露天風呂
「――いやーめっちゃ疲れたぁ! なあ三崎」
「はい、笹宮くん。ですが、お二人のお陰でとても楽しかったです」
「へへっ、そう言われると照れるな。おう、俺もすげえ楽しかったぜ! でも、明日はもっと楽しもうぜ!」
「はい、是非!」
それから、数時間経て。
そう、朗らかな笑顔で告げる笹宮くん。いつもながら元気をもらえる、太陽のような笑顔で。……うん、本当に楽しかった。
さて、今いるのは宿泊場所である老舗旅館――その二人一組のお部屋にて、ルームメイトの笹宮くんと和やかにお話をしているわけで。
「それじゃ、そろそろ行こうぜ三崎」
「はい、笹宮くん」
それから、数十分後。
今日のことをお話しつつ少しのんびりした後、すっと立ち上がりそう口にする笹宮くん。どこに、なんて確認するまでもなく。
「よう、奨斗。今日はどこ行ってたんだよ?」
「おう、裕貴。俺らは……えっと、貴船? そこの神社に行ってたんだよ。めっちゃ良かったぜ、なんか神さまがいるって感じで。お前は?」
「ははっ、なんだそれ。そりゃいるだろ、神社なんだから。でも、楽しかったんなら良かったじゃん。ああ、俺らは伏見稲荷に――」
その後、廊下を歩いていると笑顔で笹宮くんへ声を掛ける男子生徒。僕とて流石にクラスメイトはみんな覚えているので、存じないということは別のクラスの生徒だろう。そして、このような光景はこの数分だけで何度も目にして……うん、やっぱりすごいなぁ笹宮くん。
ともあれ、頻りに感心しつつ歩くこと数分――到着したのは旅館の目玉とも言えようレジャー施設、露天風呂で。……あれ、レジャーだったっけ?




