03:魔法訓練:1
こんにちヤクザどうも天川です。異世界ヤクザ魔法訓練編です。最後まで心ゆくまで楽しんでください。
その訓練所は色んな科目に別れてる。格闘術、魔法術、剣術……そして、槍術だ。
「んじゃあまず竜生どのに習ってもらいたい術は……」
ガリレオが術を選んでいるとひょこっと後ろからエステスが出てきた。
「はいはーい!私私〜!まず竜生には魔法術を習ってもらうわよ!」
エステスが竜生にビシッと指を指して言った。
「ま、魔法術……から?」
竜生は驚いていた。なぜならまず自分は、訓練所に行く途中で。
(まず最初は剣術をならいてーなー!)
と、心の底で言っていたから。
「い、いや!ま、待ってくだ……」
「言語道断!さぁ、行くわよー!」
なぜか少しエステスがウキウキ気分で竜生を手招きした。
「さぁ、魔法訓練所に着いたわよ〜!ほら、かなり広いでしょ!」
エステスの言う通りかなり広かった。建物で表すと、東京ドーム1.5個分くらいだ。それなりに魔法を習いたいやつが多いのだろう。
「ひ、広い……」
竜生が周りを見渡し言った。
「さ!訓練を始めるわよ〜!」
竜生を手招きして走って行った。
「じゃあまず、魔法のランクや、基礎を教えるわね!」
竜生にウィンクしながら説明し始める。
「まず魔法からね。この世の魔法は3つの魔法があるの。まず、『小アルカナ魔法』ね。この小アルカナ魔法は攻撃力も少ないし、大きな敵には効果はあまりないけど、雑魚を倒すのにもってこいの魔法ね!」
エステスが魔法の説明をしている時に竜生は話が長すぎてうとうとしていた。
「それと……あ!りゅ う せ い!起きて!」
エステスの大声にピシッと姿勢を直した。
「はぁ……その次は『大アルカナ魔法』ね。こっちはとても強力な魔法が出せるのよ。もちろん、大アルカナ魔法は威力が強すぎて、私達も覚えられてない魔法があるのだけどね……でも、覚えると色々と便利だわ!」
エステスの話に竜生は、ほうほうと頷いていた。
「それと……『オリジナル魔法』ね、これは、かなりやばい魔法よ。やばいって言っても、オリジナルだから、自分で作った魔法なのよね。」
エステスが厳しい顔で言った。竜生は、その顔に驚いて、冷や汗をかいていたが、エステスはすぐに笑顔になって竜生に言った。
「ささ!こっちよ竜生!こっちが私の訓練所よ!」
と、言い沢山の人が魔法の練習をしていた。
「うお……人が沢山いやがる…」
「さぁ!始めるわよ〜!」
エステスが竜生に小アルカナ魔法から教え始めていた。
(これ中々難しい小アルカナ魔法なのよね〜、竜生すぐにできるかしら?私はこの魔法が発動できるまで3日間練習したからね!)
「ささ!竜生!あのダミーの人形に打ってみて!」
エステスがダミーのマネキンのような物を指指して言った。
「おう、わかった。」
竜生が、ダミーに向かって手のひらを出し、名前を言い放った。
「火ノ玉!」
ボッ!! 竜生の手から炎の玉が出て、ダミーに見事命中した。
「?!え?えぇぇ!」
エステスがかなり驚いていた。驚きすぎて目が飛び出しそうになっていた。
(嘘でしょ?!私が習得するのに3日かかった魔法を!一日で?!)
