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遠くの方で女性社員に囲まれていた桜井さんが僕に気づいてにっこりとほほ笑む。
すると、エレベーターでの急接近?まぁそんな出来事を思い出し、胸を矢で打ち抜かれたようにドキッとした。
「やっぱりお前、桜井さんと何かあっただろ?」
「もう、しつこいなぁ。」
「悪い、悪い、ちょっと虐めすぎたな。」
佐藤君はそう言って笑って、僕の頭を撫でるのである。
「もう子ども扱いするな。僕たち同い年だろ?」
「はいはい、最年少君。」
「いや、君の方が誕生日僕より遅いだろ。」
「まあ、細かい事は気にするな。」
そう言って佐藤君は僕をあしらうのであった。
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