表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セフレはお友達に含まれませんか?  作者: 暦海
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/122

体育祭

「――それじゃ、これで説明は終わるけど……何か、質問のあるヤツはいるか?」

「せんせ〜い、パン食い競争のパンはなに〜?」

「いや流石に知らねえけど……まあ、無難にあんパンとか食パンだろうな」

「え〜あたしタマゴサンドが良い!」

「腐るだろ」



 それから、数週間経た九月の中頃。

 二年B組の教室にて、そんなやり取りを交わす男性教師と女子生徒。そして、それを皮切りに次々と質問が飛びいっそう盛り上がり……うん、なんだか良いなぁ、こういうの。 


 さて、言わずもがなかもしれないけど――今お話ししていたのは、およそ一ヶ月後に開催される学校における一大イベントたる体育祭に関してで。





「――そう言えば、先輩はどれに出場するおつもりなのですか?」

「……そうですね、可能であればサバゲーに出場しようかなと」

「いやないですよ。見たことあります? サバゲーのある体育祭」



 それから、数十分経て。

 サンダンカの咲く帰り道を、友人たる黒髪の美少女と和やかに会話を交わし歩いていく。さて、何のお話かと言うと……まあ、言うまでもないよね。そもそも、体育祭って言ってるし。


 さて、冗談はさて措き質問にお答えせねば。まだ全てではないものの、先ほどのホームルームにて出場する種目はみんな少なくとも一つは決まっていて。そして、僕が出場するのは――




「……なんと。一応ご確認しますが、そちらは冗談ではないのですよね?」

「……はい。僕自身、未だに信じられなくて……それこそ、明日の朝にでも趣向を凝らしたドッキリパネルが出てきても驚かないくらいで」

「……いや、皆さんそんなに暇ではないかと」



 それから、ほどなくして。

 そう、たいそう驚いた表情かおで尋ねる白河しらかわさん。まあ、それもご尤も。僕自身、未だに信じられないでいるくらいだし。


「……ちなみにですが、それは桜野さくらの先輩からの発案ですよね? よもや、奏良そうら先輩から言い出したはずはないでしょうし」

「おや、分かりませんよ? ひょっとすると僕の方から言い出した可能性も――」

「あるんですか?」

「……いえ、ありません」


 その後、そんなやり取りを交わす。心做しか途中から覚えのある流れになったけど、それはともあれ白河さんの言う通りで。桜野さんからの発案にて、なんと彼女と僕がペアで二人三脚に出場することとなって。



「ところで、奏良そうら先輩。それは何とも面白い展開ではありますが、反対なさる方もいたのではないですか?」



 すると、言葉の通り楽しそうにそう問い掛ける白河さん。そして、きっと彼女の中では具体的に一人の生徒が浮かんでいて――


「……はい、笹宮ささみやくんは強く反対なさっていて」

「ふふっ、そうでしょうね」


 そう告げると、果たして予想通りといった答えを返す白河さん。……まあ、そうなるよね。笹宮くんからすれば自分が組みたかっただろうし、そもそも実際にそう告げていたし。


 だけど、桜野さくらのさんは断った。二人三脚は、なるべく背丈が近い方が良いからと。……なるほど、理屈は理解できる。男子の中でも背の高い笹宮くんは、恐らく女子の中で平均くらいの背の桜野さんとはそれなりに大きな差が出てしまう。なので、理屈としては理解できるのだけど、やはり申し訳なくはあって――


「……まあ、それでも選ばれたのは貴方です。ぐっと距離を縮められるまたとないこの機会、活かさない手はありません。頑張ってくださいね、先輩」

「……そう、ですね。はい、ありがとうございます白河さん」


 すると、ぐっと拳を握りつつ笑顔で励ましてくれる白河さん。……うん、申し訳ないとか言ってる場合じゃないか。彼女の期待に応えるためにも、これを機に少しでも仲良くならなくちゃ。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