少しばかり頭を抱えていたエステスが立ち上がり竜生に言った。
「ま、まぁあれくらいの魔法出来て当然よね〜!つ、次はかなり難しい魔法行くわよ!」
エステスがほかの訓練所に連れていった。
その訓練所は上級の魔法術士がいる訓練所だった。
「な、なんですかい?!ここ!強そうな魔術士しかいないじゃないですか〜!」
竜生がエステスに文句を言う
「いや、確かに強いんだけどコイツらは私の足元にも及ばないやつよ!」
と、腕を組みながら言った。そしたら、ある1人が、エステスを見つけてこう言った。
「あ!エステス師匠!帰ってきたんですね!」
と、言った時にほかの魔術士もエステスの近くに寄っていた。
「うん!みんなただいま!」
竜生がエステスの耳元で言った。
「エステスの姉御。人気者なんすね。」
「そうね。なんてったって私はこの国で一番の魔術士だからね!」
そういうと、ある1人の魔術士が竜生に寄ってきた
「へぇ〜、お前がエステス師匠が連れてきた最強戦士ねぇ……」
その男は金髪でぼさっとした髪型をした男だった。
「あぁん?なんだてめぇ?」
竜生が睨みつける。
「はは!睨みつけても無駄無駄。そんなのでは俺は倒せないよ!」
その男はバジルという名前らしい。しかし生意気だ。年齢は16歳くらいだろう身長は竜生より5cm小さい。
「そうだ!俺と勝負しようぜ!ま、俺になんか勝てるわけないけどな〜!」
みんながははは!と笑う。竜生は怒りながら
「上等じゃねぇか……」
と、小声で言った。
(え?何言ってんの竜生。あなたまだ火ノ玉しか魔法使えないじゃない!)
と、心の中で思うエステスだったが、すでに喧嘩が始まりそうであった。
「じゃあ、おじさん。賭けようぜ!俺が勝ったらお前は俺のことをバジル様とよべ!」
と、余裕な顔で言った。
「じゃあ、俺は、魔法の書をよこせ。わかったな?」
みんながクスッと笑う。
「プッそんなんでいいのかよ!ははは!まぁ、俺が勝つからどうでもいいんだけどね。」
真ん中に魔術士が立つ。すると手を挙げ始め!と言い。竜生とバジルが戦闘を始めた
(竜生無茶よ!そんなMOON級の魔術士に勝てるわけがないのに!)
説明しよう!この世にはランクがあってその人の強さや、権力によって階級がかわるぞ!一番下はTHAFOOI2番目がHIEROPHANT3番目がCHARIOT
4番目MOON5番目STER6番目WORLDそして最後が一番上の存在EMPRORだ。ちなみにエステスはWORLDだぞ!
「フッ!馬鹿め!そんなガードで自分を守れるとでも?!」
バジルが竜生のガードしている腕を殴り続けている。
「……くっ!」
竜生は少しへばっているようだ。周りからもクスクスと笑われている。
(クソっ!コイツパターンが読めん!どうすれば……)
竜生はそう考えていると何か閃き遠くに離れた。
「フッ!喰らえ!火ノ玉ゥ!」
竜生がドヤ顔で魔法を放ったのもつかの間バジルが、ガードを張って突進してきたのだ。
「うぇえ?!」
「へへぇ!スキありっ!」
竜生が驚いているスキにバジルが肘で竜生の腹を殴る。
「ぐぉお!?」
竜生は思いっきり吹っ飛んで壁に埋もれた。
「……ぐはぁ!」
竜生は血を吐いた。
「ふっふっふ!その程度か!この、転生者ァ!」
バジルは竜生の腹を蹴る。オラッオラッ!という言葉を繰り返し蹴る。
(く…くそ……負ける……この…クソガキ……)
竜生の意識が吹っ飛びそうなときに、ある走馬灯?のようなものを見た。
そこには顔が見えなく笑って「大丈夫です。先輩は賢いし、努力も根性もありますから。」と、その声に竜生はハッと目を覚まし。バジルの足をガっと掴んでグイッと上げた。
「う、うわぁ!な、なんだ!いきなり……!」
竜生が足から手を離すと、バジルを睨みつけ言った。
「次は俺の番だ……!」
いかがでしたか?この後竜生に逆転のチャンスはあるのか?!竜生が欲しがる魔法の書の正体とは?!次回!魔法訓練:2