十六 三神獣の戦
英雄たちが牢から出て、三か月がたった。
そして、各々の仕事をするために行動をする。
クノレは教皇に、リーフは森に、カレアは街に、、、
話をしようとすると、三神獣が動き出す、、、
それから、三か月が過ぎる。
「さぁ、行くわよ、アビ、今日は今日は教皇様との面談よ。」
「教皇様と?忙しいのね、クノレ。」
「こういう仕事は私の管轄なのよ、リーフは、地形や森林の管理、カレアは、街などの復建や犯罪の取り締まりなんかをやってるの、それで、私の仕事は、教会の管理や教皇様との面談をやっているの。」
「そうなんだ、意外とみんなちゃんとしているのね。」
「私たちを何だと思ってるの、、、」
「はぁ、まぁいいわ、さ、教皇様のところに行くわよ。」
「は~い。」
アビはだるそうに、返事をし、クノレと二人で教皇のもとへ歩いていく。
「ん~!!クノレも行ったし、私たちも街に行こうか、アレキサンド。」
「名前で呼ぶの大変だろ、アレキとでも呼んでろ。」
「わかったわ、アレキ。」
「ところで、なんで街に?」
「ん?まぁ、偵察がてら、犯罪者がいないかの観察。」
「そうかい、分かったよ。」
そう返事をし、カレアとアレキサンドは街に行く。
「それじゃ、私たちは森に。」
「森、、、いやな思いでしかないな~。」
「そんなこと言っても、無理だよ、これが私の管轄なんだから。」
「ぶ~、は~い。」
そして、リーフとヒナツは森に行く。
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「さぁ、着いたわよ、ここに教皇様がいるわよ。」
クノレがそう言うと、教皇がいる教会に入り、シスターに話をつける。
「お久しぶりです、今日は教皇様に用があり、こちらに参りました、教皇様はいますでしょうか?」
「あぁ!!お久しぶりです、クノレ様、教皇様はいますが、その、後ろの人は、、、」
「えぇ、半年前の戦いの首謀者の一人、「零望の聖女」アビです。」
「そうですか、やはり、、、では、、、」
「いいじゃないですか、首謀者と言えど、もう半年前、十分に反省をしているのではないのですか?」
「!!き、教皇様!!?どうして、、、ここに!!」
「そろそろ、クノレが来る頃だと思いましたので、様子を見ようと。」
「覚えていただきありがとうございます、教皇様。」
「いえいえ、あなたがこの国に始めて来た時も、私の話をよく聞いてくださっていましたから、それから、毎週忘れずに来てくれるので、覚えますよ。」
「ふふふ、そうですね。」
「さぁ、こちらの応接室へ。」
教皇がそう言いながら、二人を案内する。
そして、応接室に案内をし、二人が椅子に座る。
「それで、あなた達は今日は何の話を?」
「それは、、、」
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そして、街に行ったカレアとアレキは街を歩きながら、警護の者たちと会った。
「あ!!久しぶり~、どう?最近は、なんかあった?」
「ん~?あ、そう言えば、なんか、最近になって、振動が起こってるらしくて、ひどいときは立てないぐらい振動が起きるときがあるみたいでな、なんか、巨大な蛇みたいなのが動いてるみたいな、、、」
「、、、それって、、、」
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森に行った、リーフとヒナツは、その知識を生かし、森の散策をしていた。
「ねぇ~、リーフ、なんかあった?」
「、、、何にもない、、、」
「え~、じゃあ!!リーフ!!風魔術に探査をするものがあったよね?それで見てみてよ。」
「ん?あぁ、あったわね、そんなのも、じゃあ、初風魔術風よ物事を教えよ」
リーフがそう唱え、風が森を駆け抜け、リーフに情報を運んでくる。
「、、、あった、ヒナツ、こっちに行くよ。」
「は~い。」
そうリーフが言いながら、ヒナツを連れ、歩いていく。
「、、、見つけたよ、ほら、これ、、、」
「え、、、リーフ、これって、、、」
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そして、三人は別のところにいるはずなのに、言葉を合う。
「「「三神獣、、、」」」
「ん?クノレ君、三神獣とは?」
「三神獣とは、フェンリル、フェニックス、ヨルムンガンドの三匹の獣を指します。」
「、、、そうか、、、」
「教皇様、三神獣について知っていることはありませんか?」
「、、、フェニックスは、私たちの、この神国の守り神のような存在、炎を纏い、永遠に近しい命を持つ、それを、我が国の国鳥とし、国の繁栄、存続、防衛を掲げています、ですが、、、その、フェニックスが、、、」
「ねぇ、アレキ、巨大な蛇が動いてるって、、、」
「あぁ、間違いなくヨルムンガンドだろうな、、、しかし、早すぎる、、、」
「ねぇ、リーフ、この足跡って、フェンリルだよね、、、?どうして、、、」
「そうだね、フェンリルの足跡だね、でも、慎重で賢いフェンリルが足跡を残すのは、おかしい、、、」
三人が何かに気づいた瞬間、三神獣が動き始める。
「!!あ、あれは!!フェニックス!!?どうして、、、」
クノレがそれに気づき、立ち上がろうとした瞬間、フェニックスが豪炎を吐く。
「、、、!!し、しま、、、!!」
「上光魔術!!聖なる光星の壁!!」
アビが反応し、フェニックスのブレスを防ぐ。
「、、、ほう、よくぞ防いだ、やはり、お前らは強いな、、、フェンリル!!ヨルムンガンド!!動け!!戦の時間だ!!」
フェニックスがそう叫び、フェンリルとヨルムンガンドが動きを活発化させる。
「!!?なに、、、じ、地面が隆起して、、、!!」
地面が割れ、巨大な体をさらけ出す。
「久々の地上!!暴れるぞ!!」
ヨルムンガンドがそう叫びながら、巨大な体を動かす。
「、、、!!くそ!!大きすぎて、全体がわからねぇ!!」
森の奥から、銀色に光る毛並みを持つ狼が現れる。
「初めまして、森の住民たちよ。」
「、、、!!だ、誰!!?」
「私は、フェンリル、森と大地の守護者だ。」
「、、、!!フェンリル!!?ど、どうして、、、ここに、、、」
「フェニックスが、暴れてよいと叫んだからだ。」
フェンリルがそう言うと、足に力をため、目にも止まらない速さで動いた。
「、、、!!は、早!!間に合わな、、、!!」
「上火魔術紅蓮よ咲き誇れ!!」
ヒナツがそう唱え、フェンリルに向かって、攻撃をする。
しかし、フェンリルはいともたやすく避ける。
「ほぅ、、、私の動きについてくるか、、、面白い、、、」
フェンリルがそう言葉をこぼし、三神獣との戦いが幕を開けた。
「少し早いが、、、まぁ、あいつらが暴れるだけだ、いいだろう。」
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