二十一 悲しき差
ヒガンの過去を聞き、覚悟を決める、、、
しかし、動いたのは、クノレただ一人、、、
そして、カレアとリーフに喝を入れる、クノレ、、、
三人で発動する魔法は、、、
そして、戦いが始まった、、、しかし、ヒガンに対し、攻撃をしていたのは、クノレだけであった、、、
「、、、っ!!なんて速さ!!詠唱が間に合わない!!」
「おいおい、、クノレ、まだ詠唱をしてんのかよ、、、無詠唱で撃とうぜ?」
「そ、そんなこと言ったって、、、無詠唱だったとしても、ご主人様の方が、出が速すぎる、、、」
「は!!なら、今!!慣れろ!!上火魔術深淵で燃える青き炎!!」
ヒガンがそう言い、クノレの周りに、青い炎が現れる、、、
「、、、っ!!?な、なにこれ!!?てか、、、あっつい!!当たってもないのに、、、か、火力が高すぎる!!、、、っ!!上水魔術身を包む生命の羽衣!!」
クノレがそう唱え、自身の身の周りに水を纏った、、、しかし、ヒガンの放った魔術は、その水の羽衣をいとも簡単に蒸発させた、、、
「、、、!?うっそでしょ!?い、一瞬で、、!?なら、、、上風魔術空間切り裂く不可視!!」
クノレが、刹那で風魔術を唱えた、、、偶然か必然か、、、その不可視の刃は、ヒガンの魔術を裂き、真っすぐに向かって行く、、、
「、、、おぉ!!よく、その一瞬で判断したな、、、だが、甘いな、、、」
ヒガンは、クノレの風魔法を片手でふるってかき消した、、、、
「、、、ここまでやって、、、もなおか、、、」
そして、カレアが口を開く。
「どうして、、、どうして!!ご主人と戦えるの!?私たちの育ての親なんだよ!!?それに!!それに、、、私たちに、魔術を、、、魔法を教えてくれた人だよ!?私たちとは、、、魔力も、質も、違いすぎる!?私たちじゃ、、、勝てないのよ、、、クノレ、、、」
それを聞いた、クノレは声を荒げる。
「、、、!!ふざけるな!!ご主人様を!!止めることができることができるのは!!私たちだけ!!だから!!私たちが!!命を懸けて!!止めなければならない!!」
「「、、、!!」」
「わかったなら!!とっとと動け!!カレア!!リーフ!!」
その喝を聞いた、カレアとリーフは、意識を変え、魔術を撃つ、、、
「リーフ!!」「うん!!」
「「上火風魔術火山巻き上げ冥界を!!」」
カレアとリーフの混合魔術は、一直線にヒガンに向かっていく、、、
「、、、っ!!これは!!当たったらまずいな!!神器万象斬るもの」
ヒガンが神器を呼び出し、その神器を振るった、、、
すると、カレアとリーフの混合魔術は、虚しくも切り裂かれ消えた、、、
「、、、!!本当に、、、どこまでも、、、理不尽じゃない?ご主人、、、」
「、、、ははは!!戦いとは、理不尽を押し付け、絶対的なものが勝つのさ、それが、俺だったってことだ、、、」
「、、、それは、、、随分と、、、」
「、、、さて、どうしたものかな、、、囲まれたな、、、」
ヒガンがそう言い、周囲を見ると三人が三角形になるように囲っていた、、、
「、、、私たちは、この形でしかできない魔法があるの、、、」
「そうか、、、受けてやる、よい、、、」
ヒガンがそう言い、三人が詠唱を始める。
「「「主よ、我らの意志を読み、我らの願いを叶え、我らの、人類の進化を見よ、神葬魔法冥界への三則変」」」
三人が詠唱を終え、ヒガンの下に五芒星が書かれ、その中心から黒い手が無数に現れ、ヒガンを捕まえ、引っ張る、、
「おぉ!!随分と強い魔法を使えるようになったな、、、」
「、、、って!!いいながら、随分と余裕そうですね!!ご主人様!!」
「まぁな、、、さてと、雷神魔術雷もって世界を燃やす」
ヒガンがそう唱えると、黒い球の上に雷雲が集まって、一つにまとまり、黒い球を裂くように、ヒガンの手に向かって落ちてきた、、、
「、、、っ!!?な、何なの!?」
クノレがそう言葉をこぼすと、黒い球が消え、ヒガンの体と手に持っている雷がバリバリと音を立てていた、、、
「、、、っ!!明るいな、、、あぁ、消えちゃったか、、、まぁ、いいか、、、」
「、、、ど、どうしようね、、あの魔法でも、若干足止め程度、、、どうすれば、、、」
「!!本当に!!クノレ、カレア、リーフ!!いまから、あなた達に私の力を授けます!!いいですね!!?」
「「「、、、っ!!はい!!」」」
「ゼフィサス」がそう言い、三人に自身の神力を授けた。
「、、、!!す、すごいですね!!これが、、、神の力!!」
「、、、そうだ!!それでいい!!さぁ!!来い!!炎神魔法紅蓮もって万物を焼く」
「、、、!!光神魔法世界の光をもって焼け!!」
ヒガンの魔法を見て、クノレが反応し、魔法を放ち、ヒガンとクノレの魔法がぶつかり合う、、、
そして、その衝撃と威力は、まさしく、世界を壊すものであった、、、
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