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セフレはお友達に含まれませんか?  作者: 暦海
第1章

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29/122

いざ尋常に?

「さて、奏良そうら先輩。折角ですし、やはりここは勝負といきましょうか」

「……えっと、それは構いませんが……勝敗は、どのように判定するのでしょう?」

「……ふーむ、そうですね……」



 それから、10分ほど経て。

 目の前の光景を眺めつつ、ほのぼのとそんなやり取りを交わす僕ら。さて、どんな光景かというと――銃を構えた男の子がキラキラしたで景品へと狙いを定めている様子を、大人の男女お二人ががすぐ後ろで微笑ましく見つめているという心温まる光景もので。きっと、ご家族なのだろう。


 さて、もはや説明不要かとも思うけど、僕らが今いるのは射的の屋台――大きさも形も様々の彩り豊かな景品達が、当ててほしいとアピールするように棚にて存在を主張していて……いや、その解釈は都合が良すぎるか。



 ともあれ、ご家族(?)の微笑ましい光景を眺めつつ勝敗に関するルールを設定。とは言っても特に複雑なものではなく――事前の話し合いにて景品の難易度別に点数をつけ、多く点数を取った方の勝利という至ってシンプルな規則もので。まあ、難易度に関しては僕らの主観でしかないけど……でも、事前にお互い納得の上で決めているので後から問題は生じないわけで。


 あと、ついでに先攻と後攻での有利不利も出来るだけ無くすように話し合ったりもして。例えば、先攻が取ったある景品がその時点でなくなってしまったら、選択肢の減る後攻が不利となる。なので、その場合はなるべく不利にならないよう他の景品の得点を上げることで調整したりと……うん、何やってるんだろうね、僕らは。あまりに真剣に話し合ってたせいか、いつの間にかこっちを見てちょっと苦笑いを浮かべてたしね、あのご家族らしき方々。




「……ふぅ。23点ですか。欲を言えばもう少し欲しかったところですが……まあ、それなりにプレッシャーは掛けられたかなと」

「……流石です、白河しらかわさん。やはり、斎叡さいえい狙撃手スナイパーとの異名は伊達ではありませんね」

「いや聞いたことありませんよ。どこで言われてるんですかそれ」



 それから、ほどなくして。

 そう、軽いウインクと共に告げる白河さん。だけど、僕の言葉に呆れたようにツッコミを……まあ、そうなるよね。僕も聞いたことないし。


 ともあれ……うん、流石は白河さん。これを超えるのは中々に至難の業だろう。だけど――



「……やれやれ、仕方がないですね。かくなる上は、斎叡のガンマンとの異名を持つ僕の実力を――」

「どこで言われてるんですかそれ」





「…………くっ」

「おや、随分と調子が宜しくないようですね、斎叡のガンマンさん?」



 それから、数分経て。

 軽く呻きを洩らす僕に、何とも悪戯っぽく微笑えみでそう口にする白河さん。……ぐっ、でもまだまだ……ところで、斎叡のガンマンって誰だろ?


 ともあれ、当たったのは9発中1発だけ。それも、難易度の低い2点の景品。そして、残りはあと1発……だとすると、もう――


「――さて、ここから逆転するにはもうあれしかありませんね、斎叡のガンマンさん?」


 すると、尚も悪戯な笑顔でそんなことを言う後輩の美少女。それにしても、引っ張るなあ異名それ……うん、余計なこと言わなきゃよかった。


 ともあれ、彼女の言うよりにここから逆転するには、もはやあれしかない。正直、まるで当たる気がしないけどもはや仕方がない。



「…………ふぅ」



 一度、深く呼吸を整える。そして、神経を研ぎ澄まし一点を見据える。そして――



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