文化祭
「――さて、これで大まかな説明は終わるけど、何か質問はあるか?」
「せんせーい、特別ゲストは誰が来んの?」
「いや来ねえよ。斎叡にそんな資金はねえよ」
「あっ、じゃあ今年は特別に呼ぼうよ。先生の資金で」
「おい、俺を借金まみれにするつもりか?」
それから、数日経て。
放課後のホームルームにて、和気藹々と会話を交わす先生と生徒達。体育祭の時もそうだったけど、やっぱりいいな、こういう雰囲気。
さて、今お話ししているのは体育祭などに並ぶ特別行事の一つ――数週間後にその日を迎える、斎叡高校文化祭に関してで。
「――そうですね、まだ確定ではありませんが、恐らくメインはお化け屋敷になるかなと」
「へぇ、お化け屋敷……うん、それはとっても楽しそうです。白河さんは何か担当なさるのですか?」
「そうですね、一応は決まっていますが……ふふっ、それはご覧になってからのお楽しみということで」
それから、数十分後。
トックリキワタが鮮やかに開く帰り道にて、和やかにそんな会話を交わす僕ら。そっか、白河さんはお化け屋敷……うん、今から楽しみ。彼女のイメージだと、例えば――
「それで、先輩のクラスは何をなさるのですか?」
「……あ、えっと……」
なんて想像を膨らませていると、隣からそう問い掛ける白河さん。……うん、まあそうなるよね。そして、この流れだと……いや、どの流れでも言わないなんて選択肢はないわけで。なので、逡巡しつつも口を開いて――




