甘露な味わい
よろしくお願いしますm(_ _)m
還暦過ぎの純三は、ベッドに寝転がりながら小説家になろうの次作の案を練っている。
あーでもないこーでもない、いろんなネタを思い浮かべるが、イマイチ良くない。
思わず六百九十円(マジ安いだろ)のタイムセールで散髪している、白髪頭を掻きむしる。
そして鼻をほじって、大きな収穫物を得た。
その収穫物を見ながら、今まで避けていたんだが仕方ない、あの手を使おうと決めた。
純三は、指で収穫物を丸めながら、タブレットを立ち上げ、馴染みのAI麦茶GPTに小説の
ネタはないか、聞いてみた。
ネタの提供までAIに頼るのは、情けないと思っていたが、この際しょうがないと諦めた。
「そうですね、何かキーワードみたいなのありますか」麦茶GPTが聞いてくる。
「そんなんあったら、ネタまでアンタに頼らないよ」
純三は、収穫物を丸めだんだんと黒光りするのを見てニヤリとした。
「何でも良いです。目についた物を書いて下さい」
麦茶GPTは、ペコリのアスキーアートを文章に最後に付ける。
「パンツ」
「えっ?」
「目の前にパンツが干してある」
純三は、黒光りが増す収穫物を指で丸め笑顔になる。
「パンツですね。ちょっと待って下さい」
数秒後に麦茶GPTは、こう書いてきた。
とあるひとり住まいの中年男のアパートの窓から、向かいの
アパートに洗濯物が干してあるのが見える。その洗濯物に女性用の
可愛いパンツがある。
向かいの部屋には婆さんと娘が住んでいる。男はそのことを知っている。
婆さんは嫌いだが、娘は可愛いと思う男。
男は、そのパンツを見ながら、ティッシュの行為をするのが、何よりの
楽しみなのだ。
ある夜、強い風が吹き、パンツが飛ばされ道に落ちる。偶然それを
見つけた男は、持ち帰り家宝にする。
で、パンツがなくなったのに気づいた婆さんと娘の会話。
「あらやだ。フリル付きのパンツ、ないよ。風で飛んだのかな。
あんなの私が履かないからって、婆さん履くからこうなるのよ」と娘。
「いいじゃないか。きっと若い子のだと、喜んでいる馬鹿もいるかもよ」
婆さん、下品に笑う。
ってのは、どうですか。と麦茶GPTが書いてきた。
つまらん、即座にタブレットを切る純三だ。
彼の指が滑り、見事に黒光りする収穫物が寝転がっている口の中に
落ちた。
こりゃ美味い、これで何か書けそうだなと、幸福感に満たされる
純三だった。
しかし、フリル付きパンツにシミは付いているのか、想像する
彼だ。
読んでくれて、ありがとうございます。




