?何か買いに来たのか?」


この人は俺の父と交流が深いハールさんだ。


「うん、ママに言われて翼竜肉と野菜を買いに来たの」


「おお、翼竜肉か。それなら俺のところに入ってるから買ってくか?安くしたるよ。」


「いいの!?買いたい!」


「OK、じゃあ石貨3枚にまけてやる。」


石貨とは日本円で1枚1000円である。本来翼竜肉は銅貨1枚、10000円の値段であるがそれを3000円で買えるのはとても得をしている。


「そんなにいいの?」


「いいんだよ。どうせいっぱい獲れてるし、金があったってあんまりこの村では役にたたねぇからな。」


そうこの村はあまりお金は重要ではないのだ。家も村人に頼めば作るのは手伝ってくれるし、家具も自作可能、都市には魔法具なんてものはあるが、田舎者にとっては買うのなんて夢のまた夢。何人かは欲しくて必死に貯めてるがそんな人はそんなにいない。


ん?ていうか翼竜肉がいっぱい獲れてる?なんでだ?


「おじさん、翼竜ってワイバーンだよね?なんでいっぱい獲れてるの?」


「なんだそんなことか。至って簡単さ。俺たちが空を飛んで狩ってるんだよ。」


え?今おじさん当然のように空を飛んだって言った?いや聞き違いだよな。


「おじさん、今空を飛んでって言った?」


「ああ、言ったぞ。別に空を飛ぶなんて難しくないぞ。精々小魔法程度だ。まあ、魔力が少ないと地面を駆けるよりは遅くなるがな。」


まじか...。なんか早速前の世界との価値観の違いを思い知らされた気がする。

石貨・・・一枚1000円

銅貨・・・一枚10000円

銀貨・・・一枚100000円

金貨・・・一枚1000000円

宝貨・・・一枚10000000円

神貨・・・一枚100000000円


???「えぐいほど種類があるねぇ。」

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