序章と言う名の人物紹介
常盤坂高等学校、特進科クラスの注意人物一覧表。
出席番号、一番。
暁和。
入学試験にてトップ合格という好成績な優等生だが廃人。進路未定。
出席番号、二一番。
服部裕登。
入学試験ではクラス最下位の成績。中学校からの連絡でも特技などはないとのこと。幼馴染の春夏秋冬の面倒係とも言える。
出席番号、二二番。
春夏秋冬波愛。
もっとも注意しなければならない人物。進路希望調査にニートと一言書いたバカ。今後、大幅な軌道修正が必要とみえる。
出席番号、三六番。
御巫シンシア。
日英のハーフで母親が関西人のため関西弁で話す希少な帰国子女。英語以外は何も出来ないがイギリスの姉妹校からの推薦のため仕方なく入学許可された人物。他の生徒以上に学力補強が必要と推測できる。
出席番号、四〇番。
流鏑馬愛海。
剣道一家の一人娘。しかし、本人は家を継ぐとは思えないほどの引きこもりで常に読書している。人とあまり接するところがみられないため高校の間になんとかこれを打破しなければ将来本当に引きこもってしまう恐れあり。
以上五名が第一学年、特進科クラス要注意人物。例年に比べては問題児が多いため担任及び科目担当の教員に気を引き締めて取り掛かることを警告する。