意外な事実
クラスメイトに避けられているように感じる春雄−。そんな彼はクラスメイトから手紙をもらうことになる。
しばらくするとクラスの奴らが俺たちに手紙をくれた。
「気をつけて」
だとか
「頑張って」
だとか。貰った身として言うのは失礼だが、ありきたりなものばかりだった。それはそうだ。戦争なんて経験したことがないのだから。なんて書くのか分からなくて当然だ。
しかし1つ、俺の目を疑う内容の手紙があった。
「春雄へ
生きて帰れ。じゃなきゃ私もあと追うんだから。
川見 明」
さっき林田が言っていたことが何を指していたのか分かった。
「まさか、明。俺のこと好きなのか?」
そう思って彼女の方を見ると、すぐに目を逸らしてしまった。
まさか。俺が好かれていたとは。心底驚いた。
「まさか自分が好かれてるとは思わなかった?」
誰かが俺に聞いてきた。
「またお前か。」
それは林田だった。こいつ進出鬼没なのか?
「意外とあんたのこと好きな子いるわよ。」
そうなのか?俺は引かれていると思っていたのだが。
「もしかしてお前もか?」
俺が冗談で言うと
「死ね!」
とマジトーンで言ってきた。ただでさえ死ぬかもしれないのにそんなこと言われたらもっと心配になってしまう。
今日、俺と林田は明後日出発ということもあり、荷物整理の為にクラスメイトたちより早く家に帰れることになった。
「サバイバルグッズ必需品はと…。コ、コンドーム!?」
どうやらこれは銃口につけて砂などが入らないようにするらしい。色んな用途があるんだな。
「よし、このぐらいだろ。」
読んでくださりありがとうございます。