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異世界ヤクザ  作者: 天川 結
日本の乱暴者
1/6

01:転移したからバック踏むんか?!

どうも初めまして。天川です。実はわたくしヤクザになんて、全く興味ありませんでした。ですが、ある漫画の影響で(2つの)「あれ?異世界にヤクザ送り込んだら面白くね?」と、思い、この話を書きました。ぜひ、最後までお楽しみください!

「痛てて…あ?ここはどこや?」


彼の名は、赤松竜生 年齢20代後半

髪はオールバックで、黒いスーツを身にまとっている。

彼は今、謎の暗黒の部屋で目が覚めた。


(確か俺は中山組にカチコミに行ってそれから…)


コツコツコツ…

「?!」


奥からハイヒールのような足音が聞こえてくる。


コツコツ…

足音が近くに来て、止まる。


「おはようございます勇者様。やっとお目覚めですか。」


その足音の正体は、160cm位の身長をした、赤髪でツインテールのキリッとした顔立ちの女の子が居た。


「実は、貴方を呼び出したのは理由がありまして…ひっ!」


彼女は驚いた顔で竜生を見た。何故驚いたのか。それは竜生がガンを飛ばしていたからだ。


「お?なんだぁお前さんは?どこの組のモンじゃあ?」


ガンを飛ばしながら質問をする。


「あ…えっ…おの〜…」



その少女が震えながら小声で言う。


「何処の組のモンか聞いてんだよゴルァ!」

「ひゃああああ!」


少女は大声を出し足を崩してしまった。


(はっ!…分かったわ!この人この前召喚した本でよんだ…893…だっけ?)


彼女は、ハッとした顔をして考えた。

(と、とりあえず名前を言わなきゃ!)


彼女は立ち上がって、竜生に向かって言う。


「わ、私はレンソ王国シリアス団の魔術師、ルービック・エステスです!この度は貴方を召喚致しました!理由として貴方が私の国を救ってくれる勇者だと思い…」


「…」


竜生は白目を向いて、聞き流している。


「貴方様の力だったら…いや、勇者様の力だったらこの国の魔王を…」


バァン!


「ヒィッ!」

「話が…長ぇんじゃあ!」


竜生が地面を叩き、いかつい顔で叫んだ。


「す、すみません!」


エステスが、土下座をして謝った。


「…土下座をしろとまではゆうとらんぞ…」


エステスがまたハッとした顔をして立ち上がり頭を下げて謝った。


「ハッ!す、すみませんでしたぁ!」


「…まぁ、ええわ。ともかくこのダイガクみてぇなとこから、いつシャバに出してくれるん?」


と、エステスに質問する。


「あ!そ、そ、そうでしたね!す、すみません…」


「ええわ。間違えは誰にでもあるからなぁ、俺の舎弟もそうだった…」


今までいかつい顔をしていた竜生が急に下を向いた。


「…」

心配そうな顔をして竜生を見るエステス


「…いや、気にするな。そんなことよりはよ開けてくれん?」


竜生がエステスの方を向く。


「はい。今開けますね。」


エステスが杖を手にして魔法で扉を開けた。


「うお…!眩し…」


竜生は急な光に目を瞑り手で覆う。


「…なっ!」


そこで竜生が見たのは、大きな大樹が続き、幻獣が飛び交い山や城、村まである、まさに幻想的な世界だった。


「な、なんだこのシャバは?!お、俺がこんなのでバック踏むわけねぇだろ…」


竜生が汗をかきながら言う。


「竜生…ようこそ!レンソ王国へ!」


エステスが竜生の目の前に行き、手を広げて言った。


「ここが…か?」


竜生がキョトンとした目で言う。


「そう。私がお城まで案内するね!」


そう言うと、エステスは竜生の手を掴み、走った。


「お、おい!そんな強く引っ張んなって!」


レンソ王国深い森


「なんや…この森は…」


竜生が唖然として見渡している。


「あぁ、この森は『深い森』色んなモンスターがいるから気をつけて…って聞いてる?」


と、後ろを振り返ると


「ぬおおおお!な、なんだこの生き物は!は、反目か?!カチコミしにきたぞー!」


竜生が驚きながら大声を出してる相手は…スライムだった。しかもLv1の。


「なんだ、ただのスライムじゃない。」


エステスがホッとした顔をした。


「き、気いつけろ!コイツ…もしかしたら…俺のタマ取りにきたんかぁ?!」


竜生はファイティングポーズをとっている。


「大丈夫よ、竜生。コイツはスライムって言ってただの雑魚よ。」


エステスが言う。


「ただの…雑魚?」

竜生が振り向いて言う。


「…ほう、それなら話は早いなぁ。」


またスライムの方を向き睨んで言った。


「じゃあ…ドスやポン刀使わずにシメれるなぁ。くらえや!」


竜生が殴りかかったその直後

ブォン!


「…え?」


竜生の目の前を風が切ってスライムを倒した。

竜生はアレ?アレ?と言いながら地面を手で探っていた。


「…ここで竜生に体力を使ってもらっちゃこまるわ。私が倒しておいたわよ!」


竜生はドヤ顔をするエステスをキョトンとした目で見る。


(まさか…このスケ…カタギではない?!だとしたらなんだ?どっかの組の若頭か?エモノを使ったのか?全く分からなかった!…もしかして…まさか!)


竜生が頭を抱えながら悩んでいた。


「…?竜生どうしたの?」


エステスが振り返る。


「姉貴ィ!俺、一生着いていきます!」


竜生が土下座をして言った。


「え?え?どうしたの?竜生?」


不思議そうに首を傾げる。


「姉貴の鋭い攻撃!惚れました!」


竜生が顔をあげて言い放った。


「ほ、惚れたなんて…ちょ、ちょっとしたまほうだよぉ。」


エステスが顔を赤らめ、ちょっとだけ焦りをみせた。


「この竜生に!なんなりとお申し付けくださいっ!」


竜生が立ち上がり勢いよく、頭を下げた。


「え、えぇ…きゅ、急にそんなこといわれても…」


エステスがモジモジして、答える。


「じゃ、じゃあ…私と一緒に着いてきて。」


エステスが恥ずかしながら命令を言う。


「はい!分かりました!」


竜生が頭を上げてキリッとした顔立ちで答えた。


「よ、よーし!お城まで行くぞー!」


エステスが手を上げて言った。


「了解です!」


そして2人はお城へと向かって行ったのだ。

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