05:初めての刺客
こんにちヤクザ。どうも天川です。
今回は修行を続けてきたり竜生くんが、リヴァイアサンと戦う話です。どうぞ心ゆくまでお楽しみください。
クロムの大地にて。レンソ王国とリヴァイアサンの争いが始まろうとしていた。
「……それでは始めましょうかね…」
無駄に静けさが漂う。竜生とリヴァイアサンが見合っている。強いかぜが通ったとたんガリレオが。
「突撃ー!!」
と叫ぶ。後ろの魔術士や兵士達が一気にリヴァイアサン達に襲いかかった。それと同時にリヴァイアサンの軍も動き出した。金属が思いっきり触れた音が響き渡る。
魔術士達は次々に魔法を繰り返す。その中にはバジルや、エステスもいる
そのころ竜生とリヴァイアサンは、ずっと見合っている。
「私達も始めましょう?」
リヴァイアサンが竜生に問う
「おうよ。てめぇの力も見てぇからな」
竜生がファイティングポーズをとる。
「では……」
リヴァイアサンの姿が消えるだが竜生は驚かず、先程の睨んだ表情のまんまだ。消えたリヴァイアサンは竜生の背後から出てきて蹴りを喰らわそうとしましたが、竜生はそれに気付いており守備魔法で、背後を守った。
「……中々」
リヴァイアサンがそう言うと竜生は拳をリヴァイアサンに当てようとした。だが、リヴァイアサンは避け、竜生は地面が割れてしまう程のパンチを地面に当てた。
(人間って、あんなパワー出せたかしら?まぁ、いいわこのまま殴り合ってころしましょ。)
空に飛んだリヴァイアサンは、竜生の方へ思いっきり飛んだ。地面に着いたとき、竜生とリヴァイアサンの殴り合いの戦いが始まった。両者どちらとも衰えずほぼ同じパワーで殴りっている。竜生がリヴァイアサンの胸ぐらを掴み魔法を拳に纏い殴りかかろうとした。
【雷神魔法!迅速雷!】
だがリヴァイアサンは下に避けた。谷間の部分の布が破れたので、胸の谷間が見える。今度はリヴァイアサンが魔法を唱える
【大魔王の鉄槌!銀炎打撃!】
銀色に輝く炎が竜生に向かってゆく。竜生はその炎の中巻き込まれたが何事もなかったかのように平然とリヴァイアサンを睨みつけながら立っている。
リヴァイアサンが笑いながら言った
「中々やりますね。人間の癖に……」
その頃エステス達は悪魔たちを次々と倒していった。
「このくらいの悪魔!どおってことないわ!どんどんかかってきなさい!」
エステスが余裕の表情で言っていると上空から上級の悪魔がエステスの仲間を捕えてしまった。
「うわぁ!?た、助けてくれー!」
エステスの仲間が半泣きで助けを呼ぶが、悪魔に体を少しずつ食われていった。
「たす……け…て……」
その仲間はハイライトの無い、絶望した目で最後の言葉を残した。
「な、なにが起きたの?!」
エステスが周りを見てみると、他のやつも上級悪魔に襲われていた。
「し、しまった!みんな襲われ…きゃあ!」
助けようとしたエステスが石に躓いてしまって、倒れた。
「いった〜い!……はっ!しまっ……」
エステスまでもが上級悪魔に襲われてしまった悪魔が自分の手でエステスの両手をおさえて、鳴き声を浴びせる。
(こ、このままじゃ私……私……!)
そう思い目を瞑っていたら何かを刺す音が聞こえたので目を開いたら悪魔の腹に槍が刺さっていた。
誰がその槍を抜くとその槍を刺した人の正体はガリレオだった。
「大丈夫か?ほら、立てよ。」
ガリレオがエステスに手を差し出す。
「あ、ありがとう他のみんなは?!」
「あぁ、それなら……」
ガリレオが、エステスの仲間がいる方を指さすと、ガリレオの仲間が悪魔を全員殺していたのだ。
「エステス師匠!俺たちは大丈夫ですよ!」
バジルがエステスに笑顔で答える。
「はぁ、よかったぁ〜……竜生は?!」
エステスが竜生を探そうと、キョロキョロ辺りを見回すと、リヴァイアサンと互角の戦いをしている竜生の姿があった。
「竜生殿……たった5日だけであんなに強くなるとは……!俺よりも強いんじゃないか?!」
ガリレオがリヴァイアサンと戦っている竜生を見て言った。
「そうね……あいつ、4日前からずっと魔法の書を熟読していたからね。」
2人が竜生が戦っているのをみていると、後ろからその戦いをみているバジルがいた。
(か、かっこええ!あれが俺と戦った男だとは思えねぇ!)
