十三 「神槍」の本当の神器
決着をつけた、「零望」と「聖光」
自分の心に会ったものと出会った時のことを重ね、話すアビは、、、
そして、最後の一人になった「神槍」、、、
「神槍」が、神器を発動させる。
クノレが放った、魔法は空を光が覆い、大地を焼き滅ばす勢いで、光が降り注いだ。
「、、、クノレ、、、あんた!!魔法が使えたの!?」
「はぁ、はぁはぁ、え、えぇ、でも、今にも倒れそうで、、、きついのよ、、、」
「そうよね、、、魔法は、、、使えないわ、、、すごいわよ、、、クノレ、、、」
言葉をこぼした、「零望」は、放たれた魔法を受けた。
「、、、どうして、避けなかったの、、、」
「、、、避けられないわよ、あんなに輝いてて、優しい光は、、、」
「、、、ねぇ、アビ、どうして、あなたは私と友達になったの?」
「、、、あなたが、眩しくて、優しそうで、そして、希望に満ちていたから、、、私には、あなたは眩しすぎたみたいね、、、」
「、、、そんなことはない、私は、アビが思っているより優しくないし!!眩しくない!!それに!!それに、、、希望なんて、、、持ってないよ、、、ねぇ、アビ、あなたの方が眩しいよ、、、」
「、、、ふふ、クノレ、あなたは、、、本当に、「聖光」、希望の光ね。」
そう言った「零望」、、、アビは、眠りについた。
「お疲れ様です、お嬢様、おやすみなさい。」
気が付くと、イノグリフがそばにいた。
「ちっ!!「零望」も「炎霊」も「豪刀」も、誰も勝てずにか、、、あいつが言った通りになったな、、、じゃあ、もういいや、神器「神を貫く死槍」」
「神槍」がそう発すると、持っていた槍が姿を変え、元の槍の倍となり、黒い煙を纏っていた。
「はぁ!?な、何それ!!?ちょ、ちょっと何なのよ!!」
「何って、、、神器、だけど?」
「はぁ?じ、神器、、、?い、今までの武器は、、、?」
「今までの武器?あぁ、開放してない状態の神器だが?聖女様に挑むんだぜ?それは持ってくるに決まってんだろ?」
「と、ところで、、、その、神器はどんなもの、、、?」
「まぁ、簡単に言うと、掠ると死ぬほど痛いってもの。」
「そ、そう、、、それは、怖いわね、、、」
「よし、それじゃ、行くぞ~。」
そう言った、「神槍」が神器を投げた。
その神器は、空間を裂きながら、カレアに一直線に向かって行った、それは、まさに死の槍であった。
「、、、!!ま、まっずい!!上水魔術!!渦潮よ、大地を捻じれ!!」
そう唱えた瞬間、渦潮が現れ、神器を巻き取った、しかし、勢いは止まらず、カレアは避けたが、神器が当たった地面は、抉り崩れた。
「はぁ、はぁはぁ、、、な、何とか、、、避けたけど、、、あ、危なかった、、、本当に、、、」
「ははは!!避けるか!!お前やるな!!なら、これはどうだ?神技空暗く地を割れ!!」
地面に刺さった、神器が黒い煙を巻き上げ、空に浮き上がり、地面に対し、振り落ちた。
「!!こ、今度は!?何よ!!上水魔術大地を癒す怒りの津波!!」
そう唱え、津波を起こし、槍に向かって津波を向かわしたが、その槍は勢いを落とすことなく、津波を打ち消した。
「な!!?くそ!!もう!!動け、、、」
「上風魔術暴落の風」「上火魔術豪炎よ渦巻き天に昇れ」
そう唱えた魔術は、風で槍の軌道を変え、炎で槍の威力を極限まで消した。
それでも、槍の威力は完全に消えることはなく、地面に落ち、地面にひびを入れた。
「な、何とか、、、間に合った、、、、」
「だ、大丈夫、、、?カレア、、、」
「あ、あなた達は、、、!?」
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