十七 下見と味見
三神獣が、三人の前に現れ、話をする。
しかし、その力の差は歴然、、、
そして、三神獣は合図をし、誰かを呼ぶ、、、
三神獣がそれぞれと相対する。
「ふむ、私の敵は、聖女か、、、やはり、フェンリルと変わればよかったな、、、まぁ、よい、私を退屈させるなよ?聖女よ!!」
「さて、ふふふ、不死をどう倒せばいいのかな、、、?私は知らないよ、クノレ、、、」
「私だって知らないわよ、でも、ここで止めないとだしね、、、」
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「ふははは、随分と住宅が多くなったな!!私が眠っている間に、随分と繁栄したな!!人間よ!!」
「ちっ!!おい!!このくそ蛇!!」
「ん?おや、、、そんなとこにいたか、矮小なる人間はやはり見えんな、ん?お主ら、、、おぉ!!アズラーが言っていた、者たちだな!!ぜひとも私と戦ってくれたまえ!!」
「ねぇ~、こんな巨大な体をどうする?攻撃も通らなそうだしさぁ~。」
「だな、、、まぁ、手抜いて勝てる相手じゃないな、、、」
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「はぁ、はぁはぁ、な、何なの、、、攻撃してんのに掠りすらしない、、、どうなってんのよ、、、」
「よい攻撃ではあったが、密度と速度が足りないな、それに、頻度と出力と考えねばすぐにばててしまうぞ?今のお主のようにな。」
「くそ!!説教、、、?大っ嫌い!!初火魔術小さく細かい火玉!!」
「、、、ほう、小さいが周りに火の玉が浮いているな、、、それで、これをどのようにする?炎の娘よ。」
「、、、ふふ、こうするのよ!!」
ヒナツがそう言いながら、ダガーを取り出し、フェンリルに突っ込んでいく。
「ほう、我に向かってくるか!!ならば!!受けて立つ!!」
フェンリルがそう言いながら、臨戦態勢をとる。
そして、ヒナツがフェンリルの間合いに入り、ダガーを振るい、フェンリルは爪を振るい二人の間から火花が散る。
「ははは!!私と押し合い、勝つか!!」
フェンリルが笑いながら言い、体制を戻そうとした瞬間、周囲にあった火の玉が爆音とともにフェンリルに当たる。
「、、、!!な、何だこれは、、、我の毛を燃やすか、、、」
「ふふふ、驚いた?私が唱えた魔術は初級魔術、でも、これは魔力に依存して、数と威力が増す、設置型の魔術、あなたのように動きが速いやつを仕留める魔術よ。」
「ははは、、、ははは!!素晴らしい!!素晴らしいぞ!!炎の娘よ!!この短時間でよくぞ、我の動きを縛った!!」
「なんなの、、、いきなり笑って、、、でも!!あんたのように、格上のやつに褒められるのは嬉しいね!!」
フェンリルとヒナツは、口角を上げ、武器を構え、リーフの前で接近戦を始める。
「、、、な、何なの、、、ヒナツ、、、あんた、近接もできたの、、、?というか、なんで、、、なんで、フェンリルと、、、神獣と渡り合えるの、、、?どうして、、、?」
リーフがそう考えながら、二人を見ていると、火花と火の玉による、フェンリルの毛が燃える光のみがリーフの眼に入る。
そして、数秒後、フェンリルとヒナツが離れ止まった。
「はぁ、はぁはぁ、何なのよ、、、あれだけ、当たって、防いだのに、、、一切の弱体化なしって、、、」
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「さて、次の攻撃をしようかな、大丈夫かな?聖女よ、行くぞ?空気を焼く火」
フェニックスが、くちばしから火を放つ。
「、、、!!く、空気が!!あ、熱い!!」
「クノレ!!防御!!」
「、、、!!う、うん!!上水魔術境界を守る水膜」
クノレが唱え、水の膜を張る、しかし、フェニックスの火はあまりにも熱すぎた、張った水の膜は蒸発し始め、クノレの手が火傷を負う。
「くぅ、、、、!!」
「クノレ!!」
「大丈夫!!それより!!今は教皇様を!!」
「う、うん!!」
クノレがそう言い、アビは教皇を部屋から出す。
「ほう、、、自身のみをもって、助けるか、随分と献身的だな、、、」
「、、、ふふ、そう?そう思うなら、考えは古いわね、、、」
「、、、そうか、、、」
フェニックスがそう返事をし、火が消える。
「、、、はぁ、はぁはぁ、、、な、何とか、、、耐え、、、」
「よし、次行くぞ。」
「、、、え?つ、次?」
「ん?そうだぞ、今のは、ただ火を吐いただけだ、次はブレス行くぞ。」
「、、、はぁ?い、今のが、、、ぶ、ブレス、、、え?、、、う、うそでしょ、、、」
「さぁ、行くぞ、大地焼く豪炎の宴」
「、、、む、無理でしょ、、、」
「クノレ!!上聖魔術癒しと守りの領域!!」
アビが唱え、フェニックスのブレスがクノレに届く瞬間、クノレの周りに円ができ、それが壁を成し、ブレスを防ぎ、クノレの傷を治す。
「、、、!!な、なにこれ、、、」
「クノレ!!大丈夫!?」
「、、、え、あ、アビ、、、どうしてここに、、、」
「どうしてって、助けにね、、、」
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「ふぅむ、さて、矮小なる人間よ、お前らはわしにどう攻撃をする?」
「どうって、、、ま、魔術ででしょ?」
「お、俺は、槍だな、、、」
「ふむ、では、攻撃をしてみよ。」
「え、ま、まぁ、わかったわ、上水魔術万物貫く水が如く」
「さて、それじゃ、俺も、牙技空間削る槍」
カレアとアレキサンドが、同時にヨルムンガンドにぶつけるが、、、
「ははは!!この程度が、矮小なるものよ、それでは、体を少し動かすか。」
ヨルムンガンドがそう言いながら、ゆっくりと体を動かすと、大地が揺れ、動いた風圧だけで、カレアとアレキサンドが浮き飛ぶ。
「はぁ?な、何なのよ、、、それ、、、」
三神獣が皆同じ瞬間、口を揃え言葉を発する。
「「「さて、それではあいつを呼び、一対一をしようか」」」
次の瞬間、フェンリルは遠吠えを、フェニックスは鳴き声を、ヨルムンガンドは舌を鳴らした。
「お!!よし、それじゃ、行くか!!」
アズラーがそれを聞き、姿を消した。
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