そう思うのであった。
2人は半分ボロボロになりながら戦闘していた。
2人ともかなり疲れ切っていた。
「ハァハァ…す、凄いわね……人間なのによく私の動きに着いてこれるじゃない……」
リヴァイアサンは片手を抑えながら言った。
「ふふっ……あぁ、俺は昔からエモノを使わず拳だけで戦ってきたからのぉ〜……」
竜生は体制を少し崩しながら言った。
「今度はそうはいかないわよ……はぁ〜〜〜……はっ!!」
リヴァイアサンは何やら力を貯めているようなポーズをして解き放った。そのリヴァイアサンからは、紫色の炎のようなものが両手と片目から出ている。
それと同時に竜生に殴りかかってきた。
「オラッ!オラァ!」
リヴァイアサンの拳は先程よりも、パワーが違かった。竜生の腕ガードも崩れそうだった。
(な、なにぃ?!強すぎるっ!さっきよりパワーが一段と違うこのままでは……)
そう思い竜生がリヴァイアサンから遠く後ろに離れ魔法を放とうとした。
「くらいな!デス……」
「ラッシャァァ!」
リヴァイアサンが猛スピードで竜生の腹を殴った。
「ぐごっ……!」
竜生は吹っ飛んだが、何とか足で着地した。
(恐ろしい!なんて速さだ……!一体どこの組のモンなんだ!)
竜生がそんなことを思っているとリヴァイアサンがまた、猛スピードで殴ってきた。だが、竜生は何とかガード出来た。
「おっ……!危な……」
ガードしたのもつかの間次の瞬間リヴァイアサンが竜生の頭を掴み地面に打ち付けまくった。
「ふふっ……ハハッ!やはり人間!弱い弱い!」
竜生は口から血は吐き出している。
そのころエステスは竜生のことを見ていた。
「やばい…!たすけなきゃ……」
すると、ガリレオの手が伸びてきてガリレオが首を横に振った。
「ダメだ。あれは竜生とリヴァイアサンの戦いだ。まず、お前の力では勝てない。」
エステスはその言葉に唖然とした。
「ど、どうゆうことよ?私が……勝てない?」
「見て当然だろ。竜生殿は俺らのパワーを超えまくっている。たった5日で。俺たちにも理解出来ない竜生殿秘密とは……一体……」
竜生は意識を失いそうであった。俺はほんとにダメかもしれない。生きて帰れたらケジメ付けんとなぁ。と思い。目を瞑るのだった。
「ハハッ!寝たか!じゃあ永遠に眠りなぁ!」
と、言い竜生を投げた。竜生は地面で1人夢を見た。エステスが泣きながら「竜生!諦めないで!」
と、言っる夢を。竜生はこう返答する。
「ごめんな、姉御。俺もう死ぬわ。」
そう言うとエステスは大声で。
「そんな事言わないで!私達の王国を守ってよ!」
その言葉に竜生は目を大きく開いた。
(そうや!俺はレンソ王国を……みんなを……王国のカタギ達を守るんや……!)
竜生が立ち上がった。リヴァイアサンを見る。
「へっ!お前が何度立ち上がろうと!私はお前を倒す!いや、殺す!」
リヴァイアサンが猛スピードで襲いかかったが、竜生は軽々と避けた。リヴァイアサンはなんだと?!と言う顔をしたが、体制を直し、裏拳で攻撃しようとした、また避けられた。しかも今度は姿が消えた。
(な、なんだ?きえ……た?ど、どこだ?!)
すると、脳内に竜生の声が聞こえた。
【お前さんは今から負ける。理由を教えてやろう……】
リヴァイアサンはその声に言う。
(どこだ?!どこにいるんだ?!)
