Ⅺ 少女の燃える涙
攻めてきた、英雄たちと聖女たちが会う。
そして、各々の敵と言葉を交わし、戦争を始める。
「聖風の聖女」リーフは、「炎霊」ヒナツと、、、
「聖光の聖女」クノレは、「零望」「豪刀」と、、、
「聖水の聖女」カレアは、「神槍」と、、、
侵入した英雄たちが各々暴れだす。
「ほら!!ほらほら!!逃げろよ!!お前ら!!」
「神槍」が叫びながら言う。
「あらあら、乱暴ねぇ~、ねぇ?「豪刀」」
「そうですね、お嬢様、「炎霊」もどこかに行きましたし。」
「そうよねぇ~、どこ行ったのかしら、、、」
「あははは、ほら!!燃えちゃうよ!!逃げて!!逃げて!!」
「炎霊」がそう言いながら、炎の渦を動かし続ける。
「あははは、ほら!!ほら!!」
「、、、炎バカ、、、」
「あぁ!?あんたは、、、」
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「ははは、ほらよ!!」
「神槍」狙いを定めながら投げる。
「岩石魔術民、守る岩の盾」
「、、、マジか!?止めるか!!これを!!」
「早く逃げな~、あんたら、私たちの戦いの邪魔だから~。」
「お!!やる気満々だね~!!「聖水の聖女」!!カレア!!」
「えぇ!!相手してあげる!!「神槍」!!」
「あら、お相手が見つかったみたいね、「神槍」、それじゃ、私たちの相手はあなたね、「聖光の聖女」クノレ」
「えぇ、決着つけましょう、「零望」」
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「あんたを殺すのは、私ってことがうれしいよ!!「聖風の聖女」リーフ!!」
「うるさい、さっさとかかって来い、「炎霊」」
「ちっ!!そのすました姿が嫌いなんだよ!!上炎魔術焦土の始まり」
「火力高、、、はぁ、熱い、上風魔術風ふぶかせ天に上げよ」
リーフがそう唱えると、風が炎を包み、上空まで巻き上げていく。
「、、、ちっ、やっぱり、この程度じゃ無理か、、、なら、これなら!!どう!!?」
「炎霊」がそう口角を上げながら言う。
「原初なる炎よ、万物を焼き尽くし、万物を溶かし、生命の命を燃やせ。
神炎魔術万象を焼き尽くせ!!」
「神代魔術!?使えるの!?かけるしかないかもね、、、」
リーフがそう言い、覚悟を決め詠唱をする。
「ふぅ~、生命を運ぶ風よ、私たちを守り、生命を守り、この地を守れ。
神風魔術生命を守る神なる手!!」
リーフがそう神代魔術を唱えると、周りを守るかのように風が手の形に変わり、炎の球を止める。
「焼かれろ!!「聖風」!!我が命の恩人の寵愛を受けし、ハイエルフよ!!」
「、、、!!くそ!!ここには!!皆が!!民が!!私の家族がいる!!こんなところで!!負けるか!!!!」
お互いが信念を胸に、最後の力を振り絞り、最大火力同士がぶつかり合う。
そして、数秒の時間が過ぎ、炎の球が爆発を起こす。
「「、、、!!」」
そして、二人が吹き飛び、周りには土煙が起こった。
「!!どこだ!!どこにいる!!」
「、、、中風魔術捕縛する風の刃」
「!!くそ!!なんだこれ!!」
「暴れると、体が傷だらけになるよ、抵抗はやめて、おとなしくしといて。」
「くそ!!お前は!!お前ばかり!!」
「怒りに身を任せると、負けちゃうよ。」
「!!説教、、、うざいよ、、、」
「そうだよね、説教は嫌だよね、あの人は説教をしないもんね。」
「!!そうだよ、、、」
「でも、話はきちんと聞かなきゃだめだよ、それは自分の悪いところでもあり、伸びしろでもある、叱られない、怒られない、嫌われない、そんな人生はつまらないし、成長もしない、あなたは、何に怒ってるの?」
「私は、憎い!!あなたが皆から好かれるのが!!あの人に好かれるのが!!だから、私はあなたが嫌いなの!!」
「そう、私が憎い、そして、師匠に好かれてるのが憎いね、、、あの人はみんなを愛する人だよ、だから、あの人の中じゃ、私たちは二番目なの、あの人の一番はもう決まってるんだよ。」
「う、、、うぅ、、、、な、なんで、そんなことがわかるのよ、、、」
「わからないよ、でも、あの人の顔は誰かを本当に愛したことがある人の顔だから、、、」
「う、、、うぅ、、、うゎ~ん、、、」
「うん、好きなだけ泣きな、今は私たちしかいないから、、、」
そして、「炎霊」、、、いや、ヒナツは泣き続けた、、、
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