1, 出会い
シリーズものは初めてです。
温かい目で読んでいただければと思います。
ある暖かい日のことだった。ピンク髪の少女、桜木咲と出会ってしまった。出会わなかったら、こんなことに巻き込まれることはなかったと俺は思う。
俺は新海翼!今日から菅我利高校1年生だ。菅我利高校とは、たくさんの有名人をうみだしたといわれる高校である。だからなのだろうか。頭のいい奴らが集まるのでも有名だ。俺は自慢ではないが、中学生の時の成績は下から数えた方が早かった。なぜこの学校に入れたのかいまだに不思議に思う。
教室につくと、もう人がたくさんいた。見知った顔はいない。黒板を見ると、座席表が貼ってある。
「えーっと、俺の席は…。」
探し続けていると、女の子が話しかけてきた。
「あなたの席は、ここ。私の隣。」
「あぁー、そこかぁ。ありがとな。お前なんて名前なんだ?」
「私は、桜木咲。宜しく。」
俺の中での桜木咲の第一印象は、静かな子だった。最低限のことしか話さないし、全く笑わない。笑ったら可愛いのになぁ。
入学式が終わり、HRも終え、今日は解散となった。ほっと一息ついて、教室を出ようと荷物をまとめていると、桜木が話しかけてきた。
「ちょっと話したいことがあるの。桜の木の下で待ってるから来て。」
告白かと思ったけど、出会ってから数時間しかたっていないから違うだろう。なら何の話なのだろうか。俺何か悪いことしたっけな。まあ、行ってみるか。待ってるって言ってたのに、無視して帰れないし。
行って見ると、本当に待っていた。
「ごめん。待たせたな。で、何?」
桜木は、俺の方を向いてこう言った。
「魔王少年にならない?」
なに、魔法少女にならない?みたいな言い方。なんだよ、魔王少年って。その気持ちを読み取ったのか、続けてこう言った。
「魔王少年とは、ヒーローみたいなもの。さあ、早く決めて。ならないのなら、あなたが私のことを変な目で見ていたと全校生徒に言いふらす。」
「脅しかよ!変な目で見てねぇよ!他の奴に魔王少年になってって言えばいいじゃねえかよ。」
なんで俺に言ってくるんだよとぶつぶつ言っていると、
「あなたしか頼めないことなの。お願いだから。」
といって泣き出してしまった。俺は、俺は…。
「わかったよ。なればいいんだろ。なれば。」
風が吹く。桜木の髪が揺れる。
「ありがと。では契約をかわそう。」
契約、何か紙にサインでもするのかと思ったが、それよりも…。
「お前、嘘泣きだったのか!心配して損したぜ。んで、契約はどのようにするんだ?名前でもどこかに書けばいいのか?」
「そんなことはしなくていい。私とキスをしたら、契約完了。」
き,き,き,きすぅーーーー。この状況どうすればいいんだ。俺は彼女なんかできたことないし、キスなんてしたことねえよ。俺がそう考えている時に、彼女が、
「ヘタレ。」
といい、キスをしてきた。身体の中が熱くなる。
「これで契約は完了した。気分はどう?」
「どうもこうもねえよ!って、えーーーー!なんだこの格好は…。フリフリの服、しかも髪の毛伸びてる。まるで女の子じゃねえか!」
そう、俺は女の子になっていたのだ。ステッキを出して戦っていそうな。
これから、死に物狂いで生きなくてはいけなくなるのを、今の俺は知らなかった。
読んでくれてありがとうございました!楽しめましたでしょうか。
次回も読んでください!




