始まりの草原
頭の中のものを文章にするって難しいですね
「外に出るには装備ないとねー」
アイテム欄に初心者冒険セットとして、初心者用の杖と初心者用の防具が一式入っていたので
杖と防具を選択。
ポンッと一瞬で初心者装備の私の完成!
初心者って名前がついてるだけあって、地味な茶色のローブと靴・・ローブはちょっとゴワゴワしてる。
杖は木を削っただけって感じ!
ないよりまし!って感じかな?
お金稼いでかわいい服ほしいなぁ・・
そのためにも狩りだぁ!
「ええと・・街の外に出るには・・
あ、あった!」
あたりを見回してみると、
~始まりの草原~
そう書かれたプレートと扉が遠くに見えて、私は走り出した。
走りながら扉付近をよく見てみると、守衛さんらしきNPCが立っている。
扉は閉まっているので、今出られないのかな、どうしようと思いながら近づいた。
「町の外へ出ますか?」
「あ、はいっ」
「では、開門します。外にはモンスターがいるのでお気をつけて」
・・・なんだ、近くに言ったら開けてくれるんだ。
内心びくびくしていた私はほっとした。
開けてくれたので、外に出てみると
「うわぁ~・・・か・・かわいい」
ゼリーのようにプルプルして透き通った動物たちが草原にいたのだ。
青いゼリーのような体のウサギ
赤いゼリーのような体のオオカミ
黄色いゼリーのような体のネズミ
プルプルしていて可愛いなぁと思いつつ近づく。
攻撃は・・・してこない・・
青いゼリーのような体の兎の上にLV.1と書かれているから
青兎はLV.1か・・・・
よし、と杖を握って青うさぎちゃんにそろそろ近づく。
杖を大きく振りかぶってーーー
「えーーーい」
ポヨンッ
という音とともに、青兎の体が変形する。
が、すぐに元の形に戻った。
「ほ・・ほんとにゼリーみたい・・」
叩かれた兎は、今発見しました、というように私を認識して・・
「突進してきたっ!?」
突進してくるうさぎを避けることができず、思いっきり攻撃を受けて、しりもちをついてしまう。
「い・・痛い・・」
HP残量を見てみると・・70
「え・・今ので30も・・・!?」
これはやばい、4回攻撃受けると昇天じゃないか・・・
兎を見ると、HPバーが1/3ほど減っている。
「後2回、兎より先に攻撃しないと・・」
もう一度杖を握り直し、兎と正面からにらみ合う。
兎はもう一度突進しようと、様子をうかがってるように見える。
「先手必勝、とりゃーーー」
と、大きく杖を振りかぶったとこで、兎が突進してきた。
あっ・・と思ったときにはもう遅く、先に突進を受け、またしりもちをついてしまった。
「ぐぅ・・振りかぶったスキをつくとは・・兎・・・やるなぁ」
HPをみると、残り40
「レベル1のモンスターなのに・・・倒せないなんて!」
レベル1のモンスターを倒せないことないと思い直し、もう一度杖を握る。
「大きく振りかぶりすぎたから、兎が突進するスキを与えたんだし・・
うーん・・突進・・ あ!」
閃いた私は、杖を自分の身体の前に突き出した。
突き出した瞬間、兎が突進してくる。
と、杖とぶつかった瞬間、兎はポヨンッと形が変形して、元に戻った。
兎のHPバーを見てみると残り1/3
いける!
私は、もう一度兎めがけて杖を突き出すと、兎が突進。
兎はポヨンッと形が変形して・・・ゼリーが弾けた。
「か・・勝った・・・!」
獲得経験値と入手アイテムが空に表示される。
「経験値20と・・・・兎クリーム?」
ゼリーっぽかったのにクリームって!というツッコミを入れつつ
勝てたことに安堵。
「経験値100でレベルアップだから後4体か・・」
その後、杖を前に突き出す戦法で兎4体を仕留め、レベルアップしたところで街に戻り、
兎クリームを売って、手元のお金は3500G。
最初から持ってたお金が3000Gあったから、兎クリーム1個につき100Gということになる。
武器とか防具の値段も分からないから、いい稼ぎなのか全くわからないけど
レベルアップもしたし、満足!
今日はログアウトすることにした。
「明日もがんばるぞー」