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あいつがきた

小早目線―――

静かになった寮、殆どの生徒が食堂に行った中、遠くからの爆発音、悲鳴…これは…!!神力をうっすら稼働させ、副作用の痛みをカバーしつつ隊服に着替える。

すると

「だれか、きて!!」

さっきの爆発音は食堂の方だったけど、今度は寮の庭の方?何があったの?着替えと同時に庭に出ると、後輩が数人後をついてくる。

目の前には訓練の時によく見ている、未確認飛行物体。

ここ、学校だよ?教官は居ないし…

「3A中山班王子小早です。例の物体を中庭で確認、こちら私以外に1.2学年含め5名です。応援を頼みます。」

「中山だ。食堂にも何体か現れた。教官はみんなそっちの対応をしている、時間を稼いでくれ。」

「了解。みんな、聞いた?訓練でしている通りだから。時間稼ぐよ!」

「はい!」

空中に上がり後輩達には援護してもらい狙いを定めようとしたが…

「2体…!?くっ…!!」

2体からの攻撃に防戦一方となる。

「4人は1体を相手してて、私はもう一体をここから引き剥がして時間稼ぐから!」

一か八か…時間さえ稼げればなんとかなるはずだ。


相手の視線を引き付け、とにかくシールドで攻撃を受ける。後輩達が挟み撃ちに合わないように。時間を稼げば教官が…誰かが来てくれるから。訓練の比ではない攻撃力。ただ目の前の弾を移動しながらシールドで受けるしかなかった。でも段々追いつかれそう。なんで…?


「小早!!!」

安宅くんの声が響いた時、何故だか涙が出た。

「小早…!ごめん、怖かったな。」

「大丈夫。安宅くん、アレ記憶能力があるかも。さっきから徐々にだけど、うちの動きについてきてる。あと向こうは下級生だけでやってるから、安宅くんはあっちに…!」

「…分かった。といいたいけど、あっちには関がいる。ちょっと見たところみんな援護手みたいだったから関をいれておけば大丈夫。とりあえず無駄に攻撃はしないように。距離を置いてなるべく避けるだけにするんだ。」

「なんで?」

「小早体調の悪さを神力でカバーしているだろ?神力をなるべく温存するんだ。おれら2人だけなら倒せない。関が来るか他に援軍が来るまでかわすんだ。」

「分かった。」

攻撃は減らず時間だけが無駄にゆっくりと経っている気がする。攻撃手がいない今、攻撃を無闇に仕掛けても敵わないのは誰が見ても分かる。それにしてもめちゃくちゃだな。全ての攻撃がシールドめがけてくる。安宅くんと2人で作るシールドは強く強固だったが、防戦でしかない。



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