その声に答えるように竜生が後ろから現れた。
「ここだ。」
しかも竜生はリヴァイアサンと顔を合わせ、拳をリヴァイアサンに繰り出そうとしている。
「理由は……お前さんは暴れすぎた。」
竜生は拳をリヴァイアサンの顔面に当てた。
「うごぉ?!」
【真空魔法!瞬足光線拳!】
この魔法の纏った拳と共にリヴァイアサンは吹っ飛んだ。
「いやぁぁぁぁぁ!」
そしてリヴァイアサンは地面に思いっきり打ち付けられた。そして打ち付けられた時、纏っていた、紫色の炎のようなものは消えた。
「……勝った……うぉぉぉ!みんな!竜生殿が勝ったぞぉ!やったぁ!」
ガリレオがそう言うと、後ろの軍勢が大歓声。竜生が後ろを向き微笑む。
そして竜生がリヴァイアサンの方へ向かった。心配で見に来た上級悪魔が竜生を睨む。
「……何ですの。トドメを刺しに?」
リヴァイアサンがそんなことを呟くと、竜生はてを差し伸べた。
「へ……?」
リヴァイアサンはぽかんとしている。
「立てるか?」
竜生はリヴァイアサンにそう言う。
「え、えぇ。」
リヴァイアサンが手を取りリヴァイアサンを引き上げた。
「お前、スケのくせによくやったじゃねぇか。これからも悪魔として頑張れよ。」
と、竜生はリヴァイアサンの肩をポンと叩きリヴァイアサンを見た。
(な、なんだろう……なんかこいつ意外と……私の好みかも……)
リヴァイアサンが赤面で思った。リヴァイアサンの仲間の上級悪魔が耳元でこう囁く。
「仲間になるなら今ですよ。本当は仲間になりたいんでしょう?」
その言葉にハッとして立ち上がり竜生に向かって歩いた。
「あ、あの!」
後ろ姿の竜生に向かって言う。
竜生が振り返りリヴァイアサンを見る。
「あ、あの……勝手で悪いのですが……わ、私を……私達を仲間にしてくださいっ!」
竜生達の軍は驚いた。次にエステスがこう言う。
「は、はぁ?!あなたたちねぇ!勝手に襲ってきて、仲間に入れだなん……」
ガリレオがまた止めた。
「エステス。ここは新王の竜生殿が決めるところだ。」
ガリレオの言葉に少々不満を感じながら。竜生の返事を待っている。
「……ふっ。いいぜ。これからもよろしくな。リヴァイアサン。」
そう言って手を差し伸べた。
リヴァイアサンは嬉しさで竜生に思いっきり抱きついた。
「ありがとうございます!竜生様!これからはなんなりとお申し付けください!名前は長いので、リヴァでよろしいです!」
突然抱きついてきたリヴァイアサンに驚いた竜生だったが、微笑んでよろしくな!と言った。
「おめでとう。リヴァイアサン。今日からレンソ王国の仲間入りだ。」
ガリレオが拍手をしてそう言う。
「ふん! 新入りおめでとう!これからはよろしくね!(てか、早く竜生から離れなさいよ!あなただけの竜生じゃないんだからね!)」
そして竜生の軍の奥側から何かザワザワと声が聞こえた。そして、大量の人をかき分け現れたのは、ダイアモンド王だった。
「お、王!病気の方は大丈夫なのですか?!」
竜生が王を心配する。すると……
「ハッハッハ!心配するでない!竜生くん!ワシはもうこんなに元気じゃ!フンッ!」
ダイアモンド王が力を入れるとダイアモンド王はとても筋肉質の男性になったのだ。
その姿に竜生は口をあんぐりとさせ驚いていた。
「竜生くん。君に渡したい物があってね。」
するとダイアモンド王が頭の王冠を竜生に渡した。
「え?これって……」
竜生がダイアモンド王の方を見るとレンソ王国のみんなが膝まづいていた。そして一斉に。
『我らが王!赤松竜生王!』
と、大声で言った。
「え?えぇ?!」
リヴァイアサンの方を見るとリヴァイアサンも膝まづき
「竜生王……なんとお美しい方……」
と、言った。そしてダイアモンド王も、
「我らが竜生王。我々は死ぬまで王に一生を捧げます。」
と膝まづく。
竜生は唖然としながらも王冠を見て、微笑み。王冠を被ったとたん。歓声と拍手が巻き起こった。もちろんリヴァイアサンの軍勢も拍手喝采だった。
(王……つまり俺が、今日からレンソ王国の組長ってわけか!)
新たな竜生の物語が今。始まる
「そうか、リヴァイアサンが裏切ったか…… 」
暗闇の中円卓と一つだけ誰も座っていないイスがある。
「どうしたものか……」
ある1人の男が喋るその男は「色欲」と書いてある椅子に座っている。
「ふぉっふぉっ。やることをちゃんとやらんとな〜……」
この老人の椅子には「怠惰」と書かれている。
「うらぎっちゃったのー?!じゃあ私が食べていい?」
この幼女には「暴食」
「でも、この男金でどうにかなる男ではなさそうねぇ……」
この女には「強欲」
「ふっざけんな!何裏切ってんだ!このアマァ!」
この男には「憤怒」
「まぁ、こいつはただの落ちこぼれ。だが……少し様子を見てみるか……」
最後の男は白目の部分が黒く染っており、目が緑と赤で分かれている。この男には「傲慢」
どうでしたか?竜生くんが王になり。リヴァイアサンが仲間になる。新たな異世界ヤクザの話の開幕です!