表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セフレはお友達に含まれませんか?  作者: 暦海
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/122

名誉毀損?

(……ふふっ、随分と大胆ですね。まさか、このような密室の空間に連れ込むとは。ひょっとして、夜まで待ちきれず今すぐにでもこれを着けた姿を見たいと――)

(……あの、白河しらかわさん。急に連れ込んだことは申し訳ありません。ですが……その、ご冗談を交わしている余裕はなくてですね……)



 それから、ほどなくして。

 そう、揶揄からかうように話す白河さん。こんな状況にしてしまって申し訳ないし、声を潜めてくれているのはありがたいけど……でも、流石に冗談を交わしている余裕がなくて。


 ともあれ、こんな状況とは――本来、一人でしか入らないであろう試着室に二人で潜んでいるという何とも奇妙な状況で。そして、その理由は――


「――ねぇ、これチョー可愛いんだけど!」

「だよね、あたしも思った!」


 そう、カーテン越しに届く声。そして、僕でさえ覚えのある二つの黄色い声。岩倉いらくらさんと藤崎ふじさきさん――共に二年B組のクラスメイト……そして、桜野さくらのさんのグループに属する女子生徒達で。




(……なるほど、そういう事情ことですか。それは何ともおもし――いえ、些か窮地の展開ですね)

(あれ、今面白いとか言いかけました?)



 その後、ほどなくして。

 そっと息を潜めつつ、ひっそりとそんなやり取りを交わす僕ら。言わずもがなもしれないけど、咄嗟に彼女を試着室こちらに連れてきてしまった理由をお話ししていたわけで。……いや、そもそも今は何も話さない方が良いのだろうけど……まあ、僕の勝手で巻き込んでおいて何の説明もしないというのは流石に気が引けて。……ただ、それにしても楽しそうですね、白河さん。


 ……ともあれ、大変申し訳ないけどこうなっては付き合っていただくしかない。こうなってはも何も完全に僕の責任せいなんだけども、こうなってはこの状況に付き合っていただくしかない。どうにか、この窮地を切り抜けるまで二人でここに――



「――ところでさ、最近気付いたんだけど……結構イケメンじゃない? 三崎みさきって」


「…………へっ?」



 すると、不意に届いたのは全く以て思いも寄らない言葉。……しまった、うっかり声が……でも、それくらいに衝撃で。……えっと、イケメン? 僕が? いや、そもそもここでよもや僕の名前が出てくるとは――


「あ〜それあたしも思ってた! でも、カッコいいよりも可愛い系?」

「あ〜マジ分かる!」



(――ふふっ、たいそうおモテになりますね、先輩?)

(……いえ、そんなモテてなど……)



 すると、声を忍ばせ何とも楽しそうにそう口にする白河さん。いや、モテてなどはいないけども……うん、それでも僕などには勿体ないご評価に甚だ――



「――でもさ、絶対童貞だよね! 三崎って」

「――っ!?」



 そんな恐縮の最中さなか、不意に届いた衝撃の言葉に呼吸いきが止まる。……いや、良いんだけども。何と言われても別に良いんだけども……でも、なんで急にそんな――


「――あ〜だよね、草食系ってやつ? なんか、ちょっと前に流行ってたやつ」

「そう、それそれ! それでさ、三崎とヤッてみたくない? ほら、あの可愛い顔でイッてるとことかチョー見たいし!」

「あ〜なんか分かる。あと、ビンビンに反応してるとこも見たいかも。どこがとは言わないけど」

「あははっ、どこがとは言わないけどね!」




(……ふふっ、童貞だそうですよ? 奏良そうら先輩。今から出ていって名誉毀損だと訴えます? もちろん、私も証言しますよ? 私が、どれほど先輩に満足させてもらっているのか)

(……うん、お願いなので止めてください)



 すると、何とも楽しそうにそんなことを言う後輩の美少女。……いや、お願いなので止めてください。ほんとにやりかねないし、この子。


 ともあれ、その後も僕に関する話は続き……うん、そろそろ勘弁していただけたらと。そもそも、僕なんかのことでそんなに話すことなんて――



「――随分と楽しそうね、二人とも」


「…………へっ?」









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