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アタシをボランチしてくれ!~仙台和泉高校女子サッカー部奮戦記~  作者: 阿弥陀乃トンマージ
第1章 桃と竜乃

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アディショナルタイム~激闘終えて~

「おめでとう、良いチームだ」

 常磐野主将の本場蘭はそう言って、勝者を讃えた。

「ありがとうございます」

 仙台和泉主将、緑川美智は簡潔にお礼を述べた。

「冬の選手権予選でこの借りは返させてもらうぞ」

「……それは怖いですね。借りっぱなしは駄目でしょうか?」

「はははっ、生憎そうはいかないな……まあ、兎に角、次の試合も頑張ってくれ。それでは」

「あ、あの、ハンドの件ですが……」

「謝罪なら不要だ。PKも含めて、チャンスを決めきれなかった我々が悪い。そして11番の彼女も退場という罰を受けた、この話はそれでお終いだ。まだ一年生だろう、彼女の心のケアをしっかりしてやってくれ。あ、後はGKの彼女も大事ないと良いな。ではまた会おう」

 颯爽と去っていく本場の背中に向けて、緑川は深々と頭を下げた。


「……何だよ、なんか文句あんのかよ」

 龍波竜乃の前に、栗東マリアが腕を組んで立っている。

「おどれの名前は何じゃったかのう?」

「あ? 龍波竜乃だよ」

「ふむ、覚えた……今日は負けたが次は必ずワシらが勝つ。首を洗って待っちょれ、竜乃!」

「お、おい! 何だよ、また面倒そうなやつが増えちゃったなぁ~」


「いや~PK見事に止められちゃいました~」

「随分あっけらかんとしてますのね……」

 天ノ川佳香ののんびりとした様子に、伊達仁健は少々拍子抜けした。

「しかし、まさか中央に蹴ってくるとは……。わたくし、裏の裏をかかれましたわ」

「? ああ、迷ったらど真ん中って決めてるんですよ~」

「んな⁉ それではわたくしの中で激しく行われていた心理戦は一体? エア心理戦……?」


「負けたわ~お団子ちゃん~貴女すごいわね~」

「あ、ありがとうございます」

 豆不二子の醸し出すフレンドリーな雰囲気に丸井桃はやや面食らった。

「ねえ~ウチも学食充実させてもらうから~今からでも転校しな~い?」

「ええ⁉」

「ふふっ冗談よ~冗談。貴女とはまたどこかで逢いそうな気がするわ。それじゃあね~」


「皆揃ったかしら? そろそろ出発するわよ」

「1年生全員乗ったッス!」

「2年生も全員乗りました」

「奈和っち頭大丈夫なのー?」

「今はとりあえず落ち着いている。学校までには皆と戻りたくてな、勿論病院は必ず行くさ」

「ふっ、勝者の凱旋というものはやはり全員揃ってなくてはね」

「凱旋とくれば『アイーダ』! グループ傘下の楽団に出迎えさせましょうか?」

「ははっ、一緒に歌っちゃおうかな?」

「大げさ過ぎるわよ……まだ2回戦突破しただけよ?」

「ってヒカル、終わった後、めっちゃガッツポーズしまくってたし」

「輝さんのあの雄叫びも想定外でした……このチームへの興味関心が増々増してきました」

「それは何より。今後も宜しくお願いしますね、真理さん」

「でも今日位はハメ外したい気分ダネ~。簡単にでも良いから打ち上げとかどうカナ?」

「それでは是非うちの店で」

「待て待て、『華華』はこないだ行ったやろ! 今日は『武寿し』一択やろ!」

「へへっ、皆テンション高けぇなぁ、まあ無理も無えか」

「……」

「何だよピカ子、まだ電気貯まってねえのか?」

「充電にはもうしばらく時間がかかりそうだわ……」

「ゆっくりでも良いよ」

「桃ちゃん……」

「これから何度でも一緒にプレー出来るんだしさ、焦らずに行こう」

「……ありがとう」

「ビィちゃん~」

「ぼみゅ⁉ だからほっぺをムニュってするの止めてよ!」

「アタシにも良いパスどんどん頼むぜ~ジャンジャン決めるからよ~」

「期待しちゃって良いのかな?」

「勿論! だからこれからも……」

「「アタシをボランチしてくれ!」」

「お! 分かってるねぇ~」

「ふふっ、乗りこなすの大変そう~」

 一つの大きな関門を乗り越えた私たちの次に待つものは一体なんでしょうか?

第1章~完~

お読み頂いてありがとうございます。

感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしています。


第1章終わりました。感想など頂ければ喜びます。

一応続きの構想はあるので、更新スピードは落ちますが(ほとんど書き溜めていないので)、第2章以降も書いていこうと思っております。良かったらまた読んでくださると嬉しいです。


(2021年1月11日追記)

第2章始めました。ゆっくり更新ですが、またお付きあい頂ければ幸いです。

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