Ⅸ 宣戦布告
真面目なクノレが仕事をほったらかしてどこかに消えた。
そんな、クノレがあった人物は、、、
そして、その人物から宣戦布告を受け、覚悟と涙が、、、
あれから、5日が経った。
「サルタ~、どこいるの~?」
「はい、どういたしました?カレア様?」
「クノレがどこにいるか知ってる~?」
「いえ、特には見ていませんし、何も聞いていませんが、、、」
「う~ん、どこにいんのかな~?」
「カレア、、、どうしたの?」
「あ、リーフ!!クノレ見た?」
「クノレ?う~ん?特にみてない。」
「え~、どこにいるのかな~。」
「さぁ?どうして、クノレを探してるの?」
「いや~、なんか仕事が残っているみたいでさ~、クノレにしては珍しいくて。」
「クノレ様が?本当に珍しいですね、、、」
「ね~、どこにいんだろうね~。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
そのころ、クノレはある人物に会っていた。
「、、、どうしてここにあなたがいるの?アビ、、、」
「あら?どうして、わかったのかしら?私が付けているのは、隠者の布、これは、最高峰の隠蔽魔術が掛かってるんだけどね~。」
「、、、あなたと何年一緒にいたと思ってるの?」
「さぁ?何年だったけ?」
「4年、、、4年間も一緒にいたんだよ?あなたの気配ぐらい覚えてるの。」
「あら、そう?それは、嬉しいわね。」
「、、、それで、あなたはどうしてここにいるの?」
「ん?それは、単純明快、この国で戦争を起こすため。」
「、、、は!?せ、戦争!!?何をふざけたことを!!」
「いいえ?ふざけてないわよ?あなたも「炎霊」に会ったでしょ?」
「、、、え、えぇ、あったわよ、というか、なんであなたがあの子を知っているの!!」
「あら、やっぱり、距離で変わるのね。」
「!!ま、まさか、、、あの子を止めた人に命令を出してたのって!?」
「そうよ、私が命令をしたの、ねぇ?「豪刀」?」
「そうですね、お嬢様。」
「!?あ、あんた、、、イノグリフ!!どうして!!どうして!!アビを止めなかったの!!」
「私に止める権利はございません。」
「は!?な、何言って、、、」
「お嬢様の人生は、お嬢様のものです、私が口を出すことができるのは、助言と相談の時のみ、それ以外はすべてお嬢様が自身で決めたことです。」
「、、、わかったわ、、、確かにそうね、、、」
「ところで、クノレ様、あなたは聖女になったのですね?」
「えぇ、聖女になったわよ?それがどうしたの?」
「私たちが受けた命令は、あなた達が聖女になったら、あなた達がいる国で戦争を起こせという命令です。」
「は?誰が、、、誰がそんなことを!!」
「おや?そのようなことを命令をするのはたった一人、世界の敵「破壊者」様ですよ?」
「、、、師匠ですか、、、」
「そうですね、あなた達の師匠ですね。」
「、、、それで、どうだった?師匠と会ってみて。」
「”化け物”でしたね、、、あの人が負ける姿が見えない、、、」
「そう、、、アビは?」
「私?私は、、、”悲しいくも強い人”かな?」
「そう、、、それで、あなた達はもう敵になってしまうの?」
「えぇ、私はもうあなたの敵よ、クノレ。」
「、、、そう、、、、」
「クノレ、私はあなた達の敵になった、手は抜かないでね?」
「、、、えぇ、手は抜かないは、、、絶対に!!」
「ふふ、それじゃ、二日後起こるわよ、、、戦争が、、、それまでに準備しておいてね?「聖光の聖女」クノレ。」
「えぇ、さようなら、「零望の聖女」アビ。」
そして、姿を消した「零望」「豪刀」
一人になったクノレがポツリと言葉をこぼす。
「はぁ~、どうして、、、大切な人ほど、私たちから離れるの、、、」
そう言ったクノレの眼には涙がたまっていた、、、
それから、数分が経ち、クノレが顔を上げ、教会へと歩いていく。
お読みいただきありがとうございます。
誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。
高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。