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セフレはお友達に含まれませんか?  作者: 暦海
第1章

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37/122

間違ってないよね?

「――ありがとうございました、是非また来てくださいね!」

「おう、また来るよ秋奈しゅうなちゃん!」

「またね、秋奈ちゃん」



 それから、数日経た夕さりの頃。

 扉の前で、若いお二人の男性を満面の笑顔で見送る可憐な少女。改めてだけど、彼女は嶺井みねい秋奈さん――僕のアルバイト先である古民家カフェ『喫茶 SHUNA』を経営する嶺井夫婦の娘さんで。


 そして、今のお客さま方もだけど、皆さんとても素敵な笑顔でお店を後にしていて。もちろん、それはお客さまご自身が素敵だということもあるけれど、その笑顔には夕日のようにまばゆい秋奈さんの魅力が少なからず影響しているのは間違いなくて。





「それにしても、秋奈さんは本当にお客さまから愛されていますよね。もちろん、秋奈さんご自身の魅力の賜物ではありますが」

「ふふっ、ありがと。でも、奏良そうらさんほどじゃないけどね。どう? 嫉妬とかしちゃう?」

「……嫉妬? いえ、秋奈さんが皆さんから好かれているというのは、僕としてはただただ嬉しいですよ?」

「……うん、まあ奏良さんらしい答えなんだけど……でも、ちょっと複雑かなぁ」

「……?」



 それから、一時間ほど経て。

 閉店作業を進めつつ、穏やかな雰囲気でそんなやり取りを交わす僕ら。……でも、嫉妬とはどういうことだろう? 秋奈さんが皆さんから好かれているという素晴らしい事実ことに、喜びこそすれ負の感情なんて全く以て生じるはずがないのに。



「そう言えば、奏良さんもそろそろ体育祭だよね? 何に出るの?」

「……へっ? ああ、今決まっているのは二人三脚のみですね」


 すると、カウンターを拭きつつそう問い掛ける秋奈さん。いつものことだけど、こうして話題を振ってくれるのは本当に助か――


「……ふぅん、二人三脚……それって、女の子と?」

「……へっ? あ、まあ……」

「……ふぅん……その子、可愛いの?」

「……あ、はい、とっても」

「……ふぅん、そうなんだ……」


 心中にて感謝を抱いていると、届いたのは思いも寄らない問いの連続。それも、その表情は何処か不服を湛えているようにも……えっと、突然どうしたのだろう?



 だけど、僕の困惑を余所よそに二人三脚のパートナーたる女の子の名前や僕らの関係性など様々な問いを掛ける秋奈さん。そして、そんな彼女に答えられる範囲で答える僕。尤も、個人情報ゆえどこまで答えて良いのかは定かでないけれど……でも、流石に名前は大丈夫だよね? あと、関係性については友達と答えたけど……うん、間違ってないよね? 僕の勘違いでなければ、まだ解消はされていないはずだし。


 



 

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