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セフレはお友達に含まれませんか?  作者: 暦海
第1章

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お誘い?

「……その、おはようございます桜野さくらのさん」



 それから、数日経た朝のこと。

 登校後、昇降口にていつもの如くそんな挨拶を述べる僕。そして、いつもの通り彼女から返答が……あれ、来ない? 


「……あの、桜野さん……?」


 そう、おずおずと問い掛けてみる。だけど、彼女はこちらを口を閉じたままこちらをじっと……えっと、どうしたのだろ……あっ、ひょっとして、もう挨拶もしたくないほど嫌われて――



「……ねえ、三崎みさき。急で悪いけど、昼休み屋上に来てくんない? ちょっと、話があるから」





「……おや、それはそれは。ほぼ挨拶のみの関係から一転、デートのお誘いとは。これは何とも急接近の予感です」

「……い、いえそういうわけでは……その、僕なんかがデートなど頗る烏滸おこがましいというもので」

「……いや、デートに烏滸がましいとかあります?」



 その日の放課後にて。

 プルメリアが美しく開いた住宅街を、そんな応酬を交わし歩いていく僕ら。……いや、烏滸がましいとか本来はないのだろうけど……まあ、そこは僕なので。


 さて、何のお話かと言うと、お昼休みにて屋上で桜野さんから告げられた内容こと――かいつまんで話すと、次の休日に会えないかという内容ことに関してで。……うん、ほんとびっくりです。一瞬、偽者かと疑ってしまったくらいで……いや、偽者それでも意味が分からないけど。


 ところで、烏滸がましいどうこうはさて措くにしても――きっと、客観的に見たとてデートとは認識しづらいのかなと思う。と言うのも――

  



「……なるほど、笹宮ささみや先輩と三人で。確かに、そうなるとデートとは定義しづらいですね。四人であれば、ダブルデートのように解釈できたかもしれませんが」



 その後、ほどなくして。

 詳細を加えた僕の説明に、そっとおとがいに指を添えつつ真剣な表情かおでそう口にする白河しらかわさん。尤も、三人でデートという場合もなくはないのだろうけど……まあ、パッとイメージはしづらいよね。


 さて、今彼女が言ったように、笹宮くんも含めた三人で会うことになっていて。きっかけは、笹宮くんが桜野さんをお誘いしたことみたいで。二人で何処か遊びにいきたいと……うん、すごいなぁ笹宮くん。僕だったらまず言えないや。


 ともあれ、話を戻すと――もちろんお二人はご友人だし、一緒に遊びにいったことも何度もあるとのこと。だけど、それは他のご友人も含めた大勢でのこと――二人でとなると、桜野さんの方では些か事情が変わってくるようで。嫌ではないものの、些かながらも躊躇いが生じるようで……なので、この度僕に一緒に来てほしいとのご申し出を受けたわけで。


 ……うん、もちろん嬉しい。それはもう、今すぐ跳び上がりたいくらいに。ただ……どうして、僕だったのだろう? 彼女には親しいご友人が沢山いるし、どうして僕を選んでくださって……いや、僕が気にすることでもないか。きっと、何からの事情があったのだろう。例えば、他のご友人は皆さん既に予定が入っていたとか。ともあれ、僕に出来ることは、少しでもお二人の邪魔にならないよう――



「……あれ、どうしてでしょう。心做しか、随分と明後日の方向に決意を固めている気が……」



 そんな意気込みの最中さなか、ふとすぐ隣から届いた声。見ると、何処か困惑した表情かおの白河さんが。……あれ、どうかしたのかな?


 

 

 

 

  

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