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セフレはお友達に含まれませんか?  作者: 暦海
第1章

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「……大丈夫かな、あの子。いや、もう一人の子もだけど」

「……はい、お二人とも心配ですね」



 それから、数十分経て。

 騒めく胸にそっと手を添え、じっとその様子を見つめる。少し遠くなのではっきりとは見えないけど、そこには恐らくはクラスメイトであろう心配そうな表情の生徒達――そして、彼ら彼女らに心配ないと伝えるように微笑みを浮かべる白河しらかわさんの姿が。だけど、あの後の足を引き摺る様子――そして、ここから僅かに見える太腿の痣からも痛くないはずがなくて。



 数十分ほど前のこと――響き渡る歓声の中、とうとう白河さんが先頭の弓島ゆみしまさんに追い付きそのまま追い越そうとした刹那――恐らくは、二人の足が掛かってしまいそのままその場に倒れてしまった。


 その後、ややあって身体を起こし、どうにか残りの距離をそれぞれ走り切った白河さんと弓島さん。共に順位は下がってしまったけど、そんなことはもうどうでもいい。……いや、どうでもいいなんて言うのは良くないけど……それでも、あの状態で最後まで走り切りバトンを繋いだその姿に、僕はただただ胸を打たれ……うん、本当にすごいなぁ、二人とも。




「……まあ、こんなことになったのは可哀想だけど……でも、ひとまず今は切り替えようぜ、三崎みさき

「……はい、笹宮ささみやくん」



 すると、ポンと肩に手を置きそう告げてくれる笹宮くん。……うん、本当に優しいなぁ、笹宮くん。


 ……そう、彼の言う通り、今は切り替えなきゃ。だって、ほどなく二年生の二人三脚――僕の出場する種目であり、クラスのためにも僕が足を引っ張るわけにはいかないから。


 ……それに、クラスのためだけじゃない。僕のために練習を手伝ってくれて、さっき成果を示すと約束した相手である白河さんのためにも、今は競技のことだけを考えきゃいけない。……そう、白河さんは大丈夫。彼女には、クラスの皆がついている。だから、僕は競技だけに集中を――



「……笹宮くん」

「……ん?」



 気が付くと、そう口にしていた。だけど、その後の言葉に窮する気はしなかった。卒然、名前を呼ばれ首を傾げる美少年へと深く頭を下げ言葉を紡ぐ。



「……本当に、申し訳ありません。ですが……どうか、代役を引き受けてはくださいませんか?」





 

 

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