Ⅶ 英雄達は、、、
団長率いる部隊が、アズラーと衝突する。
しかし、アズラーの武力は圧倒的だった。
しかし、団長率いる部隊はそれでも。。。
命を捨てた、英雄たちの覚悟は、、、
体制をとった団長たちが先に動いた。
「かかれ!!お前ら、命を惜しむな!!足を下げるな!!私たちが引けば、仲間が死ぬ!!己の命を懸け、時間を作れ!!」
「「「おぉ!!行くぞ!!」」」
団長たちがそう言い、アズラーに立ち向かっていく。
「ははは、お前ら最高だな!!いいぜ!!来いよ!!命知らずども!!」
アズラーがそう言い、片手斧を持ち向かって行く。
「おら!!叩きつけるぜ!!」
そう言うと、片手斧を振り下ろし、地面を割る。
「うゎ!!地面が割れたぞ!!気をつけろ!!」
「お前ら!!大丈夫か!!生きてるものは返事を!!そして、走っていけ!!」
「「「団長も気を付けて!!行くぞ!!」」」
「まじか!?お前ら!!命が本当に惜しくないのかよ!!はは、なら、これならどうだ!?」
アズラーがそう言い、空に雷雲を集め始めた。
「雷鳴とどめき、天を燃やし、地に落とせ。
神雷魔術 雷神をたたき起こせ」
詠唱をした、頭上に音を立てながら、雷が集まり、無数の槍となって降る。
「まじかよ!!お前ら!!よけろ!!その雷の槍に触れるな!!」
「ははは、避けてくれよ!!英雄!!」
アズラーがうれしそうに叫び、空から眺める。
「くそが!!今は全力で避けることに集中!!」
「「「了解!!」」」
それから時間にして数秒、しかし、その魔術はあまりにも違いすぎた。
木々は焼け、地面には大きな穴が開いていた、そこはまさに地獄そのもの。
「おい!!大丈夫か!!お前ら!!」
「「「、、、、」」」
「おい!!お前ら!!!」
「無駄だよ、団長さん、あなたのお仲間はみんなさっきので死んだ、どうする?」
「は、ははは、だから何だ、あいつらが、あの英霊が託してくれたこの命、最後まであらがって見せる!!」
「かっこいいな!!団長さんや!!なら来い!!」
アズラーがそう言い、刀を持ち構える。
「あぁ?それは何だ?」
「刀さ、安心しな、これで弱まるってことはない、それはお前が一番よくわかってんじゃねぇのか?」
「あぁ、正直、ここから今すぐにでも逃げ出したいが、最後までやることが大事だろ?」
「あぁ、本当にかっこいいな、、、お前は、、、もし、敵じゃなかったら、友になりたかったな、、、」
「あぁ、俺もあんたとはきっといい友になってたかもな、、、だが、これは殺し合い、最後の全力を受けてくれよ?」
「もちろんだとも!!」
団長、アズラーがともに覚悟を決め、お互いの眼を見て、踏み込む時を見定める。
「ふぅ~。」
「はぁ~。」
お互いが、息を吐き、剣と刀に手を置き、腰を沈める。
そして、草木が風によって空に舞い上がった瞬間、互いが抜き、すれ違った。
「ほんと、、、あんたつえぇよ、、、」
アズラーがそう言葉を漏らすと、肩から斜めに切られる。
「ふざけんな、お前の方がつえぇじゃねぇか、あぁ、お前ら、ごめんな、、、」
団長が、悲しそうに言葉を漏らし、膝から倒れこみ、体温が下がっていく。
「あぁ、、、くそが、、、どうして、、、いや、卑下はよくないな、でも、楽しかったな、、、」
「あぁ、俺も楽しかったぞ、ここまでやれたのは、初めてかもな。」
「そうかい、、、あんたは強すぎなんだよ、、、あんたは本当に、、、」
最後に何かを言おうとした団長だったが、そこで息を引き取った。
「、、、まぁ、俺の勝ちだから、ここにはあれを落とすが、逃げられたな、、、ほんと、厄介で強かったよ英霊達よ」
アズラーがそう口を開き、炎の球を落とした。
その炎の球は、無情にも団長たちの戦った後を消し去り、エルフの里は炎の波にのまれ、そこら一帯は生涯焦土と化しか。
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