1.5話「2人の雑談」
「そういえばガルファン」
「なんだ?」
「さっき入学条件の書いてある紙を持ってきたけど、なんであんなものもってたんだ?」
「あぁ、あれは少し前にきたやつが落としていったんだ」
「誰か来たのか?」
「言っただろ?俺は一応強いんだ。それに、入学条件の中に魔物討伐があっただろ?自分の力を過信した奴らが挑んで来るんだ」
「要するに、馬鹿な奴らが来るってことか?」
「まぁ、そうだな」
「そうか。それで、ガルファンはこの世界だとどのくらい強いんだ?」
「俺はこの世界だと一番強いぞ?」
「え……?冗談?笑えないよ?」
「いや、冗談じゃない。事実だ」
「え、じゃあ俺はこの世界で一番強い魔物を使い魔にしたってことか…!?」
「あぁ、そうなるな」
「世界で一番強いやつが使い魔なのに、俺は弱い……こんなんじゃガルファンに似合わないじゃないか……」
「似合うとか、そんなのは関係ない。魔法使いと使い魔は相性だ。強さは関係ない」
「でも……」
「じゃあお前も頂点を目指せばいいだろう」
「え…俺でも頂点とれるのか……?」
「まぁ、努力次第だがな」
「俺…頑張るよ……!ガルファンの隣にいても恥ずかしくない魔法使いになるよ…!」
「強さは関係ないと言ったが………まぁ、お前が頑張ると言うなら俺も手伝おう。一応お前の使い魔でお前より長くこの世界にいるからな」
「ガルファン…!ありがとう」
こうして俺は、この異世界で魔法使いの頂点を目指すことにしたのであった。